失敗・後悔しない家づくりブログ【新築注文住宅】

家づくりの経験者が「失敗しない新築注文住宅のポイント」をまとめているブログです。

間取り

【注文住宅】間取りの決め方・考え方!3つの手順と注意点を経験者が解説

間取りの決め方

※記事内にPRを含む場合があります

なかなか納得のいく間取りにならない…しっくりこない…

やりたいことがたくさんあってまとまらない

どうやって間取りを決めればいいか分からない

こんな悩みはありませんか?

この記事では、実際に家づくりを経験した私が、

・間取りの決め方・考え方の手順
・間取りを考える際のポイント
・間取りで失敗しやすい注意点

について解説しています。

自分の理想の間取りを形にできるので、ぜひ読んでみてください。

注文住宅の間取りの決め方・考え方の手順3つ

注文住宅の間取り考える・決める手順は、以下のとおりです。

①要望をしっかりまとめる
②複数の業者に間取りを提案してもらう
③提案された間取りをチェックして修正していく

①要望をしっかりまとめる

まず、要望をしっかりまとめるようにします。

具体的には、

・リビング
・キッチン
・ダイニング
・風呂
・洗面脱衣所
・トイレ
・子ども部屋
・寝室
・その他の部屋
・玄関
・廊下・階段
・外構

といった部屋やスペースについて、

・広さ
・デザイン
・収納
・設備

などをどうしたいのか、ノートやスマホ、パソコンなどに書き出します。

要望をまとめる際のポイントは、「理想の暮らし」を考えることです。

例えば、

・料理や食事を楽しみたい
・子供を元気に遊ばせたい
・趣味の○○を楽しみたい
・四季折々の自然を感じたい
・ホームパーティーをしたい
・家でも快適に仕事がしたい

といったように、どんな暮らしがしたいかを、言語化してみましょう。

「理想の暮らし」が言語化できていれば、それを中心として部屋やスペースを考えていけば良いので、要望をスムーズにまとめられます。

また、実際に住んでから「こんなはずじゃなかった…」という後悔を防ぐことにも繋がります。

重要なのは間取りそのものでなく、そこに住む家族の暮らしです。

なので、完成後の暮らしをイメージすることが、何より大切です。

②複数の業者に間取りを提案してもらう

次に、複数の業者に間取りを提案してもらいます。

①でまとめた要望を元に、少なくとも3社以上に間取りプランの作成を依頼しましょう。

その理由としては、

・間取りは比較しないと良し悪しが判断しづらい
・ダメな業者は何度修正してもダメなことが多い

からです。

まず、間取りは比較しないと良し悪しが判断できません。

1つの間取りだけでは、比較対象がないため、

・何となく良さそうだけど…何かしっくりこない…
・もっと良い間取りの案やアイディアはないの?

と悩んでしまうことが多いです。

一方、3つ以上の間取りプランがあれば「これは微妙」「これが1番良い」と判断しやすくなります。

また、一発目の提案で、しっくりくる間取りプランを出せない業者は、その後で何度修正を依頼してもダメなことが多いです。

なので、そういった業者に当たる可能性も含めると、少なくとも3社以上の業者に間取りを提案してもらうのが良いと思います。

③提案された間取りをチェックして修正していく

最後に、提案された間取りをチェックして修正していきます。

具体的には、

・伝えた要望が十分に反映されているか?
・要望にない設備などが追加されていないか?
・完成後の暮らしをイメージした時に問題ないか?

という点をチェックしていきます。

特に、完成後の暮らしをイメージすることが大事です。

・家族全員の起床から就寝までの行動
・休日や季節ごと、将来的な生活の変化
・理想の暮らしを実現できそうかどうか

を、できるだけ具体的にイメージするようにします。

大事なのは間取りそのものでなく、そこに住む家族の暮らしです。

間取り迷子になっている人は、この視点を持つようにしてみてください。

そして、間取りをチェックした後は、

・1.気になった点をリストアップする
・2.業者にプラン修正の依頼をする
・3.修正されたプランを再チェックする

という流れで、間取りを修正していきます。

1〜3を繰り返して、ブラッシュアップしていくことで、理想の間取りを形にすることができます。

注文住宅の間取りの決め方・考え方のポイント

注文住宅の間取りのポイントを、以下の項目別にお伝えします。

・動線
・リビング/ダイニング
・キッチン
・風呂
・洗面脱衣所
・トイレ
・子ども部屋
・寝室
・書斎
・和室/ゲストルーム
・収納
・玄関
・廊下/階段
・外構

動線

・生活動線はどうか?
・家事動線はどうか?
・衛生動線はどうか?
・来客動線はどうか?

