こんなお悩みに答えます。
こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。
家づくりでは「暖房を何にするか?」って、けっこう迷いますよね…。
特に、私は「寒冷地」に住んでいるので、
・光熱費が一番安いのはどれ?
・初期費用はどのくらいかかる?
・体感温度や乾燥の具合は?
・そもそもどんな暖房の種類があるの?
などといったことで、かなり悩んでいました…笑。
しかし、書籍や論文などをもとに「がっつり」調べたところ、最終的に「この暖房が良いのでは?」ということがわかりました。
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本記事では、そんな私の経験をもとに、「新築一戸建てにおすすめの暖房」についてお伝えしたいと思います。
新築一戸建てにおすすめの暖房は?
新築一戸建てにおすすめの暖房は、
・ほとんどの地域:エアコン
・北海道:FF式ファンヒーター or 寒冷地用エアコン
です。
その主な理由は、下記の3つです。
1. ヒートポンプが最もエネルギー効率が良い
2. ヒートポンプは外気温が低いと効率が下がる
3. 北海道では灯油やガスがコスパが良い場合がある
1つずつ、ご説明します。
1. ヒートポンプが最もエネルギー効率が良い
まず、エアコンというのは「ヒートポンプ」という技術を用いて熱を得ています。
ヒートポンプとは少ない投入エネルギーで、空気中などから熱をかき集めて、大きな熱エネルギーとして利用する技術のことです。
(財)ヒートポンプ・蓄熱センター
すごく簡単にいえば、「1の電気」を使うだけで「2や3の熱エネルギー」を得ることができるのです。
一方、灯油やガスを使う暖房は、「1の灯油」や「1のガス」で「1の熱エネルギー」しか生み出せません。
※正確には、エアコンに使われる電気は発電所で生み出されているので、それも考える必要があります(1次エネルギー換算)。しかし、それを考慮しても、発電所で燃やした燃料の約2倍の熱を移動させることができます。(出典:エコハウスのウソ)
より具体的に見てみましょう。
下記の表は、灯油、都市ガス、LPガス、電気、ヒートポンプの「発熱量や単価の関係」をまとめたものです。
単位 | 単価(円/単位) | 発熱量(MJ/単位) | 発熱単価(円/MJ) | 発熱単価(円/GJ) | |
---|---|---|---|---|---|
灯油 | L | 100 | 36.49 | 2.7 | 2700 |
都市ガス | m3 | 150 | 41.21 | 3.6 | 3600 |
LPガス | kg | 300 | 50.06 | 6 | 6000 |
電気 | kWh | 27 | 3.6 | 7.5 | 7500 |
電気(ヒートポンプ) ※COP=3.0 |
kWh | 27 | 10.8 | 2.5 | 2500 |
※発熱量は資源エネルギー庁の「エネルギー源別標準発熱量一覧表」を参考にしました。
※単価(円/単位)は、地域や契約条件により変動します。
※各エネルギーを熱に変換する際のロスはないと仮定しています。
※ヒートポンプはCOP=3.0と仮定しています。
※基本料金などは考えていません。
例えば、同じ「1GJ」という熱を得るのにかかるお金は、下記のとおりです。
・灯油:2,700円
・都市ガス:3,600円
・LPガス:6,000円
・電気:7,500円
・ヒートポンプ:2,500円
このように、ヒートポンプを用いたエアコンは、最もエネルギー効率がよく、光熱費を抑えられるため、ほとんどの地域で「おすすめの暖房」と言えます。
2. ヒートポンプは外気温が低いと効率が下がる
実は、ヒートポンプには「外気温が低いと効率が下がる」という弱点があります。
ヒートポンプの効率は「COP」で表され、例えば「COP=3.0」という場合は、「1の電気から3の熱エネルギーを集めることができる」といえます。
しかし、外気温が極端に低いとCOPが下がって、集められる熱が少なくなってしまうのです。
3. 北海道では灯油やガスがコスパが良い場合がある
北海道では、灯油やガスを使った暖房の方がコスパが良い場合があります。
例えば、この論文(558KB)では、「外気温によってどのくらいCOPが下がるのか」を実験しています。
