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【夏涼しく冬暖かい家】ハウスメーカーランキング【高断熱・高気密】

エアコン 冷房 暖房
夏涼しく冬暖かい家に住みたい人「高断熱・高気密の住宅を作れるハウスメーカーを知りたいです。また、夏涼しく冬暖かい家のメリット・デメリットや作り方も教えてほしいです。」

こんなお悩みに答えます。

こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。

家づくりをする上で、

夏涼しく冬暖かい家に住みたい

と考えている人は多いのではないでしょうか?

その一方で、

・おすすめのハウスメーカーを知りたい
・高断熱・高気密住宅のデメリットは?
・夏涼しく冬暖かい家の作り方を知りたい

と悩むこともあるかと思います。

本記事では、そんな人に役立つ「夏涼しく冬暖かい家のハウスメーカーランキング」「高断熱・高気密の家の作り方」についてお伝えしたいと思います。

夏涼しく冬暖かい家のハウスメーカーランキング

断熱性能のランキング

「夏涼しく冬暖かい家」というのは、ズバリ、

断熱性能と気密性能が高い家(=高断熱・高気密の家)

ということになります。

ここでは、「断熱性能と気密性能が高いハウスメーカーのランキング」をご紹介します。

断熱性能が高いハウスメーカーのランキング(Q値)

断熱性能が高いハウスメーカーのランキング(Q値)は、下記のとおりです。

断熱性能の指標の1つである「Q値」をもとに作成しました。(※Q値が小さいほど断熱性能は良いです)

順位 業者名 構造・工法 Q値 参考URL
1 FPの家 木造軸組 0.44 こちら
2 一条工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.51 こちら
3 大共ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6程度? こちら
4 ミサワホーム 木造軸組、鉄骨系プレハブ、木質パネル、重量鉄骨、RC 0.80 こちら
5 フィアスホーム 木造軸組 0.88 こちら
6 日本ハウスHD (旧:東日本ハウス) 木造軸組 0.94 こちら
6 北洲ハウジング 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.94 こちら
7 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ、枠組壁工法(2×6) 0.99 こちら
8 アイフルホーム 木造軸組 1.0前後? こちら
8 インデュアホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.0前後? こちら
8 土屋ホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.0前後? こちら
8 ヤマト住建 木造軸組 1.0前後? こちら
9 クレバリーホーム 木造軸組 1.15? こちら
9 フローレンスガーデン(工藤建設) 枠組壁工法(2×6) 1.15 こちら
10 イノスグループ 木造軸組 1.23 こちら
11 ヤマダホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6)、木質パネル 1.28 こちら
12 イシカワ 木造軸組 1.3? こちら
12 トヨタウッドユーホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.3? こちら
12 桧家住宅 木造軸組 1.3? こちら
12 ブルースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.3〜1.6 こちら
13 イシンホーム住宅研究会 木造軸組 1.32 こちら
13 スウェーデンハウス 木質パネル 1.32 こちら
14 セルコホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.33 こちら
15 住友不動産 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.35 こちら
16 ポラス 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.38 こちら
17 アエラホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 ウィザースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 エースホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 カネカソーラーサーキットのお家 木造軸組 1.4? こちら
17 サイエンスホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 ジブンハウス 木造軸組 1.4? こちら
17 住宅情報館 木造軸組 1.4? こちら
17 Skog(スコーグ)のいえ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 住友林業 木造軸組 1.4? こちら
17 積水ハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1.4? こちら
17 泉北ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 ダイワハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1.4? こちら
17 タマホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 三井ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.4? こちら
17 ユニバーサルホーム 木造軸組 1.4? こちら
17 夢ハウス 木造軸組 1.4? こちら
17 ロイヤルハウス 木造軸組 1.4? こちら
18 無印良品の家 木造軸組 1.52 こちら
19 アイダ設計 木造軸組 1.6? こちら
19 GLホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6 こちら
19 ナイス 木造軸組 1.6? こちら
19 広島建設 木造軸組 1.6? こちら
19 三菱地所ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6 こちら
19 メープルホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6? こちら
19 レオハウス 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.6? こちら
20 アキュラホーム 木造軸組 1.7? こちら
20 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 1.7? こちら
20 エイ・ワン 木造軸組 1.7? こちら
20 フェニーチェホーム 木造軸組 1.7? こちら
21 木下工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.8 こちら
21 ベツダイホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 1.8? こちら
22 トヨタホーム 鉄骨系プレハブ 1.86 こちら
23 サンヨーホームズ 鉄骨系プレハブ 1.9 こちら
24 菊池建設 木造軸組 2.0? こちら
24 秀光ビルド 木造軸組 2.0? こちら
24 住友不動産CITY HOUSE STYLE 木造軸組 2.0? こちら
24 センチュリーホーム 木造軸組 2.0? こちら
24 大成建設ハウジング(パルコン) コンクリート系プレハブ 2.0? こちら
24 納得スタイルホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 2.0? こちら
24 パナソニック ホームズ 鉄骨系プレハブ 2.0? こちら
24 パパまるハウス 木造軸組 2.0? こちら
24 富士住建 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 2.0? こちら
24 古河林業 木造軸組 2.0? こちら
25 アーデンホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 2.2 こちら
26 飯田産業 木造軸組 2.4? こちら
26 一建設 木造軸組 2.4? こちら
26 百年住宅 RC 2.4? こちら
27 パナソニックビルダーズグループ 芙蓉ホーム 木造軸組 2.7? こちら
27 フジ住宅 木造軸組 2.7? -
27 レスコハウス RC 2.7? -

