失敗・後悔しない家づくりブログ【新築注文住宅】

家づくりの経験者が「失敗しない新築注文住宅のポイント」をまとめているブログです。

業者選び

【断熱気密性が高いハウスメーカー】Q値UA値C値ランキング75社

断熱性・気密性
断熱性・気密性が高いハウスメーカーを知りたい人「高断熱・高気密のハウスメーカーを知りたいです。また、高断熱・高気密の家のメリット・デメリットや、業者選びのポイントなどがあれば教えてほしいです。」

こんなお悩みに答えます。

こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。

「断熱性・気密性が高いハウスメーカー」って知りたいですよね?

私は、「最高気温」「最低気温」ともにトップクラスの地域に住んでいるので、

夏は涼しく、冬は暖かい家を作るにはどうすればいいんだろう…?

と、かなり真剣に考えていました…笑。

それでネットで検索してみると、「高断熱・高気密のハウスメーカーのランキング」がいくつかヒットしたのですが、

・情報が古い
・出典がわからない
・掲載している業者の数が少ない

というものも多く、あまり参考になりませんでした。

仕方がないので、本を読んだり、業者の話を聞いたりしながら「高断熱・高気密のハウスメーカー」について独自に調べていきました。

家づくりの本
【家を建てる】家づくりの本&雑誌おすすめ20選【注文住宅の勉強】

続きを見る

本記事では、そんな私の経験をもとに、「ハウスメーカーの断熱気密性のランキング」や「業者選びのポイント」についてお伝えしたいと思います。

ハウスメーカーの断熱性能ランキング (Q値)

断熱材

ハウスメーカーの断熱性能のランキング(Q値)は、下記のとおりです。

断熱性能の指標の1つである「Q値」をもとに作成しました。(※Q値が小さいほど断熱性能は良いです)

※なお、断熱性能以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

順位 業者名 構造・工法 Q値 参考URL
1 FPの家 木造軸組 0.44 こちら
2 一条工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.51 こちら
3 大共ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6程度? こちら
4 ミサワホーム 木造軸組、鉄骨系プレハブ、木質パネル、重量鉄骨、RC 0.80 こちら
5 フィアスホーム 木造軸組 0.88 こちら
6 日本ハウスHD (旧:東日本ハウス) 木造軸組 0.94 こちら
6 北洲ハウジング 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.94 こちら
7 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ、枠組壁工法(2×6) 0.99 こちら
8 アイフルホーム 木造軸組 1.0前後? こちら
8 インデュアホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.0前後? こちら
8 土屋ホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.0前後? こちら
8 ヤマト住建 木造軸組 1.0前後? こちら
9 クレバリーホーム 木造軸組 1.15? こちら
9 フローレンスガーデン(工藤建設) 枠組壁工法(2×6) 1.15 こちら
10 イノスグループ 木造軸組 1.23 こちら
11 ヤマダホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6)、木質パネル 1.28 こちら
12 イシカワ 木造軸組 1.3? こちら
12 トヨタウッドユーホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.3? こちら
12 桧家住宅 木造軸組 1.3? こちら
12 ブルースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.3〜1.6 こちら
13 イシンホーム住宅研究会 木造軸組 1.32 こちら
13 スウェーデンハウス 木質パネル 1.32 こちら
14 セルコホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.33 こちら
15 住友不動産 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.35 こちら
16 ポラス 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.38 こちら