まず、生活動線はどうか?ということです。

生活動線は、家族全員が朝起きてから夜寝るまで動く、メインの動線になります。

特に、忙しい朝に、会社や学校に行く準備がスムーズにできるかどうかが大きなポイントです。

また、家具家電の配置や、スイッチ・照明の位置も、暮らしの快適さに直結してくるので、生活動線と合わせてチェックしましょう。

次に、家事動線はどうか?ということです。

家事動線は、買い物・料理・洗濯・掃除など、家事に関わる動線になります。

特に、買い物後の玄関からキッチンまでの動線と、洗濯機から物干しまでの動線がスムーズかどうかが大切です。

また、掃除機をかける際は、コンセントの位置も重要ですので、イメージしてみてください。

次に、衛生動線はどうか?ということです。

衛生動線は、トイレ・洗面脱衣所・風呂など、衛生に関わる動線になります。

衛生動線は、家の中でも汚れやすい所なので、なるべく他の動線と交わらないのが理想的です。

また、最近は、帰ってきてすぐに手洗いできたり、風呂に入れるような動線が好まれますので、そうなっているかも確認してみましょう。

最後に、来客動線はどうか?ということです。

来客動線は、お客さんが来てから帰るまでの動線になります。

ポイントとしては、来客中に風呂やトイレに行きづらくないか、家族のプライバシーが守られるか、という点を意識してみてください。

リビング/ダイニング

・広さは適切か?
・外からの視線や景色はどうか?
・冬に直射日光が入るか?
・吹き抜けは本当に必要か?

まず、広さは適切か?ということです。

一見、広そうに見えても、ソファやテーブル、テレビなどの家具家電を置くと狭くなるので、それを踏まえてイメージしてください。

次に、外からの視線や景色はどうか?ということです。

部屋の向きによって、道路や隣の家から丸見えになったり、殺風景な景色しか見えなくなったりしないか、チェックしましょう。

次に、冬に直射日光が入るか?ということです。

冬場は、直射日光が家の中に入ると気持ちいいですし、暖房の助けにもなるため、しっかり日光が入りそうかどうか、確認します。

最後に、吹き抜けは本当に必要か?ということです。

部屋を吹き抜けにしたい、という人もいると思いますが、

・冷暖房効率が下がる
・音やニオイが広がる
・2階の床面積が減る

といったデメリットがあるので、慎重に検討しましょう。

キッチン

・キッチンの形をどうするか?
・キッチンのサイズは適切か?
・コンセントの位置や数は適切か?
・キッチン設備は本当に必要か?

まず、キッチンの形をどうするか?ということです。

・一般的な「I型」
・折れ曲がっている「L型」
・コの字型になっている「U型」
・壁から独立している「アイランド型」

のいずれにするか、最初に考える必要があります。

次に、キッチンのサイズは適切か?ということです。

・キッチンの奥行き
・キッチン台の高さや幅

が、主に料理をする人の身長に合っているかを確認します。

次に、コンセントの位置や数は適切か?ということです。

・冷蔵庫
・電子レンジ
・炊飯器
・オーブン

などをはじめ、自分が使う調理家電に応じて、コンセントの位置や数が問題ないかを、イメージしてみてください。

最後に、キッチン設備は本当に必要か?ということです。

・食洗機
・タッチレス水栓
・浄水器

といった設備が人気ですが、意外に使いづらいとか、掃除やメンテが大変という声も多いので、慎重に検討しましょう。

風呂

・オーダーメイドは本当に必要か?
・水垢が目立ちにくい色か?
・暖房や手すりはあるか?

まず、オーダーメイドは本当に必要か?ということです。

ユニットバスではなく、オーダーメイドにするという場合、

・費用が高くなる
・手入れが大変になる
・断熱性が落ちる
・水漏れしやすくなる

といったデメリットがあるため、慎重に検討しましょう。

次に、水垢が目立ちにくい色か?ということです。

お風呂の壁や浴槽をブラック系にすると、水垢が目立ちやすくなるので、掃除をマメにできるという人以外は、無難にホワイト系がおすすめです。

最後に、暖房や手すりはあるか?ということです。

高断熱の家であっても、冬場のお風呂は寒くなるので、暖房はあったほうが良いと思います。

また、お風呂場は滑りやすいので、年齢に関係なく、手すりも付けたほうが良いです。

洗面脱衣所

・物干しや家事室を兼ねるか?
・収納は十分か?
・採光は問題ないか?