なお、Q値については、下記の記事でくわしく解説しています。

家の断熱性能
【ハウスメーカーの断熱性能】Q値・UA値ランキング【75社比較】

続きを見る

断熱性能が高いハウスメーカーのランキング(UA値)

断熱性能が高いハウスメーカーのランキング(UA値)は、下記のとおりです。

断熱性能の指標の1つである「UA値」をもとに作成しました。(※UA値が小さいほど断熱性能は良いです)

順位 業者名 構造・工法 UA値 参考URL
1 大共ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.15 こちら
2 FPの家 木造軸組 0.16 こちら
3 北洲ハウジング 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.23 こちら
4 土屋ホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.24 こちら
4 日本ハウスHD (旧:東日本ハウス) 木造軸組 0.24 こちら
5 アイフルホーム 木造軸組 0.25 こちら
5 一条工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.25 こちら
6 フィアスホーム 木造軸組 0.27 こちら
6 ヤマト住建 木造軸組 0.27 こちら
7 クレバリーホーム 木造軸組 0.28 こちら
7 フローレンスガーデン(工藤建設) 枠組壁工法(2×6) 0.28? こちら
8 インデュアホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.3 こちら
8 ヤマダホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6)、木質パネル 0.3? こちら
9 住友林業 木造軸組 0.33 こちら
10 イシカワ 木造軸組 0.34? こちら
10 トヨタウッドユーホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.34 こちら
10 桧家住宅 木造軸組 0.34 こちら
10 ブルースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.34〜0.46? こちら
11 アエラホーム 木造軸組 0.35 こちら
12 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ、枠組壁工法(2×6) 0.36 こちら
13 セルコホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.37 こちら
14 ウィザースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.39 こちら
15 イシンホーム住宅研究会 木造軸組 0.4? こちら
15 カネカソーラーサーキットのお家 木造軸組 0.4 こちら
15 サイエンスホーム 木造軸組 0.4? こちら
15 ジブンハウス 木造軸組 0.4 こちら
15 Skog(スコーグ)のいえ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.4? こちら
15 積水ハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.4? こちら
15 ダイワハウス 木造軸組、鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.4 こちら
15 タマホーム 木造軸組 0.4? こちら
15 ミサワホーム 木造軸組、鉄骨系プレハブ、木質パネル、重量鉄骨、RC 0.4? こちら
15 ユニバーサルホーム 木造軸組 0.4? こちら
15 夢ハウス 木造軸組 0.4? こちら
15 ロイヤルハウス 木造軸組 0.4? こちら
16 住宅情報館 木造軸組 0.41 こちら
16 無印良品の家 木造軸組 0.41 こちら
17 住友不動産 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.42 こちら
17 泉北ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.42 こちら
18 エースホーム 木造軸組 0.43 こちら
18 スウェーデンハウス 木質パネル 0.43 こちら
18 三井ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.43 こちら
19 アイダ設計 木造軸組 0.46 こちら
19 GLホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46 こちら
19 ナイス 木造軸組 0.46 こちら
19 広島建設 木造軸組 0.46 こちら
19 ポラス 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46 こちら
19 メープルホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46? こちら
19 レオハウス 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.46 こちら
20 イノスグループ 木造軸組 0.49 こちら
21 アキュラホーム 木造軸組 0.5 こちら
21 エイ・ワン 木造軸組 0.5? こちら
21 サンヨーホームズ 鉄骨系プレハブ 0.5 こちら
21 フェニーチェホーム 木造軸組 0.5? こちら
22 三菱地所ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.52 こちら
23 ベツダイホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.54 こちら
24 アーデンホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.56 こちら
24 トヨタホーム 鉄骨系プレハブ 0.56 こちら
25 菊池建設 木造軸組 0.57 こちら
26 住友不動産CITY HOUSE STYLE 木造軸組 0.59 こちら
27 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) 鉄骨系プレハブ、重量鉄骨 0.6 こちら
27 木下工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6? こちら
27 秀光ビルド 木造軸組 0.6? こちら
27 センチュリーホーム 木造軸組 0.6? こちら
27 大成建設ハウジング(パルコン) コンクリート系プレハブ 0.6 こちら
27 納得スタイルホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6? こちら
27 パナソニック ホームズ 鉄骨系プレハブ 0.6 こちら
27 パパまるハウス 木造軸組 0.6? こちら
27 富士住建 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.6? こちら
27 古河林業 木造軸組 0.6? こちら
28 飯田産業 木造軸組 0.75? こちら
28 一建設 木造軸組 0.75? こちら
28 百年住宅 RC 0.75? こちら
29 パナソニックビルダーズグループ 芙蓉ホーム 木造軸組 0.87? こちら
29 フジ住宅 木造軸組 0.87? -
29 レスコハウス RC 0.87? -

