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建築業者の候補がいくつかあるけど、どれがいいか分からない
何を基準に選んだらいいか分からない…これといった決め手がない…
口コミや評判を見ても、どの業者も良し悪しがあり決められない
こんな悩みはありませんか?
この記事では、実際に家づくりを経験した私が、
・ハウスメーカーや工務店の選び方
・住宅メーカー選びの決め手や注意点
について解説しています。
業者選びの迷いを一気に解消できるので、ぜひ読んでみてください。
60冊以上の家づくり本で勉強した後、一級建築士に外部コンサルを依頼して注文住宅を建てました。
もくじ
ハウスメーカーと工務店の違い(どっちがいいの?)
ハウスメーカーと工務店の違いを簡単にまとめると、以下のとおりです。
ハウスメーカー | 工務店 | |
メリット | ・業者を探すのが簡単 ・一定の品質が期待できる ・家づくり全般のサポートが充実 |
・割安なことが多い ・設計の自由度がある ・性能が高い家も作りやすい |
デメリット | ・基本的に割高 ・契約後に費用が増えやすい ・設計の自由度が制限される |
・探すのがめんどくさい ・業者によって品質がピンきり ・家づくり全般のサポートが微妙かも |
おすすめの人 | ・割高でもいいので、手間をかけたくない人 | ・手間をかけても、コスパを重視したい人 |
詳しくは、以下の記事で解説しています。
-
ハウスメーカーと工務店の違いは?家を建てるならどこがいい?経験者が解説
続きを見る
ハウスメーカー&工務店の選び方・決め方のコツ10
ハウスメーカーや工務店の選び方の流れは、以下のとおりです。
①インターネットで業者を探す
②業者の候補を10社くらいに絞る
③業者に会いに行きチェックする
④業者の候補を5社くらいに絞る
⑤プラン/見積書を作成してもらう
⑥プラン/見積書をチェックする
⑦業者の候補を3社くらいに絞る
⑧プラン/見積書を修正してもらう
⑨プラン/見積書をチェックする
⑩最終的に業者を1社に決める
この流れに沿って、業者選びのコツを解説していきます。
①インターネットで業者を探す
まずは、インターネットで業者を探します。
・ハウスメーカー ◯◯市
・工務店 ◯◯市
といったように、エリア名と一緒にキーワード検索すれば、いろいろ出てくると思います。
ポイントとしては、
・上位数件だけでなく30件以上はチェック
・公式サイト、まとめサイト、広告もチェック
するようにして、できる限り業者名(もしくはURL)をピックアップするようにします。
なお、業者探しのために、いきなり住宅展示場に行くのはおすすめしません。
理由としては、
・業者の選択肢が限られる
・時間や労力がかかる
・営業されてしまう
からです。
特に、出展しているハウスメーカーだけに意識が行ってしまい、地元の工務店などが選択肢から外れやすいので、非常にもったいないです。
また、今の時代、かなりの情報が公式サイトなどに載っているので、わざわざ住宅展示場に行かずとも、ある程度の候補を絞ることができます。
住宅展示場には、ネットで候補を絞ったけど、さらに絞りたい、となったタイミングで初めて行くようにしましょう。
②業者の候補を10社くらいに絞る
次に、業者の候補を10社くらいに絞ります。
①でピックアップした業者名(もしくはURL)を検索して、業者の公式サイトをチェックしましょう。
チェックポイントは、以下の6つです。
・1.社歴が長いか?(10年以上)
・2.営業所までの距離が近いか?
・3.坪単価がざっくり分かるか?
・4.性能に力を入れているか?
・5.デザイン性が自分好みか?
・6.強み/得意なことが明確か?
