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注文住宅の坪単価ってどのくらいが相場?
坪単価◯◯万円って安い?ふつう?それとも高い?
坪単価が安いと満足のいく家は建てられない?
そもそも坪単価ってどういう計算?何がどこまで含まれるの?
こんな悩みはありませんか?
この記事では、実際に家づくりを経験した私が、
・坪単価とは何か
・坪単価の相場
・坪単価の注意点
・坪単価を安くするポイント
について解説しています。
坪単価について知るべきことが全てわかるので、ぜひ読んでみてください。
60冊以上の家づくり本で勉強した後、一級建築士に外部コンサルを依頼して注文住宅を建てました。
もくじ
注文住宅の坪単価とは?(建築費用÷建物の面積)
坪単価というのは、建築費用を建物の坪数で割ったものです。
例えば、建築費用が3000万円で、建物の坪数が30坪だとすると、坪単価は100万円になります。
計算式としては、
建築費用3000万円 ÷ 建物の坪数30坪 = 坪単価100万円
となります。
坪単価は、身近な例で言えば、スーパーで売っている豚肉の「100gあたり◯◯円」と似たようなものです。
同じスーパーで売っている豚肉でも、
・外国肉:100gあたり100円
・国産肉:100gあたり150円
・有名肉:100gあたり200円
と分かれば、グレードを比較できるので、質をチェックことができます。
また、同じ国産肉でも、
・A店:100gあたり150円
・B店:100gあたり160円
・C店:100gあたり170円
と分かれば、スーパーの価格帯を比較できるので、安い店(or高い店)を探すことができます。
このように、坪単価という指標があれば、
・家のグレード
・ハウスメーカーの価格帯
が比較しやすくなる訳です。
その他、坪単価についてのよくある疑問を「Q&A形式」で解説します。
Q.建築費用は本体工事費のみ?
坪単価を計算する際の建築費用は、本体工事費のみで、別途工事費等を含まないのが一般的です。
ただし、建築費用に何をどこまで含めるかは、業者によって異なります。
Q.建築費用に住宅設備は含まれる?
坪単価を計算する際の建築費用には、住宅設備は含まれます。
ただし、業者によって、住宅設備の一部を別途工事費に含める場合もあります。
Q.建築費用に土地代は含まれる?
坪単価を計算する際の建築費用に、土地代は含まれません。
あくまで、建物を建てる費用のみになります。
Q.建築費用に含まれない費用は?
坪単価を計算する際の建築費用には、
・別途工事費
・土地代
・諸費用
といった費用は含まれません。
Q.建築費用は消費税込みの金額?
坪単価を計算する際の建築費用は、消費税込みの金額であることが一般的です。
ただし、業者によって、税抜きの金額で計算している場合もあります。
Q.建物の坪数とは何か?
建物の床面積の合計になります。
面積の単位が平米(㎡)のときは「約3.3㎡=1坪」として、坪に変換します。
なお、あくまで建物の床面積であり、土地の面積ではありません。
Q.建物の坪数に2階部分は含まれる?
含まれます。
建物が2階建てなら、1階と2階の床面積の合計です。
3階建てなら、1階〜3階までの床面積の合計です。
平屋建ての場合は、1階部分の床面積となります。
Q.建物の坪数に吹き抜け等は含まれる?
建物の面積には、
・延床面積
・施工面積
の2種類があります。
延床面積は、建築基準法に基づいて、建物各階の床面積を合計した面積であり、
・吹き抜け
・ベランダ
・玄関ポーチ
などは、含まれません。
一方、施工面積は、明確な定義がなく、業者によっては吹き抜けなども含める場合があります。
坪単価の計算に、延床面積を使うのか、施工面積を使うのかは、業者によってバラバラです。
注文住宅の坪単価の相場(全国平均/都道府県別)
フラット35利用者調査(2023年度)によれば、注文住宅の坪単価の相場は、以下のとおりです。
建築費(万円) | 住宅面積(坪) | 坪単価(万円/坪) | |
全国 | 3405.8 | 33.64 | 101.25 |
三大都市圏 | 3423.0 | 33.73 | 101.49 |
首都圏 | 3402.3 | 32.91 | 103.38 |
近畿圏 | 3414.5 | 34.33 | 99.45 |
東海圏 | 3491.1 | 34.70 | 100.62 |
その他地域 | 3384.0 | 33.52 | 100.96 |
北海道 | 3854.0 | 36.39 | 105.91 |
青森県 | 3107.6 | 31.82 | 97.65 |
岩手県 | 3207.0 | 33.52 | 95.68 |
宮城県 | 3353.3 | 34.15 | 98.19 |
秋田県 | 3097.5 | 31.70 | 97.71 |
山形県 | 3080.6 | 32.22 | 95.62 |
