
こんなお悩みに答えます。
もくじ
こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。
一般的に、「鉄筋コンクリート住宅」というと、
・耐震性が高くて地震に強い
・防音性・遮音性が高い
・モダンでかっこいい
などといったイメージがあると思います。
その一方で、
・どんなハウスメーカーがあるの?
・坪単価はどのくらいなの?
・メリットやデメリットは何?
・鉄骨造や木造との違いは?
といったことで悩む人も少なくないでしょう。
私も悩みましたが、本で調べたり業者の話を聞いていくうちに、「鉄筋コンクリート住宅」についてよくわかるようになりました。
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本記事では、そんな私の経験をもとに、「鉄筋コンクリート住宅を作れるハウスメーカー」や「鉄筋コンクリート住宅のメリット・デメリット」についてお伝えしたいと思います。
鉄筋コンクリート住宅を作れるハウスメーカー6選
「鉄筋コンクリート住宅を作れるハウスメーカー」は、下記の6社です。
※なお、構造・工法以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
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No. | 業者名 | 坪単価 | 特徴 | 対応エリア |
---|---|---|---|---|
1 | 大成建設ハウジング(パルコン) | 75万円〜90万円 | ・大手ゼネコン「大成建設」のグループ会社 ・工場生産のコンクリートパネルを使った「パルコン」 |
関東、東海、京阪神エリアとその周辺、宮城県、北信越、中国、四国、九州(一部地域を除く) |
2 | レスコハウス | 61万円~95万円 | ・創業半世紀-コンクリート住宅のパイオニア ・主要部材を工場生産する「WPC工法」 |
東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城(一部地域を除く) |
3 | 百年住宅 | 50万円〜70万円 | ・鉄筋コンクリート住宅着工棟数7年連続全国No.1 ・鉄筋コンクリート住宅施工実績累計20,000棟 |
静岡県、愛知県豊橋市・豊川市・新城市・田原市、宮城県、福島県福島市・相馬市・二本松市・南相馬市・伊達市・本宮市・伊達郡の一部・相馬郡の一部 |
4 | 三菱地所ホーム | 88万円〜 | ・完全フルオーダーでオリジナリティのある物件を提案 ・第一線で活躍する建築家を選定 |
東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・奈良・兵庫(一部地域を除く) |
5 | ミサワホーム | 60万円〜150万円 | ・6層5階建てまで可能 ・洗練されたデザイン&蔵 |
全国(沖縄・離島・山間部等一部地域を除く) |
6 | 無添加住宅 | 60万円〜70万円 | ・身体に良くないものは使わない ・本物の素材&手作りで飽きのこないデザイン |
全国(秋田県及び一部の地域を除く) |
選定基準として、「鉄筋コンクリート住宅の有名企業」や「対応エリアが広い企業」をピックアップしました。
これらのハウスメーカーを1社ずつ、ご紹介します。
1. 大成建設ハウジング(パルコン)
「大成建設ハウジング」は、大手ゼネコン「大成建設」のグループ会社であり、「パルコン」のブランドが有名です。
コンクリートパネルを工場生産し、現場で組み立てることで、高性能・高品質の鉄筋コンクリート住宅を建てることができます。
▼坪単価
75万円〜90万円
▼対応エリア
関東、東海、京阪神エリアとその周辺、宮城県、北信越、中国、四国、九州(一部地域を除く)
2. レスコハウス
「レスコハウス」は、創業から半世紀以上の歴史があり「コンクリート住宅のパイオニア」と呼ばれています。
主要なコンクリートの部材を工場生産する「PCパネル×WPC工法」によって、高性能・高品質の鉄筋コンクリート住宅を建てることができます。
▼坪単価
61万円〜95万円
▼対応エリア
東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城(一部地域を除く)
3. 百年住宅
「百年住宅」の特徴は、鉄筋コンクリート住宅の着工棟数が「7年連続全国No.1」ということです。
施工累計も「20,000棟」を超えており、かなりの実績があります。
▼坪単価
50万円〜70万円
▼対応エリア
静岡県、愛知県豊橋市・豊川市・新城市・田原市、宮城県、福島県福島市・相馬市・二本松市・南相馬市・伊達市・本宮市・伊達郡の一部・相馬郡の一部
4. 三菱地所ホーム
https://www.mitsubishi-home.com/custom-home/technology/
「三菱地所ホーム」の特徴は、規模・用途・仕様などを問わない「完全フルオーダーでオリジナリティのある提案」をしてもらえることです。