まず「社歴が長いか?(10年以上)」をチェックします。
ダメな業者は長続きしませんが、社歴が10年以上あれば、それなりにしっかりした業者である1つの目安になるからです。
次に「営業所までの距離が近いか?」をチェックします。
家づくりでは、頻繁に打ち合わせを行うので、あまり遠いと移動が大変だからです。
目安としては、できれば片道30分以内、長くても1時間以内の業者が良いです。
次に「坪単価がざっくり分かるか?」をチェックします。
坪単価が分かれば、以下の計算で、おおよその建築費がつかめます。
坪単価(万円) ÷ 0.7 × 建物の面積(坪) = 建築費(万円)
この建築費が、予算に収まりそうな業者かどうか、確認しましょう。
次に「性能に力を入れているか?」をチェックします。
耐震性や断熱性などの等級や数値を公表していれば、それをメモしておきましょう。
そうすると、他の業者との間で性能を比較しやすくなります。
次に「デザイン性が自分好みか?」をチェックします。
自分の好みに合わない業者を選ぶと「何回提案してもらってもデザインが微妙」ということになりかねません。
そうならないために、事前にデザインの方向性を確認しておきましょう。
最後に「強み/得意なことが明確か?」をチェックします。
例えば、
・断熱性がトップレベル
・◯◯デザインが得意
など、他社と比べて際立った特徴があるかを確認してください。
以上のチェックポイントを確認して、1つでもダメな部分があれば、候補から外すようにします。
厳しいようですが、そうしないと業者が多すぎて、数を絞れないからです。
ただし、情報が不十分で判断できないような場合は、候補に残しても良いです。
なお、業者を絞る際は、エクセルなどにまとめて行うと、チェックや比較がしやすいのでおすすめです。
そして、最終的に10社くらいに絞るようにしましょう。
③業者に会いに行きチェックする
次に、業者に会いに行きます。
事前に、公式サイトなどからアポを取り、行く日時を調整しておくとスムーズです。
そして、会いに行ったら、
・不足している業者の情報
・営業担当者の性格や相性
をチェックします。
まず「不足している業者の情報」についてですが、
・社歴
・坪単価
・性能
・デザイン
・強み/得意なこと
などについて、公式サイトで分からなかった項目があれば、質問するようにします。
次に「営業担当者の性格や相性」をチェックします。
チェックポイントは、以下の5つです。
・1.家づくりの知識が豊富か?
・2.話が論理的で根拠があるか?
・3.デメリットも説明してくれるか?
・4.契約を急がせようとしないか?
・5.自分達と生理的に合いそうか?
これらについては、質問というよりも観察を通して、チェックするようにします。
④業者の候補を5社くらいに絞る
次に、業者の候補を5社くらいに絞ります。
③で業者に会いに行ったら、チェックした内容をエクセルなどに追記して、業者同士を比較します。
業者にダメな部分があれば、削除法的に候補から外していきます。
そして、最終的に10社→5社くらいに候補を絞りましょう。
もし、候補が1〜2社しか残らない場合は、数が少なすぎるので、面倒ですが①〜③までをやり直してください。
なお、業者自体は良いけど担当者がダメという場合は、変更することもできます。
方法は簡単で、業者の公式サイトのお問い合わせフォームから、以下のような文章を送信するだけです。
大変恐縮なのですが、担当者の方の変更をお願いいたします。先日、◯◯展示場にて、◯◯様にご対応いただきました。◯◯様について、私自身は良い方だと思ったのですが、妻が「相性が合わない」とのことでした。ご無礼をお許しください。ただ、担当者の方とは親密なお付き合いになるため、家族全員の意見を尊重したく思います。一方、◯◯ハウス様には大変魅力を感じており、相性の良い担当者の方に出会えれば、第一候補として検討したいと考えております。以上、誠に勝手ではございますが、ご検討いただければ幸いです。
私自身も、このようにしたところ、担当者を良い人に変えてもらえました。
⑤プラン/見積書を作成してもらう
次に、ラフプランと概算見積書を作成してもらいます。
流れとしては、
・要望をノート等にまとめる
・まとめた要望を印刷する
・業者にアポイントを取る
・印刷した要望を業者に渡す
・業者がプラン/見積書を作る
・プラン/見積書の提案を受ける
という感じです。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
-
【注文住宅の見積もり】取り方や見方は?比較方法・注意点を経験者が解説
続きを見る
また、要望のまとめ方については、以下の記事を参考にしてください。
-
【注文住宅】間取りの決め方・考え方!3つの手順と注意点を経験者が解説
続きを見る
なお、プラン作成に当たっては、土地探しも重要です。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
-
【注文住宅】土地探しのコツ7選!探し方の裏ワザやポイントを経験者が解説