福島県 | 3369.7 | 33.67 | 100.09 |
茨城県 | 3357.7 | 33.94 | 98.93 |
栃木県 | 3336.3 | 33.03 | 101.00 |
群馬県 | 3483.8 | 34.39 | 101.29 |
埼玉県 | 3560.4 | 34.30 | 103.79 |
千葉県 | 3399.3 | 33.40 | 101.79 |
東京都 | 3295.5 | 31.25 | 105.46 |
神奈川県 | 3310.3 | 32.22 | 102.75 |
新潟県 | 3419.6 | 34.03 | 100.48 |
富山県 | 2843.6 | 33.27 | 85.46 |
石川県 | 3153.9 | 33.37 | 94.53 |
福井県 | 3028.5 | 31.55 | 95.99 |
山梨県 | 3369.6 | 34.18 | 98.58 |
長野県 | 3667.3 | 35.21 | 104.15 |
岐阜県 | 3400.1 | 34.00 | 100.00 |
静岡県 | 3299.6 | 33.64 | 98.09 |
愛知県 | 3652.0 | 35.91 | 101.71 |
三重県 | 3493.3 | 34.12 | 102.38 |
滋賀県 | 3315.0 | 33.82 | 98.02 |
京都府 | 3243.0 | 33.00 | 98.26 |
大阪府 | 3308.2 | 34.00 | 97.30 |
兵庫県 | 3654.2 | 35.54 | 102.81 |
奈良県 | 3830.2 | 35.45 | 108.04 |
和歌山県 | 3289.0 | 34.30 | 95.88 |
鳥取県 | 2920.2 | 29.31 | 99.62 |
島根県 | 2919.6 | 32.91 | 88.71 |
岡山県 | 3468.6 | 32.73 | 105.97 |
広島県 | 3578.0 | 34.55 | 103.57 |
山口県 | 3197.0 | 31.28 | 102.21 |
徳島県 | 3243.1 | 34.88 | 92.98 |
香川県 | 3069.5 | 32.67 | 93.95 |
愛媛県 | 3125.2 | 32.40 | 96.46 |
高知県 | 2912.5 | 28.92 | 100.71 |
福岡県 | 3550.6 | 34.33 | 103.41 |
佐賀県 | 3407.5 | 34.27 | 99.42 |
長崎県 | 3083.0 | 31.13 | 99.05 |
熊本県 | 3353.7 | 31.70 | 105.79 |
大分県 | 3465.2 | 32.85 | 105.48 |
宮崎県 | 3230.1 | 32.06 | 100.74 |
鹿児島県 | 3072.9 | 30.04 | 102.30 |
沖縄県 | 3925.8 | 36.57 | 107.34 |
ハウスメーカーの坪単価ランキング33社
ハウスメーカーの坪単価ランキングは、以下のとおりです。
坪単価(万円) | |
アイダ設計 | 29〜78 |
タマホーム | 40.9〜80.9 |
サイエンスホーム | 45〜60 |
ロイヤルハウス | 45〜70 |
ジブンハウス | 45.5〜64.7 |
桧家住宅 | 46〜75 |
セルコホーム | 48〜110 |
富士住建 | 49.1〜59.6 |
一条工務店 | 50〜60 |
ユニバーサルホーム | 50〜86 |
木下工務店 | 50〜90 |
ヤマダホームズ | 53〜100 |
cotton1/2 | 55〜70 |
アキュラホーム | 55〜85 |
クレバリーホーム | 58〜80 |
イシンホーム住宅研究会 | 60〜75 |
古河林業 | 60〜90 |
住友不動産 | 60〜100 |
トヨタホーム | 60〜120 |
ミサワホーム | 60〜150 |
セキスイハイム | 60〜180 |
アエラホーム | 63.5〜97.5 |
三井ホーム | 65〜107 |
ウィザースホーム | 70〜90 |
日本ハウスホールディングス | 70〜100 |
三菱地所ホーム | 70〜160 |
スウェーデンハウス | 73.5〜99.1 |
住友林業 | 78〜109 |
旭化成ホームズ(ヘーベルハウス) | 80〜130 |
ダイワハウス | 80〜150 |
北洲ハウジング | 95〜150 |
パナソニックホームズ | 100〜120 |
積水ハウス | 119 |
※データ引用元:スーモ、ホームズ、住宅産業新聞
※坪単価に幅がある場合は最低額が低い順に掲載しています。
※坪単価には別途工事費用等が含まれない場合があります。
※条件等により変動し掲載金額から外れる場合があります。
※詳細な金額に関しては各企業にお問合わせください。
どのくらいの坪単価でどんな家が建てられる?
