こんなお悩みに答えます。
こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。
家づくりをするにあたり、「いくらで家が建つのか?」って、かなり気になりますよね?
例えば、
・総費用や坪単価って実際いくらくらい?
・本体工事費(建物本体価格)や諸費用(諸経費)の内訳は?
・施工費用以外にオプション費用ってかかるの?
という人も少なくないでしょう。
本記事では、そんな人のために「ハウスメーカーの見積もり書の実際の例と内訳」を公開したいと思います。
【新築注文住宅】見積もり書を公開します(実際の例と内訳)
まず、「新築注文住宅の見積もり書の実例」をご紹介します。
実際に我が家を建て替えしたときの「明細見積もり書」をもとに、
・1. 工事概要および総費用
・2. 建物本体工事費(建物本体価格)の内訳
・3. 別途工事費(付帯工事費)の内訳
・4. 諸費用(諸経費)の内訳
・5. 見積もり書から計算した坪単価
の「5つのポイント」に沿って、解説したいと思います。
1. 工事概要および総費用
「工事概要および総費用」は、下記のとおりです。
▼工事概要
・工事:新築(建て替え)
・建物:30坪の木造平屋
・土地:100坪
▼総費用
・3,570万円(税込み)
工事としては、既存の家屋(木造2階建て)を解体し、30坪の平屋に建て替えるものですが、新築に該当します。
また、建て替えなので、土地の購入はありません。
2. 建物本体工事費(建物本体価格)の内訳
「建物本体工事費(建物本体価格)の内訳」は、下記のとおりです。
名称 | 金額(円) |
---|---|
仮設工事 | 961,369 |
基礎工事 | 2,017,746 |
木工事 | 7,039,210 |
屋根工事 | 1,099,270 |
左官工事 | 106,973 |
タイル工事 | 565,800 |
塗装工事 | 69,230 |
給排水衛生設備工事 | 1,285,360 |
住宅設備工事 | 1,764,250 |
内装工事 | 673,356 |
外部建具工事 | 2,201,500 |
木製建具工事 | 667,290 |
防腐防蟻・防水工事 | 125,431 |
電気設備工事 | 1,941,900 |
外壁工事 | 1,006,643 |
冷暖房工事 | 659,640 |
地盤調査 | 275,000 |
管理費 | 1,405,740 |
調整費 | -92,981 |
消費税 | 2,377,273 |
合計 | 26,150,000 |
実際は、それぞれの工事ごとに詳細の見積もりがあるのですが、20ページ以上になるため割愛してあります。
3. 別途工事費(付帯工事費)の内訳
「別途工事費(付帯工事費)の内訳」は、下記のとおりです。
名称 | 金額(円) |
---|---|
外構工事 | 3,597,142 |
解体工事 | 3,630,360 |
カーテン工事 | 300,000 |
調整費 | -229 |
消費税 | 752,727 |
合計 | 8,280,000 |
建て替えなので「解体工事」が入っています。
普通の新築の場合は、この金額分が安くなると考えてください。
4. 諸費用(諸経費)の内訳
「諸費用(諸経費)の内訳」は、下記のとおりです。
名称 | 金額(円) |
---|---|
設計料(申請費含む) | 600,000 |
住宅完成保証 | 100,000 |
火災保険料 | 300,000 |
登記費用 | 240,000 |
工事請負契約印紙代 | 10,000 |
地鎮祭 | 20,000 |
合計 | 1,270,000 |
諸費用の金額は、物件によってそれほど変わらないと思います。
5. 見積もり書から計算した坪単価
建物の面積が30坪であり、
・A.本体工事費(税込み):26,150,000円
・B.本体工事費(税抜き):23,772,727円
なので、坪単価は、
・坪単価(税込み):A÷30 = 87.17万円/坪
・坪単価(税抜き):B÷30 = 79.24万円/坪
となります。
「税込み」と「税抜き」で、坪単価が「約8万円」も違いますね笑。
なお、各業者がPRしている坪単価は、もっと安く感じられると思います。
しかし、実際は「仮設工事費」や「冷暖房工事費」など、いくつかの項目が見積もりから抜けていることが多く、その分「安く見せている」ケースがほとんどです。
【新築注文住宅】見積もり書に関するQ&A
Q1. 新築ブログで公開されている見積もり書の実例は参考になる?
本ブログでも見積もり書を公開していてなんですが、「あまり参考にならない」と思います笑。
なぜなら、
・1. 人によって要望がまったく違う
・2. 見積もり書の精度がまったく違う
からです。
まず、当然ですが「人によって要望が違う」わけです。
例えば「なるべく安く家を建てたい」人と「性能や設備、内装にこだわりたい」という人では、金額も大きく変わるでしょう。
※なので、他人の見積もり書は参考になるようで、ならないのです。
次に、「見積もり書の精度が違う」ことが多いです。
多くのブログで紹介されている見積もり書は、大半が「概算見積もり」でしかありません。
※ボリュームも数ページ程度で、項目も「一式表示」が目立ちます。
実際は、細かい設計を詰めていくと、ほとんど金額が(高いほうに)変わります。
Q2. 大手ハウスメーカーと工務店で見積もり書の違いはある?
違いはあると思います。
一般的に、
・大手ハウスメーカー:「概算見積もり」かつ「一式表示」が多い
・工務店:「明細見積もり」かつ「詳細表示」が多い
という感じがします。
当然、「明細見積もり」かつ「詳細表示」のほうが、良い見積もり書と言えます。
Q3. 新築注文住宅の概算見積もりと最終見積もりの違いは?
簡単に言えば、下記のとおりです。
▼概算見積もり
・工事内容や材料がざっくりとしか書かれていない
・候補となる業者を絞るときに利用する
▼最終見積もり
・工事内容や材料がかなり細かく書かれている
・業者と契約する直前にチェックする
Q4. 見積もり金額の妥当性が分からない…
見積もり書をチェックするポイントは次の5つです。
・1. 明細見積もり書になっているか?
・2. 総額が予算内に収まっているか?
・3. 要望がきちんと反映されているか?
・4. 特定の業者だけ抜けている項目はないか?
・5. 総額を坪数で割った坪単価はいくらか?
これについては、別記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてみてください。
Q5. 新築の見積もり額は、実際に支払う金額と違うの?
「概算見積もり」の金額は、その後の話し合いによって、大きく変わることがあります。
一方、「最終見積もり」の金額は、工事費用などを正確に算出したものなので、基本的には支払う金額と同じです。
※しかし、業者によっては、まず概算で契約させ、その後、「オプション費用」などと称して追加費用を請求してくる場合があるので、注意が必要です。
Q6. ハウスメーカーや工務店の見積もりって無料?有料?
ハウスメーカーでも工務店でも、基本的に無料です。
ただ、一部の工務店などでは、見積もりの回数が多くなると有料になる場合があるようです。
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【厳選おすすめ】見積もり書を取るときに便利なサイト
本記事では、「見積もり書の実際の例と内訳」をご紹介しました。
ところで、
見積もり書を取ってみたいけど、いちいちハウスメーカーや住宅展示場を回るのは面倒くさい…
という人もいると思います。
そんなときは「タウンライフ」というサイトが便利です。
その理由は、
・無料で利用できる
・有名ハウスメーカーや工務店が見積もりと間取りを作ってくれる
・複数の業者から一斉に見積もり書と間取り図を集められる
からです。
1回のフォーム入力だけで、さまざまな業者から「相見積もり」を簡単に取れるので、手間がかかりません。
使ったことのない人は、いちど試してみると良いでしょう。
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