17 アエラホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 ウィザースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 エースホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 カネカソーラーサーキットのお家 木造軸組 1.4? こちら
17 サイエンスホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 ジブンハウス 木造軸組 1.4? こちら
17 住宅情報館 木造軸組 1.4? こちら
17 Skog(スコーグ)のいえ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 住友林業 木造軸組 1.4? こちら
17 積水ハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1.4? こちら
17 泉北ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 ダイワハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1.4? こちら
17 タマホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 三井ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 ユニバーサルホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 夢ハウス 木造軸組 1.4? こちら
17 ロイヤルハウス 木造軸組 1.4? こちら
18 無印良品の家 木造軸組 1.52 こちら
19 アイダ設計 木造軸組 1.6? こちら
19 GLホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6 こちら
19 ナイス 木造軸組 1.6? こちら
19 広島建設 木造軸組 1.6? こちら
19 三菱地所ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6 こちら
19 メープルホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6? こちら
19 レオハウス 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6? こちら
20 アキュラホーム 木造軸組 1.7? こちら
20 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1.7? こちら
20 エイ・ワン 木造軸組 1.7? こちら
20 フェニーチェホーム 木造軸組 1.7? こちら
21 木下工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.8 こちら
21 ベツダイホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.8? こちら
22 トヨタホーム 鉄骨系プレハブ 1.86 こちら
23 サンヨーホームズ 鉄骨系プレハブ 1.9 こちら
24 菊池建設 木造軸組 2.0? こちら
24 秀光ビルド 木造軸組 2.0? こちら
24 住友不動産CITY HOUSE STYLE 木造軸組 2.0? こちら
24 センチュリーホーム 木造軸組 2.0? こちら
24 大成建設ハウジング(パルコン) コンクリート系プレハブ 2.0? こちら
24 納得スタイルホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 2.0? こちら
24 パナソニック ホームズ 鉄骨系プレハブ 2.0? こちら
24 パパまるハウス 木造軸組 2.0? こちら
24 富士住建 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 2.0? こちら
24 古河林業 木造軸組 2.0? こちら
25 アーデンホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 2.2 こちら
26 飯田産業 木造軸組 2.4? こちら
26 一建設 木造軸組 2.4? こちら
26 百年住宅 RC 2.4? こちら
27 パナソニックビルダーズグループ 芙蓉ホーム 木造軸組 2.7? こちら
27 フジ住宅 木造軸組 2.7? -
27 レスコハウス RC 2.7? -