まず、物干しや家事室を兼ねるか?ということです。

洗面脱衣所だけではなく、そこで洗濯物を干したり、アイロンをかけたりするスペースが必要かどうか考えましょう。

次に、収納は十分か?ということです。

例えば、

・風呂用品
・洗顔/歯みがき
・美容/衛生系の家電
・タオル/着替え

といったものが、十分に収納できるかチェックします。

最後に、採光は問題ないか?ということです。

洗面脱衣所は、顔色を見たり健康をチェックする場所である反面、暗くなりやすいので、ちゃんと自然光が入るかどうかを確認します。

トイレ

・場所は問題ないか?
・1階と2階に2つ必要か?
・タンクレスにするか?

まず、場所は問題ないか?ということです。

トイレが、玄関やリビングの近くだと、音やニオイが気になるという可能性もあるので、大丈夫かチェックしましょう。

次に、1階と2階に2つ必要か?ということです。

二世帯や大家族の場合は、トイレが2つあっても良いのですが、一般的には、

・費用が高くなる
・掃除の手間が増える
・スペースが取られる

といったデメリットがあるので、慎重に検討してください。

最後に、タンクレスにするか?ということです。

タンクレストイレは、省スペースでおしゃれなのですが、

・手洗いが別に必要になる
・停電時に使いにくい
・初期費用や修理代が高い

といったデメリットもあるので、タンク有りのトイレと比較検討しましょう。

子ども部屋

・広すぎないか?
・カスタマイズできるか?
・子供が独立後も使えるか?

まず、広すぎないか?ということです。

子ども部屋は、意外と使う時間が限られているので、あまりスペースをとるのはもったいないです。

なので、子供が小さいうちは、リビングやダイニングで勉強させたり、大きくなってからも、ロフトベッドなどを使えば、省スペースで済みます。

次に、カスタマイズできるか?ということです。

例えば、最初から個室を2つ作るのではなくて、大きい部屋を1つ用意して、小さいうちは兄弟で共有する。

そして、大きくなったら、間仕切りや本棚などで個室に分ける、というやり方もあります。

最後に、子供が独立後も使えるか?ということです。

子ども部屋として特化しすぎると、子供が成人して家を離れた場合、残った部屋が使いにくくなってしまいます。

なので、将来的に子ども部屋を有効活用できるか?ということもイメージしておくと良いと思います。

寝室

・音の問題はないか?
・外からの光や視線は問題ないか?
・寝る以外の用途にも使うか?

まず、音の問題はないか?ということです。

・水回り
・テレビ
・外の騒音

など、睡眠を妨げるような音源が近くにないか、チェックしましょう。

次に、外からの光や視線は問題ないか?ということです。

・街灯の光が眩しい
・隣の家から丸見えになる

といったことがないかどうか、確認します。

最後に、寝る以外の用途にも使うか?ということです。

・読書をする
・映画を見る
・音楽を聞く

などにも使う場合、照明やコンセントなどを工夫する必要が出てくるので、寝る以外の用途があるかどうかも、考えてみてください。

書斎

・主目的は仕事か趣味か?
・仕事の場合は集中できるか?
・採光や照明は適切か?

まず、主目的は仕事か趣味か?ということです。

書斎を使う目的によって、設計が変わってくるので、仕事と趣味のどちらをメインで使うのかを、最初に考えるようにします。

次に、仕事の場合は集中できるか?ということです。

寝室やリビングに「書斎スペース」を設ける場合、仕事に集中しづらかったり、家族が気を使うことにもなるので、部屋を独立させたほうが良いです。

最後に、採光や照明は適切か?ということです。

採光や照明が悪いと、

・手元が暗くなる
・パソコン画面が見づらい

など、仕事がしにくくなる可能性もあるので、要チェックです。

和室/ゲストルーム

・そもそも本当に必要か?
・何にどのくらいの頻度で使うのか?
・畳スペースでダメか?

まず、そもそも本当に必要か?ということです。

特に、和室は材料費が高いので、6畳くらいの和室を作ると、100〜200万円くらいのコストアップになるため、慎重に検討しましょう。

次に、何にどのくらいの頻度で使うのか?ということです。

和室やゲストルームが、本当に必要かどうか分からない場合は、「何にどのくらいの頻度で使うのか?」を考えると良いです。

例えば、毎月のように親兄弟や友人が泊まりに来るというのであれば、あったほうが良いでしょう。

しかし、年に1〜2回しか来ない、という場合は不要かもしれません。

最後に、畳スペースでダメか?ということです。

どうしても畳が欲しいというのであれば、和室を別に作るのではなくて、リビングの一角に「畳スペース」を設けるだけでも良いと思います。

収納

・スペースは必要十分か?
・取り出しやすいか?
・各部屋にあるか?
・扉は本当に必要か?