続きを見る
⑥プラン/見積書をチェックする
次に、ラフプランと概算見積書をチェックします。
ラフプランのチェックについては、以下の記事を参考にしてください。
-
【注文住宅】間取りの決め方・考え方!3つの手順と注意点を経験者が解説
続きを見る
概算見積書のチェックについては、以下の記事で解説しています。
-
【注文住宅の見積もり】取り方や見方は?比較方法・注意点を経験者が解説
続きを見る
⑦業者の候補を3社くらいに絞る
次に、業者の候補を3社くらいに絞ります。
候補の業者を選ぶポイントとしては、
・プランがおおむね要望を満たしている
・予算内に収まる(頑張れば収まりそう)
ということです。
要するに、間取りプラン等が良くて、頑張れば予算内に収まりそうな業者が3社くらい残るのであれば問題ありません。
逆に、そうした候補が1社も残らない場合は、「間取り迷子」になっているか、予算が足りない可能性があります。
以下の記事を参考に、再確認してみてください。
-
【間取り迷子】間取りが決まらない原因と解決策8つを経験者が解説
続きを見る
なお、候補以外の業者から連絡が来た場合は、基本的に断るようにします。
断り方としては、
大変申し訳ないのですが、検討した結果、他社で話を進めることにいたしました。この度はご提案ありがとうございました。またご縁があればよろしくお願いします。
とメールを送ればOKです。
⑧プラン/見積書を修正してもらう
次に、プラン/見積書を修正してもらいます。
⑦で絞った候補の3社に、修正を依頼します。
流れとしては、
・修正点してほしい点をまとめる
・業者にメールで修正を依頼する
・業者がプラン/見積書を修正する
・プラン/見積書の再提案を受ける
という感じです。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
-
【注文住宅の見積もり】取り方や見方は?比較方法・注意点を経験者が解説
続きを見る
⑨プラン/見積書をチェックする
次に、修正版のプランと見積書をチェックします。
プランのチェックについては、以下の記事を参考にしてください。
-
【注文住宅】間取りの決め方・考え方!3つの手順と注意点を経験者が解説
続きを見る
見積書のチェックについては、以下の記事で解説しています。
-
【注文住宅の見積もり】取り方や見方は?比較方法・注意点を経験者が解説
続きを見る
⑩最終的に業者を1社に決める
最後に、業者を1社に決めるようにします。
業者を決めるポイントとしては、
要望どおりの家を、予算内で、しっかり建ててくれそうか?
ということです。
詳しくは「ハウスメーカー&工務店選びの決め手になるもの」で解説しています。
ハウスメーカー&工務店選びの決め手にならないもの
ネットやSNSなどで、
・◯◯が決め手になった
・◯◯で業者を選んだ
という話がありますが、本当にそうなのでしょうか?
個人的には、以下の要素は「業者選びの決め手」にはならないと考えます。
・①営業担当者との相性
・②展示場・モデルハウス
・③企業規模・知名度
・④親戚や知人の紹介
・⑤坪単価・価格帯
・⑥土地探し等のサポート
・⑦保証・アフターサービス
・⑧耐震性・断熱性など
・⑨構造・工法など
・⑩大工や職人の技術力
・⑪自社施工かどうか
・⑫経営状態・倒産リスク
その理由について、1つずつ解説します。
①営業担当者との相性
営業マンが良さそうな人だったから…
多くの人が「担当者との相性」を決め手に挙げますが、それは要するに、相性くらいしか判断材料を持ってないからです。
確かに、家づくりをスムーズに進めるために、相性は重要です。
しかし、
・契約した後に態度が急変した
・要望に答えてくれなくなった
・予算オーバーになってしまった
というケースも少なくありません。
営業マンだけで業者を選んだ場合、こうしたリスクを無くすことができないのです。
②展示場・モデルハウス
住宅展示場のモデルハウスが素敵だったから…
知っている人もいると思いますが、住宅展示場のモデルハウスは、かなりお金をかけており、広く、豪華な作りになっています。
当然、夢を見させて、自社で契約してもらうためです。
しかし、一般的な家づくりの予算では、同じようなものを建てることはできません。
デザインの方向性くらいは参考になるでしょうが、業者選びの「決め手」にはならないのです。
③企業規模・知名度
・大きい会社だから…
・有名だから…
有名な企業が消費者を騙したり、不祥事を起こしたというニュースもよく報道されます。
一方で、地域密着の工務店などは、地元での評判を気にするので、親身で丁寧な仕事をしてくれる業者も多いです。
なので、企業規模や知名度は、必ずしも良い業者選びの「決め手」にはなりません。
④親戚や知人の紹介
・ハウスメーカー勤務の親戚が…
・家を建てた知人からの紹介で…
ハウスメーカーの営業マンは、2ヶ月に1棟など、きつい契約ノルマがあります。
なので、他社のほうが条件的に良かったとしても、それを隠して、自社での建築を勧めてくるのは当然と言えます。