実験結果から、北海道より南の地域では、COPが3.2〜3.8程度なのに対して、北海道ではCOPが3.0を下回っています。
COP=3.0の場合の「発熱量や単価」は、下記のとおりでした。
単位 | 単価(円/単位) | 発熱量(MJ/単位) | 発熱単価(円/MJ) | 発熱単価(円/GJ) | |
---|---|---|---|---|---|
灯油 | L | 100 | 36.49 | 2.7 | 2700 |
都市ガス | m3 | 150 | 41.21 | 3.6 | 3600 |
LPガス | kg | 300 | 50.06 | 6 | 6000 |
電気 | kWh | 27 | 3.6 | 7.5 | 7500 |
電気(ヒートポンプ) ※COP=3.0 |
kWh | 27 | 10.8 | 2.5 | 2500 |
しかし、COP=2.0の場合は、下記のようになってしまいます。
単位 | 単価(円/単位) | 発熱量(MJ/単位) | 発熱単価(円/MJ) | 発熱単価(円/GJ) | |
---|---|---|---|---|---|
灯油 | L | 100 | 36.49 | 2.7 | 2700 |
都市ガス | m3 | 150 | 41.21 | 3.6 | 3600 |
LPガス | kg | 300 | 50.06 | 6 | 6000 |
電気 | kWh | 27 | 3.6 | 7.5 | 7500 |
電気(ヒートポンプ) ※COP=2.0 |
kWh | 27 | 7.2 | 3.8 | 3800 |
この場合、「1GJ」という熱を得るのにかかるお金は、
・灯油:2,700円
・都市ガス:3,600円
・LPガス:6,000円
・電気:7,500円
・ヒートポンプ:3,800円
となり、灯油や都市ガスを使った「FF式ファンヒーター」などがコスパがよいと言えます。
実際、この論文(1MB)によれば、北海道で使用されている暖房の種類は、
・FF式などのファンヒーター:54%
・温水暖房(パネルヒーター):21%
・石油ストーブ:18%
と、この3つで90%以上の使用率になっています。
ただ、最近は「寒冷地用エアコン」も出てきており、外気温が低くても効率よく暖房できるようです。
なので、北海道にお住まいの方は、暖房を何にするか、業者の方と相談して決めるのがよいでしょう。
暖房の種類にはどんなものがあるの?
これまで、「おすすめの暖房」としては、
・ほとんどの地域:エアコン
・北海道:FF式ファンヒーター or 寒冷地用エアコン
とお伝えしてきましたが、そもそも暖房にはどんな種類があるのでしょうか?
家庭で一般的に使用されている暖房は、下記のとおりです。
暖房 | 分類 | エネルギー源 | 熱の伝え方 |
---|---|---|---|
エアコン | - | 電気 | 対流 |
石油ストーブ | - | 灯油 | 放射 |
石油ファンヒーター | 開放式 | 灯油 | 対流 |
FF式 | 灯油 | 対流 | |
ガスストーブ | - | ガス | 放射 |
ガスファンヒーター | 開放式 | ガス | 対流 |
FF式 | ガス | 対流 | |
電気ストーブ | 輻射式 | 電気 | 放射 |
対流式 | 電気 | 対流 | |
温風式 | 電気 | 対流 | |
蓄熱式暖房 | - | 電気 | 対流・放射 |
電気カーペット | - | 電気 | 伝導 |
こたつ | - | 電気 | 放射 |
パネルヒーター | 石油式 | 灯油 | 放射 |
ガス式 | ガス | 放射 | |
電気式 | 電気 | 放射 | |
床暖房 | 電気 | 電気 | 伝導・放射 |
温水(ガス) | ガス | 伝導・放射 | |
温水(石油) | 灯油 | 伝導・放射 | |
温水(ヒートポンプ) | 電気 | 伝導・放射 | |
床下暖房 | エアコン | 電気 | 伝導・放射・対流 |
FF式ファンヒーター | 灯油・ガス | 伝導・放射・対流 | |
セントラルヒーティング | 温水(石油) | 灯油 | 放射 |
温水(ガス) | ガス | 放射 | |
温水(電気) | 電気 | 放射 | |
温水(ヒートポンプ) | 電気 | 放射 | |
温風(ヒートポンプ) | 電気 | 対流 |
暖房の種類は、「エネルギー源」と「熱の伝え方」によって分けられます。
エネルギー源による分類