「第一線で活躍する建築家」の中から「ニーズに合わせた人」を選んでもらえるため、「オンリーワンの邸宅」を作ることができます。
▼坪単価
88万円〜
▼対応エリア
東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・奈良・兵庫(一部地域を除く)
5. ミサワホーム
https://www.misawa.co.jp/area/other/tokyo/mcon/
「ミサワホーム」には、「Mcon 蔵のある家」という鉄筋コンクリート造の商品があります。
特徴としては、「4層3階建て」〜「6層5階建て」までの高層建築が可能であり、狭い敷地でも広く活用できることです。
また、トップデザイナーによる「洗練されたデザイン」と、大収納空間「蔵」があるのも魅力の1つです。
▼坪単価
60万円〜150万円
▼対応エリア
全国(沖縄・離島・山間部等一部地域を除く)
6. 無添加住宅
https://www.mutenkahouse.co.jp/
「無添加住宅」の特徴は、「身体に良くないものは使わない」ということです。
漆喰、炭化コルク、天然石、米のり、無垢材、柿渋など、「本物の自然素材を使用」しており、一般的な「自然素材の家」をはるかに上回ります。
壁材の漆喰などは職人が手作りしており、「飽きのこないデザイン」になっています。
▼坪単価
60万円〜70万円
▼対応エリア
全国(秋田県及び一部の地域を除く)
Q. その他のハウスメーカーは?
鉄筋コンクリート住宅を作れる「その他のハウスメーカー」については、
▼【スーモ】[コンクリート]で探すハウスメーカー・工務店
https://suumo.jp/chumon/K45/
▼【ホームズ】注文住宅を建てる(住宅メーカーを探す)
https://www.homes.co.jp/iezukuri/
のサイトから探すことができますので、ご活用ください。
鉄筋コンクリート造(RC造)とは?
そもそも「鉄筋コンクリート造(RC造)」とは、どういったものでしょうか?
それを理解するためには、
・1.「鉄筋コンクリート造(RC造)」と「鉄骨造(S造)」の違い
・2.「ラーメン工法」と「壁式工法」の違い
・3.「プレキャスト工法(プレハブ工法)」と「現場打ち工法」の違い
という「3つのポイント」があります。
これらについて、1つずつ説明します。
1.「鉄筋コンクリート造(RC造)」と「鉄骨造(S造)」の違い
よく混同されるのが、「鉄筋コンクリート造(RC造)」と「鉄骨造(S造)」です。
「鉄筋コンクリート造(RC造)」とは、
「コンクリートに鉄の棒を埋め込んだもの(=鉄筋コンクリート)」を使って、柱や梁、床や壁が作られる建築構造
のことです。
※RC造のRCとは、「Reinforced Concrete(強化されたコンクリート)」という意味です。
一方、「鉄骨造(S造)」とは、
鉄でできた柱や梁(=鉄骨)を使って作られる建築構造
のことです。
一般的な住宅で使われる「木造軸組工法(在来工法)」の木材を鉄に置き換えたようなイメージです。
※S造のSとは、「steel(鋼鉄)」という意味です。
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2.「ラーメン工法」と「壁式工法」の違い
鉄筋コンクリート造は「鉄筋コンクリートを建物のどの部分に使うか?」という点で、
・ラーメン工法
・壁式工法
という2つの工法に分けられます。
「ラーメン工法」は、
鉄筋コンクリートを「柱や梁」として使う工法
です。
※ラーメンとは、ドイツ語で「枠」という意味です。
木造でいえば、「軸組工法(在来工法)」のように、「柱や梁などの骨格を作っていく」イメージです。
「設計の自由度が高く、広い開口部や大空間を取れる」「リフォームしやすい」というメリットがありますが、「室内に柱や梁の出っ張りが見える」というデメリットがあります。
一方、「壁式工法」は、
鉄筋コンクリートを「壁や床」として使う工法
です。
木造でいえば、「ツーバイフォー(2×4工法)」のように、「面として建物を作っていく」イメージです。
「柱や梁の出っ張りがなく、室内がすっきりする」というメリットがありますが、「設計の自由度が制約される」「リフォームしにくい」というデメリットがあります。
3.「プレキャスト工法(プレハブ工法)」と「現場打ち工法」の違い
鉄筋コンクリート造は「部材を工場で作るかどうか?」という点で、
・プレキャスト工法(プレハブ工法)
・現場打ち工法
という2つの工法に分けられます。
「プレキャスト工法(プレハブ工法)」は、
鉄筋コンクリートの壁などの部材をあらかじめ工場で作り、建築現場で組み立てていく工法
のことです。
※「プレキャスト」とは、プレ(pre:前もって)+キャスト(cast:成型する)、「プレハブ」とは、プレ(pre:前もって)+ファブリケーション(fabrication:作ること)という意味です。
「工場生産のため品質が安定する」「工期が短縮できる」というメリットがありますが、「輸送費などの関係からコストが割高になりやすい」といったデメリットもあります。