なお、UA値については、下記の記事でくわしく解説しています。

家の断熱性能
【ハウスメーカーの断熱性能】Q値・UA値ランキング【75社比較】

続きを見る

気密性能が高いハウスメーカーのランキング(C値)

気密性能が高いハウスメーカーのランキング(C値)は、下記のとおりです。

気密性能の指標である「C値」をもとに作成しました。(※C値が小さいほど気密性能は良いです)

順位 業者名 構造・工法 C値 備考 参考URL
1 カネカソーラーサーキットのお家 木造軸組 0.1 △支店・加盟店による測定。 こちら
2 メープルホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.14 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
3 ジブンハウス 木造軸組 0.155 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
4 インデュアホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.2~0.3 △支店・加盟店による測定。 こちら
4 大共ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.2 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
5 無添加住宅 木造軸組、RC 0.26 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
6 サイエンスホーム 木造軸組 0.3 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
7 土屋ホーム 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.38 ◎公式。実測平均値。 こちら
8 フローレンスガーデン(工藤建設) 枠組壁工法(2×6) 0.4 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
8 ユニバーサルホーム 木造軸組 0.4 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
9 フィアスホーム 木造軸組 0.43 ◎公式。実測平均値。 こちら
10 FPの家 木造軸組 0.44 ◎公式。全国平均値。 こちら
11 アエラホーム 木造軸組 0.47 ◎公式。全棟平均値。 こちら
13 セルコホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.492 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
14 イノスグループ 木造軸組 0.5 △支店・加盟店による測定。 こちら
14 木下工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.5〜2.0 ◎公式。おそらく平均値。 こちら
15 一条工務店 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6) 0.59 ◎公式。平均実測値。 こちら
16 イシカワ 木造軸組 0.6 ◎公式。全棟平均値。 こちら
17 アイフルホーム 木造軸組 0.61 ◎公式。2015年度実物件測定平均 こちら
18 北洲ハウジング 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.65 ◎公式。全棟平均値。 こちら
19 桧家住宅 木造軸組 0.7 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
20 トヨタウッドユーホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.8 ◎公式。平均実測値。 こちら
20 百年住宅 RC 0.8〜1.0 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
20 ブルースホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 0.8〜1.5 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
21 パパまるハウス 木造軸組 0.9 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
22 泉北ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.0 ◎公式。ZEH仕様で保証。 こちら
22 ヤマダホームズ 木造軸組、枠組壁工法(2×4、2×6)、木質パネル 1.0 ◯公式。実測値。おそらくn=1。 こちら
22 ヤマト住建 木造軸組 1.0 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
22 レスコハウス RC 1.0 ◯公式。おそらくn=1。 こちら
23 エースホーム 木造軸組 1.1 △支店・加盟店による測定。n=1。 こちら
24 GLホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.2 ◎公式。実測平均値。 こちら
25 イシンホーム住宅研究会 木造軸組 1.3 ◯公式。n=1。 こちら
26 アーデンホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.47 ◯公式。おそらくn=1。 こちら
27 ポラス 枠組壁工法(2×4、2×6) 1.7 ◎公式。実測平均値。 こちら
28 セキスイハイム 鉄骨系プレハブ、枠組壁工法(2×6) 2.0〜5.0 ◎公式。平成11の次世代省エネ基準。おそらく実測平均値。 こちら
28 ミサワホーム 木造軸組、鉄骨系プレハブ、木質パネル、重量鉄骨、RC 2.0〜5.0 ◎公式。おそらく実測平均値。 こちら
28 三菱地所ホーム 枠組壁工法(2×4、2×6) 2.0 ◎公式。実測値平均値。 こちら

