失敗・後悔しない家づくりブログ【新築注文住宅】

家づくりの経験者が「失敗しない新築注文住宅のポイント」をまとめているブログです。

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【鉄骨住宅】ハウスメーカーの比較ランキング【大手7社の性能・坪単価】

2種類の鉄骨
鉄骨系ハウスメーカーが知りたい人「鉄骨住宅のハウスメーカーの比較やランキングを知りたいです。また、軽量鉄骨と重量鉄骨の違いや、鉄骨住宅のメリット・デメリット、鉄骨と木造ではどちらがおすすめかも教えてほしいです。」

こんなお悩みに答えます。

こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。

「鉄骨系のハウスメーカー」って気になりますよね…。私もそうでした笑。

一般的に「鉄骨住宅」というと、

・耐震性が高くて地震に強い
・耐久性も高くて寿命が長い
・モダンでかっこいい

といったイメージがあると思います。

その一方で、

・どんなハウスメーカーがあるの?違いは?
・坪単価はどのくらいなの?
・軽量鉄骨と重量鉄骨の違いは?
・鉄骨と木造ではどちらがいいの?

といったことで悩む人も少なくないでしょう。

私も悩んだのですが、本で調べたり業者の話を聞いていくうちに、「鉄骨住宅」についてよくわかるようになりました。

家づくりの本
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本記事では、そんな私の経験をもとに、「鉄骨系ハウスメーカーの比較・ランキング」「鉄骨住宅のメリット・デメリット」などをお伝えしたいと思います。

鉄骨住宅のハウスメーカー比較・ランキング(大手7社)

ハウスメーカーのランキング

まず、「鉄骨住宅のハウスメーカー比較・ランキング」を、

・1. 坪単価・価格
・2. 耐震性能
・3. 断熱性能
・4. 防音性能
・5. 口コミ・評判

「5つの項目」それぞれについて、ご紹介したいと思います。

1. 鉄骨住宅のハウスメーカー比較・ランキング(坪単価・価格)

円マーク

鉄骨系ハウスメーカーの「坪単価・価格」の比較ランキングは、下記のとおりです。

順位 業者名 参考価格(坪単価)
1 積水ハウス 50万円〜80万円
2 トヨタホーム 40万円〜100万円
2 セキスイハイム 60万円~100万円
3 パナソニック ホームズ 60万円~110万円
4 ミサワホーム 60万円~150万円
4 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 70万円~150万円
4 ダイワハウス 70万円~150万円
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2. 鉄骨住宅のハウスメーカー比較・ランキング(耐震性能)

家の性能

鉄骨系ハウスメーカーの「耐震性能」の比較ランキングは、下記のとおりです。

実際に家を建てて揺らす「実大振動実験」「最大ガル数(≒揺れの大きさ)」をもとに作成しました。

※なお、耐震性能以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

順位 業者名 構造・工法 最大ガル 実験の結果 参考URL
1 ダイワハウス 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1,782 ◯鉄骨フレームの損傷や外壁材のクラックなどの異常は認められませんでした こちら
1 パナソニック ホームズ 鉄骨系プレハブ 1,782 ◯構造体の交換が必要となるような大きな損傷はない こちら
2 積水ハウス 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1,600 △倒壊することなく、外壁の割れ・脱落もないことを確認 こちら
3 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1,337 ◯構造体に大きな損傷は見られず こちら
4 トヨタホーム 鉄骨系プレハブ 891 ◯構造体の損傷は一切ない こちら

※セキスイハイムとミサワホームについては、データがありませんでした。

なお、「耐震性能」「実大振動実験」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

家の性能
【耐震性能が高い】ハウスメーカーランキング【地震に強い頑丈な家】

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3. 鉄骨住宅のハウスメーカー比較・ランキング(断熱性能)

家の断熱性能

鉄骨系ハウスメーカーの「断熱性能」の比較ランキングは、下記のとおりです。

断熱性能の指標である「UA値」をもとに作成しました。(※UA値が小さいほど断熱性能は良いです)

※なお、断熱性能以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

順位 業者名 構造・工法 UA値 参考URL
1 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ 0.36 こちら
2 積水ハウス 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.4 こちら
2 ダイワハウス 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.4 こちら
2 ミサワホーム 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.4? こちら
3 トヨタホーム 鉄骨系プレハブ 0.56 こちら
4 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.6 こちら
4 パナソニック ホームズ 鉄骨系プレハブ 0.6 こちら