どのくらいの坪単価で、どんな家が建てられるかを、
・坪単価30〜40万円
・坪単価50〜60万円
・坪単価70〜80万円
・坪単価90〜100万円
の4つに分けて、それぞれの実例をご紹介します。
坪単価30〜40万円の注文住宅の実例
坪単価30〜40万円の注文住宅の実例としては、以下のような感じです。
・本体価格:~1,499万円(〜36.5万円/坪)
・延床面積:135.81㎡(41.0坪)
・家族構成:夫婦+子ども3人
・建築地域:埼玉県
※画像・データはSUUMOより引用
坪単価50〜60万円の注文住宅の実例
坪単価50〜60万円の注文住宅の実例としては、以下のような感じです。
・本体価格:2,150万円(56.9万円/坪)
・延床面積:125.03㎡(37.8坪)
・家族構成:夫婦+子ども2人
・建築地域:千葉県
※画像・データはSUUMOより引用
坪単価70〜80万円の注文住宅の実例
坪単価70〜80万円の注文住宅の実例としては、以下のような感じです。
・本体価格:3,176万円(71.7万円/坪)
・延床面積:146.57㎡(44.3坪)
・家族構成:夫婦+子ども2人
・建築地域:埼玉県
※画像・データはSUUMOより引用
坪単価90〜100万円の注文住宅の実例
坪単価90〜100万円の注文住宅の実例としては、以下のような感じです。
・本体価格:2,910万円(97.5万円/坪)
・延床面積:98.71㎡(29.8坪)
・家族構成:夫婦+子ども2人
・建築地域:東京都
※画像・データはSUUMOより引用
坪単価を比較するときの4つの注意点
坪単価を比較する際は、注意するべきことがあります。
それは、以下の4つです。
・①本体工事費のみで別途工事費などが含まれていない
・②本体工事費に何をどこまで含むのか業者で異なる
・③延床面積と施工面積のどちらで計算しているか
・④敷地条件/間取り/工法/仕様/設備等で変動する
①本体工事費のみで別途工事費などが含まれていない
先に説明したとおり、坪単価は本体工事費のみで、別途工事費などが含まれていません。
そのため、例えば、坪単価が50万円というハウスメーカーであっても、別途工事費などを入れた総額では、坪単価が80万円になるということがあります。
つまり、坪単価そのままの金額では、家は建たないのです。
②本体工事費に何をどこまで含むのか業者で異なる
例えば、以下のような2つの業者があるとします。
・業者A:坪単価60万円
・業者B:坪単価40万円
一見すると、業者Bのほうが割安に見えます。
しかし、
・業者A:本体工事費に入れるべき工事を全て入れている
・業者B:本体工事費に入れるべき工事を別途工事費にしている
としたらどうでしょうか?
本体工事費にどこまで含むかは、業者によってバラバラなので、業者Bのように、ワザと本体工事費を減らし、坪単価を安く見せている場合もあります。
本来、本体工事費に入れるべき工事を全て入れたとしたら、
・業者A:坪単価60万円
・業者B:坪単価80万円
と、逆転する可能性もあります。
なので、ハウスメーカーの坪単価を比較する際は、注意が必要です。
③延床面積と施工面積のどちらで計算しているか
延床面積と施工面積は、
・延床面積:吹き抜け、ベランダ等を含まない
・施工面積:吹き抜け、ベランダ等を含む
という違いがあります。
例えば、建築費用が同じ2100万円だったとしても、
・延床面積で計算:2100万円÷30坪=坪単価70万円
・施工面積で計算:2100万円÷35坪=坪単価60万円
のように、施工面積を使えば、延床面積よりも広くなるため、坪単価が安くなります。
坪単価の計算に、延床面積を使うのか、施工面積を使うのかは、業者によってバラバラです。
なので、坪単価を比較する際は、延床面積・施工面積のどちらで計算されているのかをチェックしましょう。
④敷地条件/間取り/工法/仕様/設備等で変動する
坪単価は、
・敷地条件
・間取り
・工法
・仕様
・設備
などで変動します。
全く同じような大きさの家を建てたとしても、
・敷地条件が厳しいと高くなる
・間取りが複雑だと高くなる
・木造より鉄骨等だと高くなる
・仕様や設備が豪華だと高くなる
訳です。
このように、施主側の要望や条件なども関係してくるため、単純にハウスメーカーの坪単価を比較できない点にも注意が必要です。
坪単価をできる限り安くするポイント
この記事では、注文住宅の坪単価について解説してきました。
しかし、家を建てる費用を安くするために最も重要なのは、
相見積もりをして安い業者を選ぶ
ということです。
私の経験談ですが、いくつかの業者に相見積もりをしたところ、最も安い業者と最も高い業者の間で、約1000万円の差がありました。
結局、私は最も安い業者に依頼できたのですが、もし相見積もりをしなかったら、余計に1000万円を払っていたかもしれません。
それくらい、安く家を建てる上で、相見積もりが重要だということです。
ただ、
・1社ずつ業者に会って見積をもらうのは、時間や労力がかかる…
・毎回毎回、同じ話を伝えなければならないので疲れる…
という人も少なくないと思います。
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