一方、「現場打ち工法」は、
建築現場で、建物の大きさの型枠にコンクリートを流し込んで成型する工法
のことです。
従来型の一般的な方法ですが、「天候や職人の技術によって品質にバラツキが出る」というデメリットがあります。
ただし、プレキャスト工法(プレハブ工法)よりも「コストが割安になりやすい」というメリットもあります。
※なお、構造・工法について詳しく知りたい場合は、書籍もおすすめです。
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鉄筋コンクリート住宅のメリット
「鉄筋コンクリート住宅のメリット」は、下記の5つです。
・1. 自由なデザインを作れる
・2. 大きな間取りを作れる
・3. 防音・遮音性能が高い
・4. 気密性能が高い
・5. 耐火性能が高い
それぞれ、説明します。
1. 自由なデザインを作れる
1つ目のメリットは、「自由なデザインを作れる」ということです。
例えば、
・箱を立体的に組み合わせたデザイン
・曲線を用いた美しいデザイン
・斜めや三角形などのユニークなデザイン
といったものは、木造や鉄骨造でもある程度できますが、限界があります。
一方、鉄筋コンクリート造ならば、制約はほとんどなく、どんな形のデザインでも作ることが可能です。
2. 大きな間取りを作れる
2つ目のメリットは、「大きな間取りを作れる」ということです。
柱と柱の間の距離を「スパン」というのですが、鉄筋コンクリート造は「スパン」を大きく飛ばせるのです。
一般的な木造では、4mくらいのスパンが限界なのですが、鉄筋コンクリート造では最大10mくらいまでスパンを飛ばすことができます。
それにより、
・広いリビングやホールを作れる
・大きい窓を設置できる
というように「大きい間取り」を取ることが可能になります。
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※ちなみに、鉄骨造はさらに長く「10〜20m」くらいまでスパンを飛ばすことができます。
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3. 防音・遮音性能が高い
3つ目のメリットは、「防音・遮音性能が高い」ということです。
一般的に、防音・遮音性能は「建物の素材の重さ」に比例します。
※つまり、外壁などの素材が重ければ重いほど、防音・遮音性能が高くなります。
例えば、レスコハウスの「コンクリートパネル(PCパネル)」を他の素材と比較すると、
・コンクリートパネル(PCパネル):150kg/㎡
・鉄骨造の外壁材(ALC):50kg/㎡
・木造の外壁材:45kg/㎡
となり、木造の外壁材の3倍以上の重さがあることがわかります。
このコンクリートパネル(PCパネル)を使えば、
地下鉄レベルの90dBの騒音を、図書館レベルである40dBに低下
させることができるようです。
なお、「防音・遮音性能」については、下記の記事で解説しています。
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4. 気密性能が高い
4つ目のメリットは、「気密性能が高い」ということです。
気密性能は「C値(相当すき間面積)」という数値で実測でき、値が小さいほど気密性能が高いといえます。
「構造別のC値」を見ると、
・木造:0.5〜2.0
・鉄骨造:2.0〜5.0
・鉄筋コンクリート造:0.5〜1.0
となっており、鉄筋コンクリート造の気密性能が高いことがわかります。
※C値はハウスメーカーや物件によって全く異なるため、あくまでも参考値とお考えください。木造でも0.5を切るケースもあります。
その理由は、木造や鉄骨造とは違って「構造体が一体」となるため、すき間ができにくいからです。
「気密性能」については、下記の記事で解説しています。
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5. 耐火性能が高い
5つ目のメリットは、「耐火性能が高い」ということです。
「構造別の耐火性能」は、
・木造:260度で引火し、強度はゆるやかに落ちる
・鉄骨造:500度くらいで強度は半分になり、変形する
・鉄筋コンクリート造:1000度でも強度は変わらない
といわれています。
そのため、木造や鉄骨は燃えにくい処理・加工が必要なのですが、鉄筋コンクリートは素材そのものが火や熱に強いと言えます。
鉄筋コンクリート住宅のデメリット
「鉄筋コンクリート住宅のデメリット」は、下記の4つです。
・1. 価格が高い
・2. 解体費用が高い
・3. 建物の重量が重い
・4. 品質管理がとても重要
それぞれ、説明します。
1. 価格が高い
1つ目のデメリットは、「価格が高い」ということです。
「坪単価」の参考値を見ると、
・在来工法:40〜70万円
・2×4工法:40〜70万円
・木質パネル工法:60〜70万円
・軽量鉄骨:60〜70万円
・重量鉄骨:70〜90万円
・鉄筋コンクリート造:90〜100万円