なお、Q値については、下記の記事でくわしく解説しています。

家の断熱性能
【ハウスメーカーの断熱性能】Q値・UA値ランキング【75社比較】

続きを見る

ハウスメーカーの断熱性能ランキング (UA値)

断熱材

ハウスメーカーの断熱性能のランキング(UA値)は、下記のとおりです。

断熱性能の指標の1つである「UA値」をもとに作成しました。(※UA値が小さいほど断熱性能は良いです)

※なお、断熱性能以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

順位 業者名 構造・工法 UA値 参考URL
1 大共ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.15 こちら
2 FPの家 木造軸組 0.16 こちら
3 北洲ハウジング 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.23 こちら
4 土屋ホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.24 こちら
4 日本ハウスHD (旧:東日本ハウス) 木造軸組 0.24 こちら
5 アイフルホーム 木造軸組 0.25 こちら
5 一条工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.25 こちら
6 フィアスホーム 木造軸組 0.27 こちら
6 ヤマト住建 木造軸組 0.27 こちら
7 クレバリーホーム 木造軸組 0.28 こちら
7 フローレンスガーデン(工藤建設) 枠組壁工法(2×6) 0.28? こちら
8 インデュアホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.3 こちら
8 ヤマダホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6)、木質パネル 0.3? こちら
9 住友林業 木造軸組 0.33 こちら
10 イシカワ 木造軸組 0.34? こちら
10 トヨタウッドユーホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.34 こちら
10 桧家住宅 木造軸組 0.34 こちら
10 ブルースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.34〜0.46? こちら
11 アエラホーム 木造軸組 0.35 こちら
12 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ、枠組壁工法(2×6) 0.36 こちら
13 セルコホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.37 こちら
14 ウィザースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.39 こちら
15 イシンホーム住宅研究会 木造軸組 0.4? こちら
15 カネカソーラーサーキットのお家 木造軸組 0.4 こちら
15 サイエンスホーム 木造軸組 0.4? こちら
15
ジブンハウス 木造軸組 0.4 こちら
15 Skog(スコーグ)のいえ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.4? こちら
15 積水ハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.4? こちら
15 ダイワハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.4 こちら
15 タマホーム 木造軸組 0.4? こちら
15 ミサワホーム 木造軸組、鉄骨系プレハブ、木質パネル、重量鉄骨、RC 0.4? こちら
15 ユニバーサルホーム 木造軸組 0.4? こちら
15 夢ハウス 木造軸組 0.4? こちら
15 ロイヤルハウス 木造軸組 0.4? こちら
16 住宅情報館 木造軸組 0.41 こちら
16 無印良品の家 木造軸組 0.41 こちら
17 住友不動産 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.42 こちら
17 泉北ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.42 こちら
18 エースホーム 木造軸組 0.43 こちら
18 スウェーデンハウス 木質パネル 0.43 こちら
18 三井ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.43 こちら
19 アイダ設計 木造軸組 0.46 こちら
19 GLホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46 こちら
19 ナイス 木造軸組 0.46 こちら
19 広島建設 木造軸組 0.46 こちら
19 ポラス 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46 こちら
19 メープルホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46? こちら
19 レオハウス 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46 こちら
20 イノスグループ 木造軸組 0.49 こちら
21 アキュラホーム 木造軸組 0.5 こちら
21 エイ・ワン 木造軸組 0.5? こちら
21 サンヨーホームズ 鉄骨系プレハブ 0.5 こちら
21 フェニーチェホーム 木造軸組 0.5? こちら
22 三菱地所ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.52 こちら
23 ベツダイホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.54 こちら
24 アーデンホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.56 こちら
24 トヨタホーム 鉄骨系プレハブ 0.56 こちら
25 菊池建設 木造軸組 0.57 こちら
26 住友不動産CITY HOUSE STYLE 木造軸組 0.59 こちら
27 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.6 こちら
27 木下工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6? こちら
27 秀光ビルド 木造軸組 0.6? こちら
27 センチュリーホーム 木造軸組 0.6? こちら
27 大成建設ハウジング(パルコン) コンクリート系プレハブ 0.6 こちら
27 納得スタイルホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6? こちら
27 パナソニック ホームズ 鉄骨系プレハブ 0.6 こちら
27 パパまるハウス 木造軸組 0.6? こちら
27 富士住建 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6? こちら
27 古河林業 木造軸組 0.6? こちら
28 飯田産業 木造軸組 0.75? こちら
28 一建設 木造軸組 0.75? こちら
28 百年住宅 RC 0.75? こちら
29 パナソニックビルダーズグループ 芙蓉ホーム 木造軸組 0.87? こちら
29 フジ住宅 木造軸組 0.87? -
29 レスコハウス RC 0.87? -

なお、UA値については、下記の記事でくわしく解説しています。

家の断熱性能
【ハウスメーカーの断熱性能】Q値・UA値ランキング【75社比較】

続きを見る

ハウスメーカーの気密性能ランキング (C値)

換気口

ハウスメーカーの気密性能のランキング(C値)は、下記のとおりです。

気密性能の指標である「C値」をもとに作成しました。(※C値が小さいほど気密性能は良いです)

