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住宅展示場は行かないほうが良いって聞くけど、実際どうなの?
ゴリゴリ営業されたり、冷たい対応をされないか不安…
もし行くならどのタイミング?行く前にやること・見学のコツは?
こんな悩みはありませんか?
この記事では、実際に家づくりを経験した私が、
・住宅展示場に行ってはいけない理由
・住宅展示場に行く際の注意点
・住宅展示場に行く前にやること
について解説しています。
住宅展示場のデメリットを回避しつつ、有効活用する方法がわかるので、ぜひ読んでみてください。
60冊以上の家づくり本で勉強した後、一級建築士に外部コンサルを依頼して注文住宅を建てました。
住宅展示場に行ってはいけない理由4つ
住宅展示場に行ってはいけない理由は、以下の4つです。
①モデルハウスが参考にならない
②知識がないとカモられるだけ
③業者の選択肢が限られやすい
④時間や労力がかかって疲れる
①モデルハウスが参考にならない
1つ目は「モデルハウスが参考にならない」からです。
知っている人もいると思いますが、住宅展示場のモデルハウスは、かなりお金をかけており、広く、豪華な作りになっています。
当然、夢を見させて、自社で契約してもらうためです。
しかし、一般的な家づくりの予算では、同じようなものを建てることはできないため、見学しても、あまり参考になりません。
例えるなら、普通の乗用車を買おうとしているのに、フェラーリなどの高級車を見に行くようなものです。
確かに、モデルハウスを見れば、デザインの方向性くらいは掴めるかもしれません。
ただ、それ以外は、見れば背伸びしても欲しくなってしまう「目の毒」になるだけです。
②知識がないとカモられるだけ
2つ目は「知識がないとカモられるだけ」だからです。
「とりあえず情報収集のために住宅展示場に行く」という人もいるかもしれません。
しかし、こういったスタンスは危険です。
何故なら、
とりあえず情報収集で来ている=知識がない
と言っているようなものであり、営業マンからすれば、カモりやすいからです。
いくら隠しても、知識のある/なしは、営業マンと少し会話すれば、すぐにバレます。
なので、「知識がない=カモ」と目をつけられれば、
・これはこういうことなんですよ〜
・◯◯より△△が良いですよ〜
などと親切に教えてくれる風を装って、自社に都合の良い情報しか伝えません。
そして、最終的に契約に誘導されてしまいます。
③業者の選択肢が限られやすい
3つ目は「業者の選択肢が限られやすい」からです。
意外と忘れがちなデメリットとして、
住宅展示場のハウスメーカー以外に意識が行かなくなる
ということがあります。
住宅展示場にモデルハウスを構えられるのは、それなりに資金力のある大手ハウスメーカーなどです。
一方、展示場にモデルハウスがない、地元の工務店や設計事務所は、選択肢から外れやすくなります。
しかし、地元の優良工務店などであれば、大手ハウスメーカーより安く良い家を建てられるという可能性もあります。
なので、展示場ばかりに意識が行くと、こうしたチャンスを逃してしまう可能性があるのです。
④時間や労力がかかって疲れる
4つ目は「時間や労力がかかって疲れる」からです。
住宅展示場に行くと、各社の営業マンから長々と話を聞かされるため、3社も回ればヘトヘトになります。
さらに、話を聞くだけでは終わらず、
・見学会などを案内される
・プラン作成を勧められる
など、契約につなげるための営業もかけられます。
業者によっては、しつこく電話をしてきたり、家に訪問に来るという場合もあるでしょう。
こうなると、営業に対応するだけで手一杯となり、精神的にも疲れてしまいます。
住宅展示場に行く際のポイント・注意点7選
住宅展示場に行く際のポイント・注意点は、以下の7つです。
①事前に行くハウスメーカーを絞る
②事前に見学の予約をしておく
③来場アンケートは書ける範囲で書く
④会社と担当者をチェックする
⑤相性の合わない担当者は変更する
⑥見学は1日に最大3社くらいにする
⑦展示場以外の業者は個別に訪問する
①事前に行くハウスメーカーを絞る
1つ目は「事前に行くハウスメーカーを絞る」ことです。
具体的には、それぞれのハウスメーカーの公式サイトを見て、
・間取りの事例集
・デザインの方向性
・住宅設備や建材
・工法や住宅性能
・本体価格や坪単価
などをチェックするようにします。
今の時代、かなりの情報が公式サイトに載っているので、わざわざ住宅展示場に行かずとも、ある程度の候補を絞ることができます。
住宅展示場には、ネットで何社か候補を絞ったけど、さらに絞りたい、となったタイミングで初めて行くようにします。
こうすることで、そもそも候補でない業者を回って、長々と話を聞いたり、営業される労力を減らせるので、かなり楽になります。
②事前に見学の予約をしておく
2つ目は「事前に見学の予約をしておく」ことです。
住宅展示場に行く際は、公式サイトなどから見学に行く日時の予約をしましょう。
予約せずに行くと、混雑時などは全ての営業マンが接客中ということもあり、十分対応してもらえない可能性があるからです。
また、営業マンの話が長引いたときも「この後◯時から他社の予約があるので…」と、断りやすくなるメリットもあります。
③来場アンケートは書ける範囲で書く
3つ目は「来場アンケートは書ける範囲で書く」ことです。
住宅展示場に行くと「来場者アンケート」といったものを書かされることが多いです。
内容としては、
・氏名
・住所
・年齢
・電話番号
・メールアドレス
・家族構成
・職業(年収)
・家づくりの予算
・土地の有無
・建築予定時期
といったものです。
「アンケート」と言っていますが、要するに個人情報の収集です。
・職業(年収)、予算 →お金を持っているか?