となっており、木造や鉄骨造と比べて、鉄筋コンクリート造は最も価格が高くなります。
※坪単価はハウスメーカーや物件によって全く異なるため、あくまでも参考値とお考えください。
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2. 解体費用が高い
2つ目のデメリットは、「解体費用が高い」ということです。
「解体費用の坪単価」は、
・木造:2〜4万円
・鉄骨造:3〜5万円
・鉄筋コンクリート造:4〜6万円以上
となっており、こちらも木造や鉄骨造と比べて、鉄筋コンクリート造が最も価格が高くなります。
※坪単価は坪数や地域、建物の条件などによって全く異なるため、あくまでも参考値とお考えください。
3. 建物の重量が重い
3つ目のデメリットは、「建物の重量が重い」ということです。
「構造別の建物の重さ」は、
・木造:45t
・鉄骨造:105t
・鉄筋コンクリート造:230t
※2階建て・延べ床面積150㎡の建物を想定
となっており、鉄筋コンクリート造の建物は、木造の5倍以上の重さになることがわかります。
すると当然、地盤が重みに耐えられる強さ(=地耐力)も変わるため、「強い地盤の土地」や「地盤の改良・補強」が必要になってきます。
4. 品質管理がとても重要
4つ目のデメリットは、「品質管理がとても重要」ということです。
鉄筋コンクリートは非常にデリケートな材料であり、
・気温
・水分量
・型枠を外すタイミング
・コンクリートの厚み
・鉄筋の太さ
・鉄筋の間隔
・鉄筋への付着物
・ひび割れ
などによって、強度や耐久性がまったく変わってきます。
なので、木造や鉄骨造以上に、現場監督や職人の施工レベルに注意する必要があります。
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鉄筋コンクリート住宅はおすすめか?
木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の「項目別の比較」は下記のとおりです。
木造 | 鉄骨 | 鉄筋 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
在来工法 | 2×4工法 | 木質パネル工法 | 軽量鉄骨 | 重量鉄骨 | 鉄筋コンクリート造 | |
1.費用 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
2.工期 | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
3.間取りの自由度 | ◎ | ◯ | ◯ | △ | ◎ | ◎ |
4.耐震性 | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
5.断熱性 | ◯ | ◎ | ◎ | △ | △ | ◯ |
6.気密性 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | △ | ◎ |
7.耐火性 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
8.耐久性 | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ |
9.防音性 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
10.リフォーム性 | ◯ | △ | △ | △ | ◎ | ◎ |
これらについて、1つずつ説明します。
1. 費用
木造が割安で、次に鉄骨、そして鉄筋コンクリートが最も割高になります。
在来工法と2×4工法は多くの工務店で施工可能なため、最も割安になります。
一方、木質パネル工法はハウスメーカーでしか扱いがないため、やや割高になります。
・在来工法:40〜70万円
・2×4工法:40〜70万円
・木質パネル工法:60〜70万円
・軽量鉄骨:60〜70万円
・重量鉄骨:70〜90万円
・鉄筋コンクリート造:90〜100万円
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2. 工期
工場でほとんどの材料を組み立ててくる木質パネル工法と軽量鉄骨が一番短いです。
その次に短いのは在来工法、2×4工法、重量鉄骨です。
鉄筋コンクリートが一番工期がかかります。
3. 間取りの自由度
在来工法、重量鉄骨、鉄筋コンクリートが最も自由度が高いです。
2×4工法と木質パネル工法はやや制約があり、軽量鉄骨は土地の広さや形に最も影響を受けます。
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4. 耐震性
はっきり言って、一般住宅レベルの耐震性は、構造・工法によって大きく変わることはありません。
「鉄筋コンクリートや鉄骨の方が木造よりも強い」というのは「根拠のない営業トーク」です。
きちんと設計・施工されていれば、在来工法で建てたとしてもまったく問題ありません。