※なお、気密性能以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

順位 業者名 構造・工法 C値 備考 参考URL
1 カネカソーラーサーキットのお家 木造軸組 0.1 △支店・加盟店による測定。 こちら
2 メープルホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.14 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
3 ジブンハウス 木造軸組 0.155 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
4 インデュアホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.2~0.3 △支店・加盟店による測定。 こちら
4 大共ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.2 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
5 無添加住宅 木造軸組、RC 0.26 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
6 サイエンスホーム 木造軸組 0.3 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
7 土屋ホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.38 ◎公式。実測平均値。 こちら
8 フローレンスガーデン(工藤建設) 枠組壁工法(2×6) 0.4 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
8 ユニバーサルホーム 木造軸組 0.4 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
9 フィアスホーム 木造軸組 0.43 ◎公式。実測平均値。 こちら
10 FPの家 木造軸組 0.44 ◎公式。全国平均値。 こちら
11 アエラホーム 木造軸組 0.47 ◎公式。全棟平均値。 こちら
13 セルコホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.492 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
14 イノスグループ 木造軸組 0.5 △支店・加盟店による測定。 こちら
14 木下工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.5〜2.0 ◎公式。おそらく平均値。 こちら
15 一条工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.59 ◎公式。平均実測値。 こちら
16 イシカワ 木造軸組 0.6 ◎公式。全棟平均値。 こちら
17 アイフルホーム 木造軸組 0.61 ◎公式。2015年度実物件測定平均 こちら
18 北洲ハウジング 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.65 ◎公式。全棟平均値。 こちら
19 桧家住宅 木造軸組 0.7 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
20 トヨタウッドユーホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.8 ◎公式。平均実測値。 こちら
20 百年住宅 RC 0.8〜1.0 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
20 ブルースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.8〜1.5 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
21 パパまるハウス 木造軸組 0.9 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
22 泉北ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.0 ◎公式。ZEH仕様で保証。 こちら
22 ヤマダホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6)、木質パネル 1.0 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
22 ヤマト住建 木造軸組 1.0 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
22 レスコハウス RC 1.0 ◯公式。おそらくn=1。 こちら
23 エースホーム 木造軸組 1.1 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
24 GLホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.2 ◎公式。実測平均値。 こちら
25 イシンホーム住宅研究会 木造軸組 1.3 ◯公式。n=1。 こちら
26 アーデンホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.47 ◯公式。おそらくn=1。 こちら
27 ポラス 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.7 ◎公式。実測平均値。 こちら
28 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ、枠組壁工法(2×6) 2.0〜5.0 ◎公式。平成11の次世代省エネ基準。おそらく実測平均値。 こちら
28 ミサワホーム 木造軸組、鉄骨系プレハブ、木質パネル、重量鉄骨、RC 2.0〜5.0 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
28 三菱地所ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 2.0 ◎公式。実測値平均値。 こちら

なお、C値については、下記の記事でくわしく解説しています。

壁のコーキング
【気密性能が高いハウスメーカー】37社の比較・ランキング【C値】

続きを見る

高断熱・高気密の家のメリット・デメリット

メリット・デメリット

高断熱・高気密の家には、「メリットとデメリット」があります。

それは、下記のとおりです。

▼メリット
1. 夏涼しく冬暖かい家になる
2. 光熱費を抑えられる(省エネ)
3. ヒートショックを防げる
4. 結露を防げる
5. 湿度のコントロールができる
6. 換気効率が良くなる
7. 花粉などの侵入を防げる
8. 防音性が上がる
9. 業者の施工レベルを判断できる

▼デメリット
1. 日射管理をしないと夏に暑くなる
2. 換気計画をしないと空気がこもる
3. 開放式のストーブを使えない
4. 湿度の管理が必要になる
5. 室内の音が反響しやすい

1つずつ、説明します。

メリット1. 夏涼しく冬暖かい家になる

1つ目のメリットは「夏涼しく冬暖かい家になる」ことです。

これが最も大きいメリットでしょう。

高断熱・高気密の家は、外の暑さや寒さの影響を受けにくく、室内の空気が逃げにくくなります。

そのため、夏も冬も快適な温度で暮らすことが可能になります。

メリット2. 光熱費を抑えられる(省エネ)

2つ目のメリットは「光熱費を抑えられる」ことです。

「夏涼しく冬暖かい家になる」ということは、冷暖房にかけるお金が減り、省エネになります。

場合によっては、1〜2台のエアコンだけで家全体の温度管理をすることも可能になります。

メリット3. ヒートショックを防げる

3つ目のメリットは「ヒートショックを防げる」ことです。

(中略)ヒートショックとは急激な温度変化により身体が受ける影響のことである。比較的暖かいリビングからまだ冷たい浴室、脱衣室、トイレなど、温度差の大きいところへ移動すると、身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがある。高血圧や動脈硬化の傾向がある人がその影響を受けやすい傾向があり、なかでも高齢者は注意が必要とされる
Wikipedia