なお、C値については、下記の記事でくわしく解説しています。

壁のコーキング
【気密性能が高いハウスメーカー】37社の比較・ランキング【C値】

続きを見る

夏涼しく冬暖かい家のメリット

メリット

「夏涼しく冬暖かい家のメリット」は、下記のとおりです。

1. 光熱費を抑えられる(省エネ)
2. ヒートショックを防げる
3. 結露を防げる
4. 湿度のコントロールができる
5. 換気効率が良くなる
6. 花粉などの侵入を防げる
7. 防音性が上がる
8. 業者の施工レベルを判断できる

これらについて、1つずつ説明していきます。

メリット1. 光熱費を抑えられる(省エネ)

1つ目のメリットは「光熱費を抑えられる」ことです。

「夏涼しく冬暖かい家になる」ということは、冷暖房にかけるお金が減り、省エネになります。

場合によっては、1〜2台のエアコンだけで家全体の温度管理をすることも可能になります。

メリット2. ヒートショックを防げる

2つ目のメリットは「ヒートショックを防げる」ことです。

(中略)ヒートショックとは急激な温度変化により身体が受ける影響のことである。比較的暖かいリビングからまだ冷たい浴室、脱衣室、トイレなど、温度差の大きいところへ移動すると、身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがある。高血圧や動脈硬化の傾向がある人がその影響を受けやすい傾向があり、なかでも高齢者は注意が必要とされる
Wikipedia