耐震性については、下記の記事で解説しています。
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5. 断熱性
これは木造に軍配があがります。中でも2×4工法や木質パネル工法は断熱材をきちんと入れやすいため、在来工法よりも断熱性を上げやすいです。
鉄骨は家の内外の熱を通しやすいため(ヒートブリッジ)、断熱には限界があります。
なお、鉄筋コンクリートはしっかりした設計・施工をすれば、断熱性は上げられます。
断熱性については、下記の記事で解説しています。
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6. 気密性
鉄筋コンクリートは基本的に隙間がないので、気密性はダントツです。
しかし、2×4工法も気密性を上げやすいと言われています。
鉄骨系は「熱によって鉄が伸縮する」という性質上、どうしても隙間ができてしまいます。
気密性については、下記の記事で解説しています。
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7. 耐火性
単純な耐火性で言えば鉄筋コンクリートが一番です。コンクリートは1000度の火に2時間さらしても強度が変わらないと言われています。
一方、鉄は500度くらいで強度は半分以下になり、変形してしまいます。
しかし、木造や鉄骨も現在は燃えにくい処理・加工が施されており、耐火性は問題ありません。
8. 耐久性
木は湿気やシロアリ、鉄はサビ、コンクリートは空気中の酸による中性化という劣化の原因があります。
それを踏まえた耐久性の目安として、木造で35年、鉄骨で45年、鉄筋コンクリートで55年といわれていますが、実際はきちんと対策・施工されているかのほうが重要です。
木造住宅では防腐・防蟻がしっかり行われていることが多い一方で、鉄骨や鉄筋コンクリートは対策が甘いことが多く、注意が必要です。
9. 防音性
単純な防音性ならば鉄筋コンクリートが1番です。重い材料ほど防音性が高いためです。
しかし、それ以外は構造によってそこまで変わらないため、各業者の防音性を確認したほうがよいでしょう。
防音性ついては、下記の記事で解説しています。
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10. リフォーム性
リフォームのしやすさは重量鉄骨と鉄筋コンクリートが最も簡単です。構造上の柱となる部分が少なく、それ以外は全て壊しても問題ないからです。
次にリフォームしやすいのは在来工法です。間取りの変更によっては構造に補強が必要になってきますが、どの業者でも手を加えることができるため、リフォーム性が高いといえます。
リフォームしにくいのは2×4工法、木質パネル工法、軽量鉄骨です。いずれも詳細な設計図がないと、どのような構造になっているのかがわからないため、それを建てた業者でないと手出しできません。また、間取りの制限も大きいです。
【結論】基本的には「木造」がおすすめ
鉄筋コンクリートは、「引っ張る力に強い鉄」と「圧力・火・水に強いコンクリート」が合わさることにより、非常に優れた性能を発揮する素材です。
そのため、ほとんどの住宅の「基礎」部分に使われています。
しかし、木造や鉄骨にくらべると扱いが難しく、正しく設計・施工しないと本来の性能を出せません。
そしてなにより、全ての構造・工法の中で「最も割高」になります。
なので、個人的には「木造が全体的なコストパフォーマンスがよい」と思います。
※鉄骨造は「断熱性能・気密性能が低い」という問題があります。
ただし、
・お金をかけてもいい
・自由でユニークなデザインにしたい
・総合的な性能を高めたい
という場合は、鉄筋コンクリート造を選択するのもアリでしょう。
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【家づくり】おすすめの構造・工法はどれ?【木造・鉄骨・鉄筋】
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【まとめ】ハウスメーカー(工務店)選びで失敗しないために
本記事では、「鉄筋コンクリート住宅を作れるハウスメーカー」や「鉄筋コンクリート住宅のメリット・デメリット」などについてお伝えしてきました。
まとめると、下記のとおりです。
・「鉄筋コンクリート」=「コンクリートに鉄の棒を埋め込んだもの」
・骨組みを作る「ラーメン工法」と面を作る「壁式工法」がある
・工場で作る「プレキャスト工法(プレハブ工法)」と「現場打ち工法」がある
・構造では、基本的に木造がおすすめ
・「自由なデザイン」や「総合的な性能」を求めるなら鉄筋コンクリート造もアリ
業者選びで失敗しないためには、これらのポイントに注意しましょう。
また、構造・工法以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
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