高断熱・高気密の家は、家全体の温度差が小さくなるため、ヒートショックになるリスクを小さくできるのです。

メリット4. 結露を防げる

4つ目のメリットは「結露を防げる」ことです。

冬は乾燥した外気と比べて、室内の空気にはそれなりの湿気があります。

なので、家の断熱性能が低いと、冷えた壁や窓に大量の結露ができてしまいます。

また、家の気密性能が低いと、すき間から湿気を帯びた空気が漏れてしまい、壁の中で結露を起こしてしまいます。

結露を起こすと、

・壁・床・天井にカビが発生する
・断熱材がずり落ちる
・木材の柱や土台が腐る
・鉄骨が錆びる

などの問題が起きてしまいます。

一方、高断熱・高気密の家であれば、結露ができにくく、こうした問題を防ぐことができるのです。

※ただし、高断熱・高気密の家であっても、完全に結露を防ぐことはできないので、湿度の管理が重要になります。

メリット5. 湿度のコントロールができる

5つ目のメリットは「湿度のコントロールができる」ことです。

夏の外気は湿っぽく、冬の外気は乾燥しています。

なので、気密性能が低いと、内外の空気が通過してしまい、湿度の管理が困難になります。

しかし、高気密にすれば、室内の湿度を適切に保つことができます。

メリット6. 換気効率が良くなる

6つ目のメリットは「換気効率が良くなる」ことです。

下記のグラフは、「給気口から入る空気の割合」と「C値」の関係性を表しています。

C値(相当すき間面積)と給気口からの給気量の割合

出典:光英住宅

C値が5.0の場合は、給気口から入る空気は約17%しかなく、残りの約83%が「すき間風」になってしまいます。

一方、C値が0.5の場合は、給気口から入る空気が約66%になり、残りが「すき間」から入る空気となります。

つまり、高気密になるほど、換気扇の給気口からの給気割合が増え、家全体が効率的に換気されるため、「空気がこもる」ことを防げるのです。

メリット7. 花粉などの侵入を防げる

7つ目のメリットは「花粉などの侵入を防げる」ことです。

いくら換気扇にフィルターをしても、家にすき間が多ければ、「花粉」や「黄砂」「PM2.5」などが侵入してしまいます。

気密性能を上げ、すき間を減らすことで、こうした物質の侵入を防ぐことができます。

メリット8. 防音性が上がる

8つ目のメリットは「防音性が上がる」ことです。

音は、どんな小さなすき間からも伝わってしまいます。

気密性能を上げることで、「近所の騒音の侵入」や「室内の音漏れ」を防ぐことができます。

耳せん
【ハウスメーカーの防音・遮音性能】22社の比較・ランキング

続きを見る

メリット9. 業者の施工レベルを判断できる

9つ目のメリットは「業者の施工レベルを判断できる」ことです。

すき間ができないように家を建てるのは、それなりの技術が必要です。

なので、「C値が良い業者は施工レベルも高い」と考えられます。

ただし、枠組壁工法(2×4など)は、在来工法に比べて、そもそも「すき間ができにくい工法」なのでC値は低い傾向にあります。

一方、在来工法でもC値が低い業者は「施工レベルが高い」といえるでしょう。

※ここから、高断熱・高気密の家の「デメリット」を説明していきます。

デメリット1. 日射管理をしないと夏に暑くなる

1つ目のデメリットは「日射管理をしないと夏に暑くなる」ことです。

夏場に太陽光が室内に侵入すると、部屋の温度が必要以上に上がってしまいます。

高断熱・高気密の家では、温度の上がった空気の逃げ場がないからです。

これを防ぐためには、

・すだれを使う
・南面に庇(ひさし)を設ける
・東西にはあまり窓をつけすぎない
・太陽光をカットするガラスを使う

といった日射管理をする必要があります。

※逆に冬場は太陽光をうまく取り入れることで、室内を暖めるのに利用できます。

デメリット2. 換気計画をしないと空気がこもる

2つ目のデメリットは「換気計画をしないと空気がこもる」ことです。

高気密になるほど、換気扇の給気口からの給気割合が増えます。

しかし、適切な位置に換気扇を設置しないと、場所によっては、

・生活臭
・湿気
・シックハウスの原因物質

などを含んだ空気がこもってしまう場合があります。

なので、換気扇の設置場所については、業者とよく相談しましょう。