まず、暖房は「エネルギー源」によって分類できます。
エネルギー源としては、
・灯油
・ガス
・電気
があります。
灯油やガスがエネルギー源の暖房は、単純にそれらを燃やして熱を生み出しています。
一方、電気がエネルギー源である暖房は、
・電気を熱に変える
・ヒートポンプを利用して熱を集める
という2つのパターンがあります。
熱の伝え方による分類
また、暖房は「熱の伝え方」によっても分類できます。
熱の伝え方には、
・対流
・放射
・伝導
という3つのパターンがあります。
対流は、暖房が空気を暖めることによって熱を伝えます。
対流の例:エアコン、石油ファンヒーターなど
放射は、暖房から赤外線を出すことによって熱を伝えます。
放射の例:こたつ、パネルヒーターなど
伝導は、暖房が体に直接触れることで熱を伝えます。
伝導の例:電気カーペット、床暖房など
さらに、暖房によっては「対流と放射を同時に行う」というように、複数の熱の伝え方をするものもあります。
暖房の項目別の比較
暖房にはいろいろな種類がありますが、やはり「おすすめ」は、
・ほとんどの地域:エアコン
・北海道:FF式ファンヒーター or 寒冷地用エアコン
になります。
その理由を、
1. 光熱費
2. 初期費用
3. 体感温度
4. 温度調節
5. 空気環境
6. 乾燥・湿度
7. 耐用年数
8. 修理費用
という8つのポイントについて、見ていきたいと思います。
1. 光熱費
本記事の最初にも説明しましたが、基本的には「エアコン」が最も光熱費を抑えられます。
なぜなら、エアコンはヒートポンプを利用しており、エネルギー効率が良いためです。
▼1GJの熱を得るのにかかるお金
・灯油:2,700円
・都市ガス:3,600円
・LPガス:6,000円
・電気:7,500円
・ヒートポンプ:2,500円
しかし、北海道のように外気温が極端に低い場合は、ヒートポンプの効率(=COP)が下がり、灯油やガスを使った暖房の方が安くなるかもしれません。
※ただし、寒冷地用のエアコンの方が、光熱費が安い場合もありえます。
一方、電気を熱に変えるだけの暖房はおすすめしません。
上記の「1GJの熱を得るのにかかるお金」を見てもわかるとおり、最も光熱費がかかるからです。
なので、
・電気ストーブ
・蓄熱式暖房
・電気カーペット
・こたつ
・パネルヒーター(電気式)
・床暖房(電気)
・セントラルヒーティング/温水(電気)
はやめたほうがいいでしょう。
2. 初期費用
価格.comや業者のサイトをいくつか見てみると、初期費用はだいたい下記のとおりです。
・エアコン(通常):4〜6万円
・エアコン(寒冷地用):10〜15万円
・石油ストーブ:1〜2万円
・石油ファンヒーター:1〜2万円
・ガスストーブ:1〜3万円
・ガスファンヒーター:2〜5万円
・電気ストーブ:数千円〜4万円
・蓄熱式暖房:最低20〜50万円
・電気カーペット:1〜2万円
・こたつ:1〜2万円
・パネルヒーター:1〜2万円
・床暖房/電気式(6〜10畳):最低30〜40万円
・床暖房/温水式(6〜10畳):最低50〜60万円
・床下暖房:エアコンやファンヒーターの費用+工事代
・セントラルヒーティング:100万円〜
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3. 体感温度
この論文(989KB)では、人体からの放熱量が同じとみなせる条件下で、「エアコンと床暖房の比較実験」をしています。
実験では、部屋の断熱性能が「次世代省エネルギー基準」の場合、つまり「高断熱・高気密」である場合、
▼足元(床)の温度
・床暖房:26〜27℃
・エアコン:22〜25℃
▼壁の温度
・床暖房:21〜22℃
・エアコン:21〜24℃
▼空気の温度
・床暖房:20〜23℃
・エアコン:24〜26℃
というデータが出ており、「足元が冷える」といわれるエアコンと床暖房の差はほとんどありません。
この論文では、他の暖房のデータはありませんが、「対流」によって熱を伝える
・石油ストーブ
・石油ファンヒーター
・ガスストーブ
・ガスファンヒーター
・蓄熱式暖房
・床下暖房
・セントラルヒーティング(温風)
についても、エアコンと同程度の体感温度になると推測されます。
では、「放射」によって熱を伝える
・電気ストーブ
・パネルヒーター
・セントラルヒーティング(温水)
はどうなのでしょうか?