なお、「断熱性能」「UA値」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

家の断熱性能
【ハウスメーカーの断熱性能】Q値・UA値ランキング【75社比較】

続きを見る

4. 鉄骨住宅のハウスメーカー比較・ランキング(防音性能)

耳せん

鉄骨系ハウスメーカーの「防音性能」の比較ランキングは、下記のとおりです。

音の大きさを表す「dB(デシベル)」「どのくらい減らせるか?」という基準で作成しました。

順位 業者名 構造・工法 dB 参考URL
1 パナソニック ホームズ 鉄骨系プレハブ -25(サッシ+外壁)
-50(外壁)
-30 〜 -35(内壁)
-45(2階の床)
こちら
1 ダイワハウス 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 -50(外壁) こちら
2 ミサワホーム 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 -48(外壁)
-25(サッシ)
こちら
3 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ -40(外壁)
-25(サッシ)
-35(内壁)
30程度に減らす(排水管)
こちら
4 トヨタホーム 鉄骨系プレハブ -35(外壁)
-30 〜 -40(内壁)
-30(サッシ)
-45(2階の床)
こちら
- 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 -45(2階の床) ※外壁は不明 こちら

※ランキングは「外壁」の防音性能を比較しています。積水ハウスについては、データがありませんでした。

なお、「防音性能」「dB(デシベル)」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

耳せん
【ハウスメーカーの防音・遮音性能】22社の比較・ランキング

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5. 鉄骨住宅のハウスメーカー比較・ランキング(口コミ・評判)

インターネットの口コミ

鉄骨系ハウスメーカーの「口コミ・評判」の比較ランキングは、下記のとおりです。

ランキングは、「オリコン顧客満足度ランキング」ハウスメーカー 注文住宅 鉄骨造のランキング・比較をもとに作成しました。

鉄骨住宅の工法・構造の違い

ビルの工事現場

実は、「鉄骨住宅」には「工法・構造の違い」があります。

それは、下記のとおりです。

構造 工法 説明 代表的な業者(50音順)
鉄骨造

軽量鉄骨軸組工法(プレハブ工法) ・柱や梁に厚さ3〜5mmの軽量鉄骨を使い、筋交い(ブレース)で補強する工法
・木造軸組工法の鉄骨版
・セキスイハイム
・積水ハウス
・ダイワハウス
・トヨタホーム
・パナソニックホームズ
・ヘーベルハウス
・ミサワホーム
重量鉄骨ラーメン工法 ・柱や梁に厚さ6〜9mmの鉄骨を使い、接合部をボルトなどで一体化させる工法
・ラーメンとはドイツ語で「枠」のこと
・積水ハウス
・ダイワハウス
・ヘーベルハウス
・ミサワホーム

ポイントは、

・1.「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」の違い
・2.「鉄骨軸組工法」と「鉄骨ラーメン工法」の違い
・3.「プレハブ工法」と「ユニット工法」の違い

3つです。

これらについて、1つずつ説明します。

1.「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」の違い

鉄骨には、「軽量鉄骨」「重量鉄骨」とがあり、

・軽量鉄骨:厚みが6mm未満の鉄骨
・重量鉄骨:厚みが6mm以上の鉄骨

という「厚み」の違いがあります。

そして、一般的な住宅で使われる鉄骨のほとんどは「軽量鉄骨」になっています。

一方、「重量鉄骨」は、主に施設やビルの建設で使われており、住宅ではあまり採用されません。

なので、

「鉄骨住宅」=「軽量鉄骨」を使った住宅

と考えて問題ありません。

※ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)などは重量鉄骨を使うイメージが強いですが、通常、2階建てまでは軽量鉄骨を使っています。

