こんなお悩みに答えます。
こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。
家づくりを進める上で欠かせないのが「見積もり書」と「間取り図」ですよね。
しかしながら、
・見積もりや間取り図の作成って無料なの?
・何回修正してもらっても有料にならないの?
・ハウスメーカーや工務店によって違いはある?
と疑問を持たれる方も少なくないでしょう。
本記事では、そんな人に役立つ「家の見積もり&間取り図作成料金はどこまで無料か?」という話について、お伝えしたいと思います。
家の見積もり&間取り図作成料金はどこまで無料なの?
まず、「家の見積もりや間取り図の作成はどこまで無料なのか?」ということですが、
・1. ハウスメーカー
・2. 工務店(パワービルダー)
・3. 設計事務所(建築家)
ごとに状況が異なります。
業者別に、1つずつ説明していきます。
1. ハウスメーカー:基本的に無料
ハウスメーカーは「基本的に無料」で、家の見積もり書や間取り図を作成してくれます。
それは多くのハウスメーカーが、見積もり書や間取り図面の作成を「営業活動の範囲内」と考えているからです。
まとめると、下記のとおりです。
段階 | 無料or有料? |
---|---|
相談〜打ち合わせ | ・基本的に無料 |
概算見積もり・ラフ間取り | ・基本的に無料 ・まれに数万円の着手金を請求する業者もある |
明細見積もり・具体的な間取り | ・基本的に無料 ・設計契約が必要という業者も(つまり有料) |
最終見積もり・最終図面(設計図書) | ・設計契約をすることがほとんど(つまり有料) ・気に入らなくてもお金を払う必要がある |
「明細見積もり・具体的な間取り」までは、無料で作ってくれることが多いです。
ただし、「数万円の着手金」や「設計契約」が必要という業者もいるので、要チェックです。
※例えば「住友林業」では、見積もり書や間取り図面の作成は有料となっていて、5万円の申し込み金が必要とされています。
2. 工務店(パワービルダー):無料が多いが有料の業者も
工務店では、家の見積もり書や間取り図の作成は「無料が多いが有料の業者もいる」という感じです。
それは、工務店によって「営業活動の範囲内」なのか「有料業務の1つ」なのか、考え方が異なるからです。
まとめると、下記のとおりです。
段階 | 無料or有料? |
---|---|
相談〜打ち合わせ | ・基本的に無料 |
概算見積もり・ラフ間取り | ・無料の場合が多いが有料の業者もいる ・◯回以上の提案は有料というケースも |
明細見積もり・具体的な間取り | ・無料の場合が多いが有料の業者もいる ・設計契約が必要という業者も(つまり有料) |
最終見積もり・最終図面(設計図書) | ・設計契約をすることがほとんど(つまり有料) ・気に入らなくてもお金を払う必要がある |
「規模の大きい工務店」や「パワービルダー」などは、無料で見積もり書や間取り図面を作ってくれることが多い気がします。
一方、「数人しかいない地元の工務店」などは、マンパワーが足りないため「見積もり書・間取り図の作成に消極的」な業者もいます。
3. 設計事務所(建築家):基本的に有料
設計事務所(建築家)は「基本的に有料」で、見積もり書&間取り図の作成となります。
なぜなら、設計事務所(建築家)は「家の設計図面を描くことが仕事」だからです。
まとめると、下記のとおりです。
段階 | 無料or有料? |
---|---|
相談〜打ち合わせ | ・基本的に無料 |
概算見積もり・ラフ間取り | ・有料の場合が多いが無料の業者もいる ・無料はサービスで行うというスタンス |
明細見積もり・具体的な間取り | ・設計契約をすることがほとんど(つまり有料) ・気に入らなくてもお金を払う必要がある |
最終見積もり・最終図面(設計図書) | ・設計契約をすることがほとんど(つまり有料) ・気に入らなくてもお金を払う必要がある |
「概算見積もり・ラフ間取り」までは、無料サービスで作ってくれる場合もあります。
しかし、「明細見積もり・具体的な間取り」がほしい場合は、「基本的に費用がかかるもの」と考えたほうが良いでしょう。
家の見積もり&間取り図作成で料金請求トラブル?(事例と防止策)
家づくりの「見積もり書・間取り図の作成」では、
無料で作ってくれるはずが、後で料金を請求された
というトラブルが少なくありません。
ここでは、そうしたトラブルの事例を2つご紹介します。
事例1. 新築の見積もり時の設計プランに関するトラブルで困っています