東大の准教授の方が書かれた「エコハウスのウソ」には、次のような説明があります。
放射暖房は無条件にムラなく快適と考える人が多いが、エアコンのように強制的に空気を動かすことができない放射暖房では、むしろ温度ムラが大きくなりやすい。
電気ストーブを用いると、放射により対象物の表面はすぐ高温になる。(中略)しかし放射は空気を中継しないため、後ろには回り込まない。だから裏面は全く温まらず、体には負担になる。
つまり、一方向からの「放射」による暖房は、体感温度にムラが生じてしまう可能性があるのです。
なお、セントラルヒーティング(温水)は、部屋全体をバランスよく暖められるのであれば、ムラはできにくいと考えられます。
ちなみに、
・電気カーペット
・こたつ
については、「部分的な使用」が主であり、「部屋全体を暖める」目的では用いないため、除外しました。
4. 温度調節
温度調節(の早さ)については、どの暖房器具が優れているのでしょうか?
この論文(868KB)によれば、室温を9℃から22℃に暖めるまでにかかる時間は、
・エアコン:35分
・石油ファンヒーター:55分
・床暖房:2時間10分
となっています。
つまり、熱の伝え方が「対流」であれば35〜55分くらいで、「放射」であれば2時間以上かかると推測されます。
ざっくり分類すると、下記のようになると考えられます。
▼熱の伝え方が「対流」:35分〜55分
・エアコン
・石油ファンヒーター
・ガスファンヒーター
・蓄熱式暖房
・床下暖房(エアコン、FFファンヒーター)
・セントラルヒーティング(温風)
▼熱の伝え方が「放射」:2時間
・石油ストーブ
・ガスストーブ
・電気ストーブ
・パネルヒーター
・床暖房
・セントラルヒーティング(温水)
ちなみに、
・電気カーペット
・こたつ
については、「部分的な使用」が主であり、「部屋全体を暖める」目的では用いないため、除外しました。
5. 空気環境
まず、灯油やガスが燃焼した排気が室内にたまってしまう、
・石油ストーブ
・石油ファンヒーター(開放式)
・ガスストーブ
・ガスファンヒーター(開放式)
は室内の空気を汚してしまうため、よくありません。
※FF式ファンヒーターは灯油やガスが燃焼した排気を外に出すのでOKです。
次に、床を暖める床暖房や床下暖房は、暖められた床材から出る「揮発性有機化合物(VOC)」に注意が必要です。
VOCについて、日本床暖房工業会のサイトには、
Q. シックハウス症候群になることはないの?
A. シックハウス症候群は建材から発生する揮発性有機化合物(VOC)によって発症すると言われています。VOCの主な成分はホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどです。これらの化学物質は温度が高くなると揮発量が増えます。温水床暖房ご使用時の床表面温度は25℃から30℃程度です。空調のない夏期の温度とあまり差がないため、温水床暖房だからシックハウス症候群になることは少ないと思われますが、温水床暖房を設置後初期は特にこまめに換気されることをお奨めします。
とあります。
床材から出る物質がどれくらい空気を汚すのかは不明ですが、必ずしも「空気がきれい」とはいえないかもしれません。
それ以外の暖房機器については、「適切な使用」と「定期的な掃除」を行っていれば、問題はないでしょう。
6. 乾燥・湿度
燃焼によって水蒸気が発生する、
・石油ストーブ
・石油ファンヒーター(開放式)
・ガスストーブ
・ガスファンヒーター(開放式)
は「結露」を起こすため、よくありません。
いくら高断熱・高気密な家であっても、上記の暖房機器による結露を完全に防ぐことはできません。
それ以外の暖房機器は「乾燥」が気になるところですが、問題ないでしょう。
例えば、「エアコン床暖房などと比べて乾燥する」といわれていますが、これは正しくありません。
この論文(868KB)の実験では、加熱開始直後の「相対湿度」は「エアコン < 床暖房」であるものの、3時間後以降は30%で等しくなっています。
※相対湿度:いわゆる一般的に使われている「湿度」のこと。1kgの乾燥空気がその温度で「最大吸収」できる水蒸気の重さのうち、実際に含まれている水蒸気の重さの割合。単位は「%」。
また、「絶対湿度」も、床暖房がエアコンをやや上回るものの、±1程度の差でしかありません。
※絶対湿度:1kgの乾燥空気に含まれている水蒸気の重さ。単位は「g/kg」。
ちなみに、石油ファンヒーターでは、相対湿度・絶対湿度ともに高くなっています。
これは、石油が燃焼することで水蒸気が発生するからです。
つまり、
灯油やガスを燃焼させて室内に排気する暖房に比べれば、それ以外の暖房は乾燥するが、乾燥の程度は同じ
と考えられます。
※エアコンの風が直接当たるのが気になるのならば、配置を工夫すれば済む話です。
7. 耐用年数
耐用年数は、おおよそ以下のとおりです。
・エアコン:10年
・石油ストーブ:6〜7年
・石油ファンヒーター:6〜7年
・ガスストーブ:10年
・ガスファンヒーター:10年
・電気ストーブ:5年前後
・蓄熱式暖房:ファン(5〜10年)、ヒーター(10〜20年)
・電気カーペット:5〜6年
・こたつ:10年
・パネルヒーター:20〜30年
・床暖房:パイプ(30年)、熱源機(10年)
・床下暖房:エアコンやファンヒーターと同じ
・セントラルヒーティング:熱源機(10年)
※もちろん、使い方によっては長くも短くもなるはずです。
8. 修理費用
修理費用は、おおよそ以下のとおりです。
・エアコン:1万円〜数万円
・石油ストーブ:数千円〜1万円
・石油ファンヒーター:数千円〜1万円
・ガスストーブ:数千円〜1万円
・ガスファンヒーター:数千円〜1万円
・電気ストーブ:数千円〜1万円
・蓄熱式暖房:数千円〜数万円
・電気カーペット:数千円〜1万円
・こたつ:数千円〜1万円
・パネルヒーター:数千円〜1万円
・床暖房:数千円〜数万円以上
・床下暖房:エアコンやファンヒーターと同じ
・セントラルヒーティング:数千円〜数万円以上
初期費用が安いものは、修理するよりも買い替えた方が安い場合もありえますね…笑。