また、家を建てた人は、知り合いにハウスメーカーを紹介すると「紹介料」がもらえる場合があります。
この「紹介料」ほしさに、勧めてくるだけなのかもしれません。
いずれにしても、親戚や知人の紹介は、業者選びの「決め手」とならないばかりか、家づくりに失敗した場合、後々の関係が悪化する可能性もあります。
⑤坪単価・価格帯
坪単価が安かったから…
坪単価というのは、建築費を建物の坪数で割ったものです。
ですが、大半は、本体工事費のみを坪数で割っているだけで、別途工事費などが含まれていません。
さらに、本来なら本体工事費に入れるべき工事も、別途工事費に入れたり、別途見積もりなどにして、ワザと外している場合もあります。
なので、正確に見積もりを作ると、本来必要な工事やオプション扱いされた費用が追加されて、最終的な総額が高くなることも多いです。
このように、坪単価は、いくらでも業者の都合の良いように安く見せることができるため、1つの目安にはなりますが、業者選びの「決め手」にはなりません。
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⑥土地探し等のサポート
土地探しや住宅ローンなどのサポートが手厚いから…
ハウスメーカーなどは、こうしたサポートが充実している場合があります。
しかし、こうしたサポートは、あくまでサブ的なことで、業者にメインで求めることではありません。
よって、業者選びの「決め手」にはならないのです。
⑦保証・アフターサービス
保証やアフターサービスが充実しているから…
ハウスメーカーなどでは「○○年保証」という形で、家の完成後に定期点検をして、何かあったら対応します、というのがあると思います。
しかし、定期点検そのものは無料ですが、補修工事が必要になった場合、料金が発生する、というシステムになっている業者も多いようです。
本来であれば、不具合のない工事をしてもらうのが重要なはずです。
なので、こうした保証(?)は、ある種のビジネスであるとも言えるため、業者選びの「決め手」にはなりません。
⑧耐震性・断熱性など
・耐震等級が3だから…
・断熱性が◯◯レベルだから…
こうした「住宅の性能」をPRしている業者も多く見かけます。
しかし、
・「〜相当」かもしれない
・工事が適当かもしれない
という2つの点に注意が必要です。
まず、「耐震等級3」などの等級を正確に規定するには、性能表示計算や許容応力度計算など、複雑な計算をする必要があります。
しかし、そういったことを無視して、簡単な独自の計算で「耐震等級3(相当)」と表現している業者もいます。
また、設計図の上で耐震性や断熱性が優れていても、実際の工事が適当であれば、全く意味がありません。
柱や梁の組み立てや、断熱材の入れ方などが雑だったりすれば、性能は一気に落ちるからです。
いずれにしても、PRされている住宅の性能だけでは、業者選びの「決め手」にはならないのです。
⑨構造・工法など
・◯◯工法を使っているから…
・鉄骨造/鉄筋コンクリート造だから…
正直、一般的な住宅なら、木造軸組工法(在来工法)で十分だと思います。
理由としては、
・費用的に最も安い
・設計の自由度が高い
・扱える業者が多い
・リフォームしやすい
からです。
確かに、凄そうな名前の工法や、鉄骨造/鉄筋コンクリート造は良さそうに思えますが、設計や施工が適当だったら、全く意味がありません。
また、そうした構造・工法を扱っているから良い業者である、とも言い切れません。
なので、構造・工法についても、業者選びの「決め手」にはならないのです。
⑩大工や職人の技術力
大工や職人の技術力が高そうだから…
という意見をネットなどで見かけるのですが、そもそも素人がどうやってチェックするのでしょうか?
判断材料も怪しいもので、
・HPにそう記載されていたから
・営業マンが説明していたから
・建築現場がきれいだったから
といったようなことが関の山でしょう。
正確にチェックできない以上、業者選びの「決め手」にはできません。
⑪自社施工かどうか
自社施工をしているから…
これだと、ほとんどのハウスメーカーは全滅します。
なぜなら、ハウスメーカーは、基本的に自社施工をせず、地域の工務店に下請け(外注)して工事をしてもらっているからです。
また、自社で大工を抱えているような工務店でも、自社施工だからと言って、必ずしも良い工事をしてくれるとは限りません。
これも、正確にチェックできない以上、業者選びの「決め手」にはできません。
⑫経営状態・倒産リスク
倒産しなさそうな業者だから…
役所の建築関係の部署に行って業者の資料を閲覧したり、完成保証制度に加入しているかどうかで、おおよその経営状況は把握できます。
しかし、だからと言って、必ずしも倒産しないとは限りません。
確かに、業者の経営状態は気になるところですが、それはあくまでサブ的なことで、業者にメインで求めることではありません。
なので、これも業者選びの「決め手」にはならないのです。
ハウスメーカー&工務店選びの決め手になるもの
では「業者選びの決め手」になるものは何でしょうか?