まず、スペースは必要十分か?ということです。

要するに、収納が多すぎず少なすぎず、丁度良いか?ということです。

そのためには、持ち込む物や購入予定の物の、量やサイズをしっかり確認して、不要な物は減らしておく、ということが大切です。

次に、取り出しやすいか?ということです。

これは、収納の奥行きや棚の間隔、高さといった寸法についてです。

収納する物によって、最適な寸法というのは異なるので、取り出しやすさをイメージしましょう。

次に、各部屋にあるか?ということです。

大きな収納を家の中心に配置する、という間取りがありますが、それだと毎回そこまで行ったり来たりして、意外と面倒になりがちです。

なので、基本的には、収納は各部屋に配置したほうが良いです。

最後に、扉は本当に必要か?ということです。

収納は、必ずしも扉をつける必要はなくて、扉がないほうが、

・開閉の手間が省ける
・中身が見えやすくなる
・湿気がこもりにくくなる
・扉の費用を節約できる

といったメリットもあるので、検討してみてください。

玄関

・玄関収納の動線は問題ないか?
・手すりやベンチはあるか?
・採光や換気は大丈夫か?

まず、玄関収納の動線は問題ないか?ということです。

シューズクロークと一緒に、家族専用の出入口を作ることがありますが、案外、その動線は使わなくなるので、慎重に検討したほうが良いです。

次に、手すりやベンチはあるか?ということです。

高齢者に限らず、玄関に手すりやベンチがあると、靴の脱ぎきがしやすくなるので、割とおすすめです。

最後に、採光や換気は大丈夫か?ということです。

玄関は、間取りによっては、光が入りづらかったり、靴のニオイがこもったりしやすいので、採光や換気の問題がないか、チェックしてください。

廊下/階段

・廊下は必要最小限か?
・リビング階段にするか?
・階段は安全か?

まず、廊下は必要最小限か?ということです。

廊下が長いと、その分、居住スペースが狭くなったり、動線が使いづらくなるので、廊下ができるだけ短いかどうか、チェックします。

次に、リビング階段にするか?ということです。

リビング階段にすると、階段スペースを別に設ける必要がなくなり、無駄なスペースが減るので、検討してみましょう。

最後に、階段は安全か?ということです。

・勾配がきつい
・2階まで一直線
・スケルトン/隙間がある

といった場合は、階段での事故が起きやすくなるので、要注意です。

外構

・塀やフェンスで仕切るか?
・アプローチは滑りにくいか?
・防犯対策はあるか?
・手入れが面倒でないか?

まず、塀やフェンスで仕切るか?ということです。

・オープン型:全く仕切らない
・クローズ型:完全に仕切る
・セミクローズ型:その中間

のどれを選ぶかによって、開放感・プライバシー性・施工費用などが変わるので、最初に考える必要があります。

次に、アプローチは滑りにくいか?ということです。

アプローチの表面をザラザラに加工したり、水を弾く素材を使ったりして、雨や雪が降っても、滑りにくい工夫があるかを確認してください。

次に、防犯対策はあるか?ということです。

・人感センサーのライト
・音が出る砂利を敷く
・窓用の防犯ブザー

などの防犯対策も、生活の安心につながるので、検討してみてください。

最後に、手入れが面倒でないか?ということです。

・草木を植える
・天然の芝生にする
・ウッドデッキを設ける

こうした外構にすると、手入れや掃除、メンテが意外に大変なので、それらがマメに出来ない人は、慎重に検討したほうが良いでしょう。

注文住宅の間取りで失敗しやすい注意点

この記事では、間取りの決め方や考え方について説明してきました。

中でも、特に重要なのは、

必ず複数の業者に間取りプランを作ってもらい比較する

ということです。

なぜなら、1社だけの間取りプランで進めようとすると、

・なかなか納得のいく間取りにならない…
・何回修正をお願いしてもしっくりこない…

となってしまう可能性があるからです。

一方で、間取りプランを作ってくれる業者が多ければ、その分、ベストな間取りに出会う確率が高くなります。

しかし、

・1社ずつ業者に会って間取りをもらうのは、時間や労力がかかる…
・毎回毎回、同じ話を伝えなければならないので疲れる…

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