・土地の有無、建築予定時期 →契約に近いか?
・住所、電話、メール →営業するため
という感じで、見込み客かどうかを業者側が知るためのツールに過ぎません。
なので、あまり馬鹿正直に書くと、値踏みされる可能性がありますので、センシティブな部分はぼかして、書ける範囲で書いたほうが良いです。
④会社と担当者をチェックする
4つ目は「会社と担当者をチェックする」ことです。
住宅展示場には、なんとなくの情報収集や、モデルハウスを見るために行くのではなく、
ネットで何社か絞った業者の候補を、さらに絞る
という目的のために行きます。
会社と担当者の具体的なチェックポイントは、以下のとおりです。
▼会社のチェックポイント
・社歴が長いか?(10年以上)
・坪単価がざっくり分かるか?
・性能に力を入れているか?
・デザイン性が自分好みか?
・強み/得意なことが明確か?
▼担当者のチェックポイント
・家づくりの知識が豊富か?
・話が論理的で根拠があるか?
・デメリットも説明してくれるか?
・契約を急がせようとしないか?
・自分達と生理的に合いそうか?
詳しくは、以下の記事で解説しています。
-
【注文住宅】ハウスメーカー・工務店の選び方のコツ10!決め手を経験者が解説
続きを見る
⑤相性の合わない担当者は変更する
5つ目は「相性の合わない担当者は変更する」ことです。
知っている人もいると思いますが、
住宅展示場で最初に接客した営業マン=自分の担当者
となり、基本的に変わることはありません。
しかし「担当者と相性が合わない…」ということもあると思います。
その場合は、担当者を変更してもらいましょう。
方法は簡単で、ハウスメーカーの公式サイトのお問い合わせフォームから、以下のような文章を送信するだけです。
大変恐縮なのですが、担当者の方の変更をお願いいたします。先日、◯◯展示場にて、◯◯様にご対応いただきました。◯◯様について、私自身は良い方だと思ったのですが、妻が「相性が合わない」とのことでした。ご無礼をお許しください。ただ、担当者の方とは親密なお付き合いになるため、家族全員の意見を尊重したく思います。一方、◯◯ハウス様には大変魅力を感じており、相性の良い担当者の方に出会えれば、第一候補として検討したいと考えております。以上、誠に勝手ではございますが、ご検討いただければ幸いです。
私自身も、このようにしたところ、担当者を良い人に変えてもらえました。
⑥見学は1日に最大3社くらいにする
6つ目は「見学は1日に最大3社くらいにする」ことです。
その理由は、単純に疲れるからです。
見学時間は、1社あたり最低でも1時間はかかりますし、営業マンの話が長引くなどすれば、もっとかかる場合もあるでしょう。
経験すれば分かりますが、3社目の見学が終わる頃には、心身ともにヘトヘトになってきます。
そうした中で、会社と担当者のチェックを行う必要があるため、見学先が3社より多いと、聞いた内容を忘れてしまいかねません。
なので、そうならないためにも、1日の見学は最大3社くらいにするのが無難だと思います。
⑦展示場以外の業者は個別に訪問する
7つ目は「展示場以外の業者は個別に訪問する」ことです。
業者選びは、住宅展示場だけで完結せずに、展示場に出展していないハウスメーカーや工務店、設計事務所なども視野に入れましょう。
特に、地元の優良工務店などであれば、大手ハウスメーカーより安く良い家を建てられるという可能性もあります。
展示場以外の業者を探したり、個別に訪問するのは手間ですが、良い業者を見つけるために、頑張ってみる価値はあります。
-
ハウスメーカーと工務店の違いは?家を建てるならどこがいい?経験者が解説
続きを見る
住宅展示場に行く前にやるべきこと
住宅展示場に行く前にやっておくべきなのは、
事前に行くハウスメーカーを絞る
ということです。
家にいながらハウスメーカーの候補が絞れれば、何社も回ったり、長々と話を聞いたりしなくて済むので、かなり楽になります。
ポイント・注意点でも解説しましたが、これが個人的に特に重要だと思います。
とは言っても、
・ネット上の情報だけでは限界がある
・何を基準に選んだらいいか分からない
・どの業者も良し悪しがあって選べない
という人も少なくないと思います。
そんな人には、以下のサイトがおすすめです。
▼タウンライフ
https://www.town-life.jp/home/
このサイトを使えば、複数のハウスメーカーや工務店から、
・間取りプラン
・見積書
を作ってもらえます。
家にいながら、いろいろな業者の提案を比較検討できるので、ベストな業者を見つけられます。
サイトの使い方は簡単です。
必要事項をフォームに入力するだけなので、3分くらいで完了します。
無料で利用できるので、使ったことがない人は試してみましょう。