個人的には、
要望どおりの家を、予算内で、しっかり建ててくれるという確証
を得られるかどうかだと思います。
この確証さえ得られれば、極端な話、営業担当者がダメダメでも問題ありません(精神的には嫌ですが…)。
具体的な「決め手」としては、以下の4つになります。
・①要望を満たす設計プランを作ってくれる
・②一式表示でない明細見積書を出してもらえる
・③設計契約と工事請負契約を分けてもらえる
・④第三者の専門家チェックを入れてもよい
①要望を満たす設計プランを作ってくれる
まず、何と言ってもこれが大事です。
いくら他が良くても、こちらの要望どおりの設計プランを作ってくれない業者は、候補に入りません。
ただ実際には、さまざまな条件や制約があるため、100%完璧に要望を叶えるのは難しいと思います。
しかし、できる限り、こちらの要望に応えようとしてくれる。
場合によっては、こちらの要望を一部変更してでも、さらにより良い提案をしてくれる。
こうしたスタンスの業者であるかどうかが、業者選びの1つ目のポイントです。
②一式表示でない明細見積書を出してもらえる
次に、一式表示でない明細見積書を出してもらえるかどうかです。
要するに、「○○工事一式で○○万円」のような、ざっくりとした見積書ではなく、
・工事の内容
・材料の型番
・数量、単価
などが、細かく具体的に記載されているかということです。
また、「標準仕様一式」といった表示がある場合は、標準仕様の詳しい内訳があるかどうかもチェックしてください。
いずれにしても、見積書に何がどこまで含まれているのかが明確でないと「追加費用がかかった」など、後々トラブルの原因になるからです。
そうしたトラブルを防ぐために、あらかじめ正確な見積書を作ってくれるのが、優良な業者の条件であると言えます。
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【注文住宅の見積もり】取り方や見方は?比較方法・注意点を経験者が解説
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③設計契約と工事請負契約を分けてもらえる
ハウスメーカーなどでは、ラフプランと概算見積書しかない段階で、
とりあえず工事請負契約をしましょう。設計プランや見積もりについては、後でいくらでも変更できますから。
といった感じで、まず契約をさせる流れが多いようです。
しかし、これでは、契約した後に大幅に費用が増額してしまったり、思った設計プランが作れない、といったトラブルになる可能性があります。
仮にそうなったとしても、契約してしまった以上は、基本的に解除できないか、解除する場合は「100万円単位の違約金」が発生することもあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、設計契約と工事請負契約を分けてもらい、
・1.まず正確な設計プランと見積書を作ってもらう
・2.内容に問題がなければ工事請負契約を行う
という「二段構え」で契約するのが安全です。
このような契約のやり方を嫌う業者もいますが、優良な業者であれば、面倒くさがらずに対応してくれるはずです。
④第三者の専門家チェックを入れてもよい
第三者の専門家とは、
・施主と業者の間に入ってくれる施主の味方
・主に建築士の資格を持った個人や会社(団体)
であり、
・設計図や見積書の確認
・契約書などのチェック
・工事の現場での検査
・家づくり全般のアドバイス
などをしてくれる存在です。
要するに、施工業者と完全に独立した立場で、施主のために家づくりのサポートをしてくれる訳です。
こうした専門家を知らないという人も多いと思いますが「住宅 第三者チェック ◯◯市」などとネットで検索すれば、いろいろ出てきます。
依頼するには、多少の費用がかかりますが、家づくりの総額に比べれば微々たるもので、妥当な金額で安心を買うことができます。
実際に依頼する/しないは別にして、こうした「第三者の専門家のチェック」を入れてもよいかどうかを、建築業者に打診してみます。
それを渋るようならば良くない業者であり、応じてくれるのであれば優良な業者であると言えるでしょう。
ハウスメーカー&工務店選びの注意点
この記事では、ハウスメーカーや工務店の選び方について解説してきました。
しかし、良い業者を選ぶために最も重要なのは、
複数の業者から設計プランと見積書をもらって比較する
ということです。
比較しなければ、本当に良いプランなのかどうか、また、妥当な金額なのかどうかを判断できないからです。
なので、最低でも3社以上、可能であれば4〜5社くらいから提案してもらえれば理想的です。
ただ、
・1社ずつ業者に会って提案してもらうのは、時間や労力がかかる…
・毎回毎回、同じ話を伝えなければならないので疲れる…
という人も少なくないと思います。
そんな人には、以下のサイトがおすすめです。
▼タウンライフ
https://www.town-life.jp/home/
このサイトを使えば、複数のハウスメーカーや工務店から、
・設計プラン
・見積書
を一斉に作ってもらえます。
家にいながら、いろいろな業者の提案を比較検討できるので、ベストな業者が見つかります。
サイトの使い方は簡単です。
必要事項をフォームに入力するだけなので、3分くらいで完了します。
無料で利用できるので、使ったことがない人は試してみましょう。