地元の工務店に見積もりをお願いしました。建築士さんは個人経営で工務店が手配してくれました。1回目 工務店に見積もりを出してもらうため会社へ出向き理想の間取りプランを提示しました。その時に建築士の方も同席しています。2回目 一週間後訪問した際に、建築士よりパターン1とパターン2の間取り図が渡されました。どちらも自分と嫁が気に入る間取りではなかったのと予算をかなりオーバーしていたので、自分たちの理想に近い感じにしてもらうために変更をお願いしました。3回目再度一週間後訪問したときに他社でも設計見積もりをしている事を言うと、いきなり工務店の社長(社長自身は建ててくれるものだと思っていた)と設計士の態度ががらりとかわり、当社で建築しない場合は今回のプラン変更の設計料を5万円いただきます。といわれました。
事例2. 新築工事の見積もり後に、キャンセルした場合の設計費用について
ある工務店さんに、新築工事を依頼しました。最初は、鉛筆書きで間取りを約2ヶ月間、修正を続け、その後、「平面図」、「立面図」、「配置図」の3枚を製作されました。そして、見積書ができ、内容の説明をしていただきました。しかし、工務店さんの対応や作業の遅さなどに不信感を抱き、お断りすることを伝えました。その5日後、自宅に請求書が届き、内容は「設計費用 60万円と消費税4万8千円の合計648000円」の請求書が届きました。同日に、工務店さんに電話し確認すると「新築工事見積もりの3%ですから、妥当な金額じゃないですか」と言われました。まだ、建築請負契約書は無く、当然サインはしていませんし、キャンセルを伝えた時に、設計費用の話はありませんでした。請求書の内訳もありません。この場合、事前説明もなかった請求額を全額支払わなければいけないんでしょうか?妻や家族はショックを受け、仕事が手につかない状態です。
ご紹介した2つのトラブル事例は、いずれも、
無料で作ってくれるはずが、後で料金を請求された
というケースです。
こうならないための防止策は、
・1. 無料かどうか事前に確認する
・2. やりとりをメールや書面に残す
の2つです。
防止策1. 無料かどうか事前に確認する
まず、見積もり書や間取り図の作成を依頼する際には、
作成いただくにあたって、費用はかかりますか?
と事前に必ず確認しましょう。
「いえ、無料です」となるかもしれませんし、「◯回目以降は◯◯万円いただく形になります」と言われるかもしれません。
いずれにしても、しっかり質問して、不明な点を残さないことが大切です。
防止策2. やりとりをメールや書面に残す
次に、「やりとりをメールや書面に残す」ことが大切です。
証拠になるため、後で「言った・言わない」のトラブルを回避できます。
※私は基本的にメールでやりとりし、全て記録に残していました。
こうすることで、業者の側としても、
「この客に対しては、下手なことは言えないな…」
と真剣に接してくれるはずです。
見積もり書や間取り図作成トラブルの相談窓口
見積もり書や間取り図の作成でトラブルが起きたときの「相談窓口」をご紹介します。
万が一のときは、状況に応じて問い合わせてみてください。
相談窓口 | 概要 |
---|---|
住宅リフォーム・紛争処理支援センター | 住宅に関する相談全般 |
建築Gメンの会 | 住宅に関する相談全般 |
国民生活センター | 消費・生活問題についての相談全般 |
消費生活センター(地域別) | 消費・生活問題についての相談全般 |
消費者庁 | 消費・生活問題についての相談全般 |
日本司法支援センター(法テラス) | 法律に関する相談全般 |
日本弁護士連合会 | 法律に関する相談全般 |
※なお、相談する際は、メールや書面などの「客観的な証拠」をなるべく準備したほうがよいでしょう。
【無料】家の見積もり&間取り図を作成してもらう方法
本記事で解説してきたとおり、家の見積もりや間取り図の作成は「基本的に無料」であることが多いです。
しかし、
・後から料金を請求されるトラブルに出会いたくない
・完全無料で見積もりや間取り図を作ってもらいたい
・試しに見積もりと間取り図を作ってもらう方法はないの?
という方もいるかもしれません。
そんな人には「タウンライフ」というサイトがおすすめです。
おすすめの理由としては、
・無料で利用できる
・有名ハウスメーカーや工務店が見積もりと間取りを作ってくれる
・複数の業者から一斉に見積もり書と間取り図を集められる
からです。
完全無料で見積もり書と間取り図を作ってもらえるサイトは、ここしかありません。
使ったことのない人は、いちど試してみると良いでしょう。
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