高断熱・高気密の家は、家全体の温度差が小さくなるため、ヒートショックになるリスクを小さくできるのです。

メリット3. 結露を防げる

3つ目のメリットは「結露を防げる」ことです。

冬は乾燥した外気と比べて、室内の空気にはそれなりの湿気があります。

なので、家の断熱性能が低いと、冷えた壁や窓に大量の結露ができてしまいます。

また、家の気密性能が低いと、すき間から湿気を帯びた空気が漏れてしまい、壁の中で結露を起こしてしまいます。

結露を起こすと、

・壁・床・天井にカビが発生する
・断熱材がずり落ちる
・木材の柱や土台が腐る
・鉄骨が錆びる

などの問題が起きてしまいます。

一方、高断熱・高気密の家であれば、結露ができにくく、こうした問題を防ぐことができるのです。

※ただし、高断熱・高気密の家であっても、完全に結露を防ぐことはできないので、湿度の管理が重要になります。

メリット4. 湿度のコントロールができる

4つ目のメリットは「湿度のコントロールができる」ことです。

夏の外気は湿っぽく、冬の外気は乾燥しています。

なので、気密性能が低いと、内外の空気が通過してしまい、湿度の管理が困難になります。

しかし、高気密にすれば、室内の湿度を適切に保つことができます。

メリット5. 換気効率が良くなる

5つ目のメリットは「換気効率が良くなる」ことです。

下記のグラフは、「給気口から入る空気の割合」と「C値」の関係性を表しています。

C値(相当すき間面積)と給気口からの給気量の割合

出典:光英住宅

C値が5.0の場合は、給気口から入る空気は約17%しかなく、残りの約83%が「すき間風」になってしまいます。

一方、C値が0.5の場合は、給気口から入る空気が約66%になり、残りが「すき間」から入る空気となります。

つまり、高気密になるほど、換気扇の給気口からの給気割合が増え、家全体が効率的に換気されるため、「空気がこもる」ことを防げるのです。

メリット6. 花粉などの侵入を防げる

6つ目のメリットは「花粉などの侵入を防げる」ことです。

いくら換気扇にフィルターをしても、家にすき間が多ければ、「花粉」や「黄砂」「PM2.5」などが侵入してしまいます。

気密性能を上げ、すき間を減らすことで、こうした物質の侵入を防ぐことができます。

メリット7. 防音性が上がる

7つ目のメリットは「防音性が上がる」ことです。

音は、どんな小さなすき間からも伝わってしまいます。

気密性能を上げることで、「近所の騒音の侵入」や「室内の音漏れ」を防ぐことができます。

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メリット8. 業者の施工レベルを判断できる

8つ目のメリットは「業者の施工レベルを判断できる」ことです。

すき間ができないように家を建てるのは、それなりの技術が必要です。

なので、「C値が良い業者は施工レベルも高い」と考えられます。

ただし、枠組壁工法(2×4など)は、在来工法に比べて、そもそも「すき間ができにくい工法」なのでC値は低い傾向にあります。

一方、在来工法でもC値が低い業者は「施工レベルが高い」といえるでしょう。

夏涼しく冬暖かい家のデメリット

デメリット

「夏涼しく冬暖かい家のデメリット」は、下記のとおりです。

1. 日射管理をしないと夏に暑くなる
2. 換気計画をしないと空気がこもる
3. 開放式のストーブを使えない
4. 湿度の管理が必要になる
5. 室内の音が反響しやすい

これらについて、1つずつ説明していきます。

デメリット1. 日射管理をしないと夏に暑くなる

1つ目のデメリットは「日射管理をしないと夏に暑くなる」ことです。

夏場に太陽光が室内に侵入すると、部屋の温度が必要以上に上がってしまいます。

高断熱・高気密の家では、温度の上がった空気の逃げ場がないからです。

これを防ぐためには、

・すだれを使う
・南面に庇(ひさし)を設ける
・東西にはあまり窓をつけすぎない
・太陽光をカットするガラスを使う

といった日射管理をする必要があります。

※逆に冬場は太陽光をうまく取り入れることで、室内を暖めるのに利用できます。

デメリット2. 換気計画をしないと空気がこもる

2つ目のデメリットは「換気計画をしないと空気がこもる」ことです。

高気密になるほど、換気扇の給気口からの給気割合が増えます。

しかし、適切な位置に換気扇を設置しないと、場所によっては、

・生活臭
・湿気
・シックハウスの原因物質

などを含んだ空気がこもってしまう場合があります。

なので、換気扇の設置場所については、業者とよく相談しましょう。

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デメリット3. 開放式のストーブを使えない

3つ目のデメリットは「開放式のストーブを使えない」ことです。

「開放式のストーブ」とは、灯油やガスの排気を室内に放出するタイプのストーブです。

灯油やガスの排気には、

・水蒸気
・一酸化炭素
・窒素酸化物
・揮発性有機化合物(VOC)

などが含まれています。

いくら断熱性能が高くても、気密性能が高ければ、水蒸気は結露の原因になってしまいます。

また、24時間換気は義務付けられているものの、排気に含まれる一酸化炭素や窒素酸化物などを十分に換気できるとは限りません。

このため、エアコンやFF式ストーブなど、室内の空気を汚さない暖房を選ぶ必要があります。

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デメリット4. 湿度の管理が必要になる

4つ目のデメリットは「湿度の管理が必要になる」ことです。

家を高気密にすることで、室内の空気と外気を遮断することができますが、その反面、

・夏に乾燥しすぎる
・冬に湿っぽくなりすぎる

ということが起こりえます。

なので、湿度計を設置し、適切に加湿・除湿を行う必要があります。

デメリット5. 室内の音が反響しやすい

5つ目のデメリットは「室内の音が反響しやすい」ことです。

気密性能を上げると、「近所の騒音の侵入」や「室内の音漏れ」がなくなる分、家の中で音が反響しやすくなります。

反響が気になる人は、「吸音材」などの使用を考える必要があります。

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夏涼しく冬暖かい家の作り方・ポイント

ポイント

本記事の最後に、「夏涼しく冬暖かい家の作り方」をお伝えしたいと思います。

ポイントは、下記の7つです。

・1. Q値・UA値・C値が小さい業者を選ぶ
・2. 構造は鉄骨造より木造を選ぶ
・3. 日射管理を徹底する
・4. 大きな窓を作りすぎない
・5. 熱交換型の換気システムを選ぶ
・6. エアコンが効きやすい間取りにする
・7. 冷暖房は24時間つけておく

これらについて、1つずつ説明します。

1. Q値・UA値・C値が小さい業者を選ぶ

1つ目のポイントは、「Q値・UA値・C値が小さい業者を選ぶ」ことです。

どの数値も、小さければ小さいほどよいのですが、「おすすめの基準」をお教えします。

まず、Q値・UA値については、HEAT20G1レベル以下が良いでしょう。

これは、地域ごとに基準があり、

地域区分 地域名 Q値 UA値
1 北海道 1.3 0.34
2 北海道 1.3 0.34
3 青森・岩手・秋田 1.4 0.38
4 東北〜長野 1.6 0.46
5 関東〜九州 1.6 0.48
6 関東〜九州 1.9 0.56
7 宮崎・鹿児島 1.9 0.56
8 沖縄 なし なし