タウンライフの間取りプラン
【新築注文住宅の間取り】参考実例プラン集まとめ&失敗しない決め方

続きを見る

間取りを書く
【マイホーム】間取り図シミュレーション│無料アプリ&ソフトまとめ

続きを見る

デメリット3. 開放式のストーブを使えない

3つ目のデメリットは「開放式のストーブを使えない」ことです。

「開放式のストーブ」とは、灯油やガスの排気を室内に放出するタイプのストーブです。

灯油やガスの排気には、

・水蒸気
・一酸化炭素
・窒素酸化物
・揮発性有機化合物(VOC)

などが含まれています。

いくら断熱性能が高くても、気密性能が高ければ、水蒸気は結露の原因になってしまいます。

また、24時間換気は義務付けられているものの、排気に含まれる一酸化炭素や窒素酸化物などを十分に換気できるとは限りません。

このため、エアコンやFF式ストーブなど、室内の空気を汚さない暖房を選ぶ必要があります。

さまざまな暖房器具
【新築一戸建て】おすすめの暖房はどれ?種類や費用は?【徹底比較】

続きを見る

デメリット4. 湿度の管理が必要になる

4つ目のデメリットは「湿度の管理が必要になる」ことです。

家を高気密にすることで、室内の空気と外気を遮断することができますが、その反面、

・夏に乾燥しすぎる
・冬に湿っぽくなりすぎる

ということが起こりえます。

なので、湿度計を設置し、適切に加湿・除湿を行う必要があります。

デメリット5. 室内の音が反響しやすい

5つ目のデメリットは「室内の音が反響しやすい」ことです。

気密性能を上げると、「近所の騒音の侵入」や「室内の音漏れ」がなくなる分、家の中で音が反響しやすくなります。

反響が気になる人は、「吸音材」などの使用を考える必要があります。

耳せん
【ハウスメーカーの防音・遮音性能】22社の比較・ランキング

続きを見る

ハウスメーカーより工務店の方がレベルが高い

ハウスメーカーと工務店

実は、ハウスメーカーよりも、一部の工務店の方が「断熱性能・気密性能のレベルが高い」ことが多いです。

まず、断熱性能ですが、ハウスメーカーのトップ層のUA値は「0.15〜0.4」となっています。

しかし、これはあくまでカタログ上の値であり、窓が極端に小さい家で計算していたり、断熱材がハイグレードだったりと、「数値を意図的に良くしている」ことも大いに考えられます。

また、ハウスメーカーのUA値は平均値ではありません。実際の平均値はもっと上がるでしょう。

対して、断熱性能に力を入れている一部の工務店では、「実際の平均値でUA値0.4を切る」ような業者が普通にあるのです。

※私の地元の工務店でも、そういう業者がいました。

一方、気密性能ですが、ハウスメーカーのトップ層のC値は「0.38〜0.8」くらいです。

しかし、一部の工務店では「C値0.3」を下回ることもざらで、「C値0.1」に近いレベルの値を出す工務店もあります。

工務店の中には技術力に自信がある業者も多く、おのずとC値が優れたレベルになるからです。

また、ハウスメーカーでは、「気密測定は任意」という場合が大半ですが、気密性能にこだわっている工務店は「全棟測定」をしているところが多いようです。

以上のことから、断熱性能・気密性能は「ハウスメーカーよりも(一部の)工務店の方がレベルが高い」といえるのです。

高断熱・高気密な工務店の探し方

まず、「失敗しない工務店の選び方」については、下記の記事で解説していますので、参考にしてください。

その中で、「断熱性能・気密性能のレベルが高い工務店」に特化して探す場合は、以下の方法がおすすめです。

1. 業界団体の会員リストから検索する
2. 工務店のサイトでQ値・UA値・C値をチェックする

まず、「業界団体の会員リスト」から工務店を検索しましょう。

主な業界団体は、下記のとおりです。

(社)全国工務店協会(JBN):中小工務店の全国組織。会員検索はこちら
(社)新木造技術研究協議会(新住協):木造住宅の技術開発団体。マスター会員はこちら
(社)日本ツーバイフォー建築協会:枠組壁工法(ツーバイフォー)住宅の普及を目指す団体。会員検索はこちら
(社)パッシブハウス・ジャパン:日本型省エネ住宅を推進する団体。会員はこちら
HEAT20:住宅の高断熱化を推進する団体。会員はこちら