2.「鉄骨軸組工法」と「鉄骨ラーメン工法」の違い

鉄骨住宅には、

・鉄骨軸組工法
・鉄骨ラーメン工法

という2種類の工法があります。

「鉄骨軸組工法」は、「軽量鉄骨」を使う工法で、

木造軸組工法(在来工法)の鉄骨版で、筋交い(ブレース)で補強する工法

のことです。

「鉄骨ラーメン工法」は、「重量鉄骨」を使う工法で、

ラーメン(=枠)を作り、接合部をボルトなどで一体化させる工法

のことです。

※ラーメンとは、ドイツ語で「枠」という意味です。

一般的な住宅では、「鉄骨軸組工法」が使われることが多いため、

木造軸組工法(在来工法)の木の柱や梁を、軽量鉄骨に置き換えたもの

とイメージして問題ありません。

3.「プレハブ工法」と「ユニット工法」の違い

鉄骨住宅では、

・プレハブ工法
・ユニット工法

という2つの工法がよく使われます。

「プレハブ工法」とは、

建物の一部または全ての部材をあらかじめ工場で作り、建築現場で組み立てていく工法

のことです。

※「プレハブ」とは、プレ(pre:前もって)+ファブリケーション(fabrication:作ること)という意味です。

一方、「ユニット工法」とは、

箱のような形の「ユニット」を工場で作り、建築現場でクレーンを使って積み木のように組み上げていく工法

のことです。

つまり、「プレハブ工法」と「ユニット工法」の関係性としては、

「プレハブ工法」の1つに「ユニット工法」というものがある

ということです。

※なお、構造・工法について詳しく知りたい場合は、書籍もおすすめです。

家づくりの本
【家を建てる】家づくりの本&雑誌おすすめ20選【注文住宅の勉強】

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鉄骨住宅のメリット

メリット

「鉄骨住宅のメリット」は、下記の5つです。

・1. 大きい間取りを取れる
・2. 大きくせり出したデザインにできる
・3. 3階建て以上の建物が作れる
・4. 品質が安定している
・5. 工期が短い

それぞれ、説明します。

1. 大きい間取りを取れる

1つ目のメリットは、「大きい間取りを取れる」ということです。

柱と柱の間の距離を「スパン」というのですが、鉄骨住宅は「スパン」を大きく飛ばせるのです。

一般的な木造軸組工法(在来工法)では、4mくらいのスパンが限界なのですが、鉄骨では最大10〜20mくらいまでスパンを飛ばすことができます。

それにより、

・広いリビングやホールを作れる
・大きい窓を設置できる

というように「大きい間取り」を取ることが可能になります。

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2. 大きくせり出したデザインにできる

2つ目のメリットは、「大きくせり出したデザインにできる」ということです。

例えば、

1階よりも2階部分が外側にせり出すような家

を建てる場合、耐震性などの面を考えると、木造住宅には限界があります。

一方、鉄骨住宅なら、割と自由に「大きくせり出したデザイン」にすることが可能です。

3. 3階建て以上の建物が作れる

3つ目のメリットは、「3階建て以上の建物が作れる」ということです。

例えば、パナソニックホームズの「ビューノ」という商品では、最高で9階建てまで作ることができます。

▼パナソニックホームズ 「ビューノ」
https://homes.panasonic.com/tasoukai/lineup/vieuno/

一方、木造は高層の建物を作るのには適していません。

地価が高い都市部で、「狭い土地に3階建て以上の家」を建てるような方には、メリットがあると言えます。

4. 品質が安定している

4つ目のメリットは、「品質が安定している」ということです。

ヒューマンエラーによる構造瑕疵は、間違いなく鉄骨のほうが起きづらいと思います。鉄骨を組み立てる時、間違えて違うところへはめ込んでしまうとか、それはまず起きない。材料は決まった場所にしか付けられないようになっているし、上から順番にこの機械で締めていくという作業ですから、高度な技術はあまり必要ないですよね。
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つまり、鉄骨は木造に比べて、組み立てる際の品質が安定しているのです。