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暖房の項目別の比較表
暖房の「項目別の比較」をまとめると、以下のとおりです。
暖房 | 分類 | 光熱費 | 初期費用 | 体感温度 | 温度調節 | 空気環境 | 乾燥・湿度 | 耐用年数 | 修理費用 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エアコン | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
石油ストーブ | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | △ | ◯ |
石油ファンヒーター | 開放式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | △ | ◯ |
FF式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | |
ガスストーブ | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
ガスファンヒーター | 開放式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
FF式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
電気ストーブ | 輻射式 | × | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
対流式 | × | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | |
温風式 | × | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | |
蓄熱式暖房 | - | × | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
電気カーペット | - | × | ◯ | - | - | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
こたつ | - | × | ◯ | - | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
パネルヒーター | 石油式 | ◯ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ガス式 | ◯ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
電気式 | × | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
床暖房 | 電気 | × | △ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | △ |
温水(ガス) | ◯ | △ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | △ | |
温水(石油) | ◯ | △ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | △ | |
温水(ヒートポンプ) | ◯ | △ | ◯ | △ | △ | ◯ | ◯ | △ | |
床下暖房 | エアコン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
FF式ファンヒーター | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | |
セントラルヒーティング | 温水(石油) | ◯ | × | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
温水(ガス) | ◯ | × | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | |
温水(電気) | × | × | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | |
温水(ヒートポンプ) | ◯ | × | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | |
温風(ヒートポンプ) | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ |
エアコンかFF式ファンヒーターが良い(結論)
「項目別の比較表」のうち、全ての項目で◯が付いている暖房は、
・エアコン
・ガスファンヒーター(FF式)
だけです。
また、耐用年数が少し劣りますが、
・灯油ファンヒーター(FF式)
もありでしょう。
以上から、本記事の最初に述べたとおり、
・ほとんどの地域:エアコン
・北海道:FF式ファンヒーター or 寒冷地用エアコン
が「おすすめの暖房」であると考えられます。
【まとめ】家づくりで失敗しないために
本記事では、「新築一戸建てにおすすめの暖房」についてお伝えしてきました。
繰り返しになりますが、「おすすめの暖房」は、
・ほとんどの地域:エアコン
・北海道:FF式ファンヒーター or 寒冷地用エアコン
です。
しかし、
・初期費用が多少かかってもよい
・温度調節に時間がかかってもよい
などという場合は、他の暖房でもいいと思います。
どの暖房を選ぶにせよ、まずは「高断熱・高気密」の家にするのが「大前提」です。
また、暖房以外にも「家づくりで大切なポイント」がいくつかあります。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
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