※特に「新住協」「パッシブハウス・ジャパン」「HEAT20」の会員になっている工務店は、断熱性能・気密性能のレベルが高いと思われます。

次に、工務店のサイトを見てみましょう。

断熱性能・気密性能に自信のある工務店ならば、間違いなくQ値・UA値・C値を公表しているはずです。

それらをチェックし、高断熱・高気密な家を作れそうな業者を探していきます。

高断熱・高気密の業者選びのポイント

家の模型を両手に持つ

本記事の最後に、「高断熱・高気密の業者を選ぶポイント」をお伝えします。

それは下記の3つです。

1. 平均のQ値・UA値を確認する
2. 平均のC値を確認する
3. 住宅性能表示制度などの実績を確認する

1つずつ、説明します。

1. 平均のQ値・UA値を確認する

1つ目のポイントは「平均のQ値・UA値を確認する」ことです。

繰り返しますが、ハウスメーカーが公表しているQ値やUA値は、

・実際の家の平均値ではない
・数値を意図的に良くしている可能性がある

ため、あまり当てになりません。

なので、自分が住んでいる地域で建てられた家の「平均のQ値・UA値」がいくらなのかを、業者の担当者に聞いてみましょう。

2. 平均のC値を確認する

2つ目のポイントは「平均のC値を確認する」ことです。

確認の方法はQ値・UA値と同じく、業者の担当者に聞けばわかります。

その際、「気密測定を全棟実施しているかどうか」も尋ねてみましょう。

「気密測定を全棟実施していて、かつC値が低い」という業者は、良い業者である可能性が高いです。

3. 住宅性能表示制度などの実績を確認する

3つ目のポイントは「住宅性能表示制度などの実績を確認する」ことです。

住宅性能表示制度とは、断熱性能や耐震性能などの住宅の性能を、第三者機関が公的に評価する制度です。

「当社は高断熱・高気密です!」という業者自身の言葉より、「外部の第三者の評価」のほうが信憑性があります。

なので、制度の取得実績がどれくらいあるか、聞いてみましょう。

また、似たような制度に、

というものもあります。

これらの制度の実績も、合わせて尋ねてみましょう。

【まとめ】ハウスメーカー(工務店)選びで失敗しないために

記事のまとめ

本記事では、「ハウスメーカーの断熱気密性のランキング」や「業者選びのポイント」についてお伝えしてきました。

まとめると、下記のとおりです。

・断熱性能はQ値とUA値、気密性能はC値で比較する
・高断熱高気密の家のメリットは多く、デメリットも対処できる
・ハウスメーカーよりレベルが高い工務店を探してみる
・業者選びは「平均のQ値・UA値・C値」や「制度の実績」などを確認する

業者選びで失敗しないためには、これらのポイントに注意しましょう。

また、断熱・気密性能以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。

詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

家づくりの予算
【マイホーム】家を建てる予算&費用シミュレーションサイト18選

続きを見る

見積書
【新築注文住宅】見積もり&費用シミュレーションサイト9選

続きを見る

間取りを書く
【マイホーム】間取り図シミュレーション│無料アプリ&ソフトまとめ

続きを見る

タウンライフの間取りプラン
【新築注文住宅の間取り】参考実例プラン集まとめ&失敗しない決め方

続きを見る

家づくりの本
【家を建てる】家づくりの本&雑誌おすすめ20選【注文住宅の勉強】

続きを見る

-業者選び

Copyright© 失敗・後悔しない家づくりブログ【新築注文住宅】 , 2024 All Rights Reserved.