5. 工期が短い

5つ目のメリットは、「工期が短い」ということです。

鉄骨住宅は、

建物の一部または全ての部材をあらかじめ工場で作り、建築現場で組み立てていく

という「プレハブ工法」「ユニット工法」を用いることが多いので、一般的な木造住宅よりも工期が短くなります。

鉄骨住宅のデメリット

デメリット

「鉄骨住宅のデメリット」は、下記の5つです。

・1. 断熱性能が低い
・2. 気密性能が低い
・3. 地震で揺れやすい
・4. 価格が高い
・5. 間取りの自由度が低い

それぞれ、説明します。

1. 断熱性能が低い

1つ目のデメリットは、「断熱性能が低い」ということです。

鉄は「木の350倍も熱を通しやすい」という性質があるため、家の内外で熱を伝えてしまいます。

これを「ヒートブリッジ(熱橋)」と言います。

一般的な木造住宅に比べて、鉄骨住宅は「ヒートブリッジ(熱橋)」の影響が大きく、

・冷暖房の効きが低下する
・壁の内部が結露する

といった問題が起きやすくなります。

「断熱性能」については、下記の記事で解説しています。

家の断熱性能
【ハウスメーカーの断熱性能】Q値・UA値ランキング【75社比較】

続きを見る

2. 気密性能が低い

2つ目のデメリットは、「気密性能が低い」ということです。

鉄は「熱によって伸縮しやすい」という性質があります。

そのため、鉄骨住宅は、木造住宅に比べてすき間ができやすく、気密性能が下がりやすくなります。

なお、気密性能は「C値(相当すき間面積)」という数値で実測できるのですが、鉄骨系ハウスメーカーはC値をほとんど公表していません。

「気密性能」については、下記の記事で解説しています。

壁のコーキング
【気密性能が高いハウスメーカー】37社の比較・ランキング【C値】

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3. 地震で揺れやすい

3つ目のデメリットは、「地震で揺れやすい」ということです。

それから、意外に思うかもしれませんが、鉄骨の家は木の家に比べて軽くて柔らかいですから、地震のときに揺れやすいです。だから、各社ともその揺れ幅を小さくしようと、制震構造を取り入れていますね。
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ただし、「耐震性能が低い」というわけではありません。

もっとも、揺れるのと倒壊しやすいのは別で、木造より耐震性で劣るという意味ではありません。ただ、揺れるのは事実ですね。
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なお、「耐震性能」については、下記の記事で解説しています。

家の性能
【耐震性能が高い】ハウスメーカーランキング【地震に強い頑丈な家】

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4. 価格が高い

4つ目のデメリットは、「価格が高い」ということです。

「坪単価」の参考値を見ると、

▼木造の坪単価(参考)
・在来工法:40〜70万円
・2×4工法:40〜70万円
・木質パネル工法:60〜70万円

▼鉄骨造の坪単価(参考)
・軽量鉄骨:60〜70万円
・重量鉄骨:70〜90万円

となっており、木造と比べると、鉄骨造は価格が高くなる傾向があります。

※坪単価はハウスメーカーや物件によって全く異なるため、あくまでも参考値とお考えください。

家づくりの予算
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5. 間取りの自由度が低い

5つ目のデメリットは、「間取りの自由度が低い」ということです。

「軽量鉄骨」は規格やサイズが決まっているため、土地の広さや形の影響を受けやすくなります。

そのため、一般的な木造軸組工法(在来工法)に比べると、鉄骨住宅では「間取りを自由に取る」のが難しいというケースがあります。

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鉄骨造と木造のどちらがおすすめか?

家の模型を両手に持つ

鉄骨造と木造を「項目別に比較」すると、下記のようになります。

木造 鉄骨
在来工法 2×4工法 木質パネル工法 軽量鉄骨 重量鉄骨
1.費用
2.工期
3.間取りの自由度
4.耐震性
5.断熱性
6.気密性
7.耐火性
8.耐久性
9.防音性
10.リフォーム性

これらについて、1つずつ説明します。

1. 費用

木造が割安で、鉄骨は割高になります。

在来工法と2×4工法は多くの工務店で施工可能であり、最も割安になります。

一方、木質パネル工法はハウスメーカーでしか扱いがないため、やや割高になります。

▼坪単価(参考)
・在来工法:40〜70万円
・2×4工法:40〜70万円
・木質パネル工法:60〜70万円
・軽量鉄骨:60〜70万円
・重量鉄骨:70〜90万円