となっています。

一方、C値は地域を問わず、「0.5以下」であることが望ましいです。

なお、業者を選ぶ際は、下記の記事も参考にしてみてください。

2. 構造は鉄骨造より木造を選ぶ

2つ目のポイントは、「構造は鉄骨造より木造を選ぶ」ことです。

鉄は木の350倍も熱を通しやすい性質があるため、夏も冬も、家の内外で熱を伝えてしまいます。

この現象は「ヒートブリッジ(熱橋)」と呼ばれ、冷暖房の効率を下げる原因になります。

また、冬は「鉄骨の柱」が冷えてしまい、壁の内部が結露しやすくなるので注意が必要です。

※特に、私のような寒冷地に住んでいる人は、鉄骨造より木造を強くオススメします。

3. 日射管理を徹底する

3つ目のポイントは、「日射管理を徹底する」ことです。

「日射管理」とは、簡単に言えば、

・夏は太陽の光を防ぎ、室内が暖まらないようにする
・冬は太陽の光を入れて、室内を暖める

ということです。

そのためには、

・すだれを使う
・南面に庇(ひさし)を設ける
・東西にはあまり窓をつけすぎない
・太陽光をカットするガラスを使う

といった方法が有効です。

※太陽の高度は「夏に高く冬は低い」ため、庇(ひさし)をうまく使えば、適切な日射管理を行うことができます。

4. 大きな窓を作りすぎない

4つ目のポイントは、「大きな窓を作りすぎない」ことです。

家の中で、最も熱の出入りが激しい場所は「窓」だからです。

たとえ、断熱性が高い「樹脂サッシのトリプルガラス」使ったとしても、断熱材が入った壁のレベルにすることはできません。

そのため、大きな窓を作りすぎないことが重要です。

※ただし、窓については、3つ目のポイントである「日射管理」とのバランスが大切なので、業者とよく相談しましょう。

5. 熱交換型の換気システムを選ぶ

5つ目のポイントは、「熱交換型の換気システムを選ぶ」ことです。

現在は「24時間換気」が義務づけられているため、せっかく暖めた(冷やした)空気が、一定の割合で排出されてしまいます。

しかし、「熱交換型」の換気システムを使えば、排出される空気から熱を集めて回収し、室内に戻すため、冷暖房の効率が良くなります。

なお、「熱交換型」の換気システムには、

・全熱交換:温度と湿度を回収する
・顕熱交換:温度のみを回収する

の2種類があり、回収効率にも差があるので、業者とよく相談しましょう。

6. エアコンが効きやすい間取りにする

6つ目のポイントは、「エアコンが効きやすい間取りにする」ことです。

なぜなら、

・風は直進する
・スイング機能には限界がある

からです。

部屋を暖めるときも冷やすときも、風は思うように動いてくれません。

そのため、

・部屋の形は複雑にせずシンプルな長方形にする
・部屋の長手方向に風が流れるような位置にエアコンを設置する

といったように間取りを工夫すると、冷暖房の効きがよくなります。

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7. 冷暖房は24時間つけておく

7つ目のポイントは、「冷暖房は24時間つけておく」ことです。

「光熱費がもったいない」と感じるかもしれませんが、高断熱・高気密の家ではむしろ逆です。

冷暖房は、電源を入れてから、

・暑い部屋を涼しくしていく
・寒い部屋を暖かくしていく

ときが、最もエネルギーを使います。

一方、

・涼しい部屋を涼しく保つ
・暖かい部屋を暖かく保つ

のには、それほどエネルギーを使いません。

※車を運転するときに、頻繁にアクセル・ブレーキを踏む市街地より、高速道路を走るほうが燃費が良いのと同じです。

なので、冷暖房のスイッチは頻繁にオン・オフせず、「つけっぱなし」にすることをおすすめします。

【まとめ】ハウスメーカー(工務店)選びで失敗しないために

記事のまとめ

本記事では、「夏涼しく冬暖かい家のハウスメーカーランキング」「高断熱・高気密の家の作り方」をご紹介してきました。

ハウスメーカーを選ぶときの「1つの目安」として、お役立てください。

また、断熱性能・気密性能以外にも「業者選びで大切なポイント」がいくつかあります。

詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

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