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2. 工期

工場でほとんどの材料を組み立ててくる軽量鉄骨と木質パネル工法が一番短いです。

その次に短いのは在来工法、2×4工法、重量鉄骨です。

3. 間取りの自由度

在来工法、重量鉄骨が最も自由度が高いです。

2×4工法と木質パネル工法はやや制約があり、軽量鉄骨は土地の広さや形に最も影響を受けます。

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4. 耐震性

はっきり言って、一般住宅レベルの耐震性は、構造・工法によって大きく変わることはありません。

「鉄骨の方が木造よりも強い」というのは「根拠のない営業トーク」です。

きちんと設計・施工されていれば、在来工法で建てたとしてもまったく問題ありません。

耐震性については、下記の記事で解説しています。

家の性能
【耐震性能が高い】ハウスメーカーランキング【地震に強い頑丈な家】

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5. 断熱性

これは木造に軍配があがります。中でも2×4工法や木質パネル工法は断熱材をきちんと入れやすいため、在来工法よりも断熱性を上げやすいです。

鉄骨は家の内外の熱を通しやすいため(ヒートブリッジ)、断熱には限界があります。

断熱性については、下記の記事で解説しています。

家の断熱性能
【ハウスメーカーの断熱性能】Q値・UA値ランキング【75社比較】

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6. 気密性

木造の中でも、2×4工法は気密性を上げやすいと言われています。

一方、鉄骨系は「熱によって鉄が伸縮する」という性質上、どうしても隙間ができてしまいます。

気密性については、下記の記事で解説しています。

壁のコーキング
【気密性能が高いハウスメーカー】37社の比較・ランキング【C値】

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7. 耐火性

木は燃えても炭になるだけである程度の強度が残りますが、鉄は500度くらいで強度は半分以下になり、変形してしまうとされています。

しかし、木造も鉄骨も現在は燃えにくい処理・加工が施されており、いずれも耐火性は問題ありません。

8. 耐久性

木は湿気やシロアリ、鉄はサビという劣化の原因があります。

それを踏まえた耐久性の目安として、木造で35年、鉄骨で45年といわれていますが、実際はきちんと対策・施工されているかのほうが重要です。

木造住宅では防腐・防蟻がしっかり行われていることが多い一方で、鉄骨は対策が甘いことが多く、注意が必要です。

9. 防音性

鉄骨造と木造で防音性はそれほど変わりません。

むしろ、外壁や窓などにどんなものを使っているかによるので、各業者の防音性を確認したほうがよいでしょう。

防音性ついては、下記の記事で解説しています。

耳せん
【ハウスメーカーの防音・遮音性能】22社の比較・ランキング

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10. リフォーム性

リフォームのしやすさは重量鉄骨が最も簡単です。構造上の柱となる部分が少なく、それ以外は全て壊しても問題ないからです。

次にリフォームしやすいのは在来工法です。間取りの変更によっては構造に補強が必要になってきますが、どの業者でも手を加えることができるため、リフォーム性が高いといえます。

リフォームしにくいのは2×4工法、木質パネル工法、軽量鉄骨です。いずれも詳細な設計図がないと、どのような構造になっているのかがわからないため、それを建てた業者でないと手出しできません。

【結論】基本的には「木造」がおすすめ

家の構造・工法

まず、断熱性・省エネ性を高くしたいなら、鉄骨より木造が良いと思います。

木造は鉄骨に比べて高断熱・高気密にしやすいからです。

一方、鉄は木の350倍も熱を通しやすい性質があるため、夏も冬も、家の内外で熱を伝えてしまいます。

特に冬は構造体である鉄が冷えてしまい、壁の内部が結露する原因となります。

それを防ぐために、さらに断熱を施すわけですが、木造レベルにすることは困難であり、断熱材の費用がムダです。

※特に、私のような寒冷地に住んでいる人は、鉄骨より木造を強くオススメします。

また、木造は間取りの自由度が高いです。

一方、鉄骨は全ての材料が厳密に規格化されているため、建物のサイズは決まった寸法にしかなりません。

※特に、土地の面積や形状に制限がある場合は、そもそも「建築できない」という場合も少なくありません。

さらに、鉄骨は木造に比べて割高です。

木造と同じような間取りや坪数で見積もりをとったとしても、坪単価が10万単位で違うこともザラです。

※それに比べて木造は割安な場合が多く、予算に応じた家を建てることができます。

しかし、鉄骨造にもメリットはあります。

・大きい間取りを取りたい
・大きくせり出したデザインにしたい
・3階建て以上の建物を作りたい

などといった場合は、木造では限界があるため、鉄骨が有利です。

建築現場
【家づくり】おすすめの構造・工法はどれ?【木造・鉄骨・鉄筋】

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【まとめ】ハウスメーカー(工務店)選びで失敗しないために

記事のまとめ

本記事では、「鉄骨系ハウスメーカーの比較・ランキング」「鉄骨住宅のメリット・デメリット」などについてお伝えしてきました。

まとめると、下記のとおりです。

・「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」があり、住宅に多いのは前者
・「鉄骨軸組工法」と「鉄骨ラーメン工法」があり、住宅に多いのは前者
・事前に工場で作る「プレハブ工法」や「ユニット工法」もよく使われる
・鉄骨と木造では、基本的には木造がおすすめ
・鉄骨が良いのは「大きい間取り」や「3階建て以上」にしたい場合

業者選びで失敗しないためには、これらのポイントに注意しましょう。

また、構造・工法以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。

詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

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