こんなお悩みに答えます。
こんにちは。家づくりを経験した「とある東北人」です。
マイホームは「人生最大の買い物」であるため、
・自分は絶対に失敗したくない
・他人が後悔したことを参考にしたい
・ポイントやコツ、アドバイスを知りたい
という人が大半なのではないでしょうか?
本記事では、そんな人に役立つ「マイホームの後悔・失敗ランキング」と「注意点・気をつけること」をご紹介したいと思います。
マイホームの後悔・家づくりの失敗談ランキング
マイホームの後悔や家づくりの失敗談で最も多いのは、下記の8つです。
・1.立地・周辺環境
・2.間取り・デザイン・設備
・3.住宅ローン・税金・維持費
・4.家族構成・生活の変化
・5.家の購入タイミング
・6.ハウスメーカー選び
・7.中古物件・中古住宅の購入
・8.家は買わないほうが賢い?
これらについて、1つずつ説明します。
1.立地・周辺環境
1つ目の後悔は「立地・周辺環境」です。
具体的には、
・お店やスーパーが遠い
・通勤や通学が不便
・子供の学区選びのミス
・ゴミ置き場まで遠い
・騒音、悪臭、虫の問題
・高圧電線などが気になる
・災害のリスクがある
・近所付き合いが面倒
・隣人/近隣住民トラブル
・町の雰囲気が好きになれない
といったことです。
これらの問題は、一戸建てマイホームを購入する場合の「最大のリスク」です。
いくら「失敗した…引っ越したい」と思っても、
・新しい住まいをイチから探す
・家をできるだけ高く売却する
ことを考えると、時間的にも精神的にもかなり大変だからです。
また、家を売却できたとしても、購入時の値段よりも安くなることが多く「住宅ローンの借入額との差額を返済する」という余計な出費が増える場合があります。
2.間取り・デザイン・設備
2つ目の後悔は「間取り・デザイン・設備」です。
具体的には、
・動線が使いづらい
・部屋が狭すぎor広すぎ
・デザインがイメージと違う
・デザイン重視で使いづらい
・無駄なスペースがある
・視線/音/臭いが気になる
・日当たりや通風が悪い
・冷暖房効率が良くない
・収納が使いづらい
・コンセントの数が不足
・設備が不便orいらない
・掃除やメンテが大変
といったことです。
これらの問題は「暮らしやすさ・住み心地」に直結してきます。
そのため、夢のマイホームのはずが、
・すぐにでも引っ越したい…売りたい…
・朝起きるのが苦痛、見るのも苦痛
・毎日のように夫婦げんかが起きる
といった状況になってしまうため、要注意です。
3.住宅ローン・税金・維持費
3つ目の後悔は「住宅ローン・税金・維持費」です。
具体的には、
・住宅ローンの返済がきつい
・固定資産税や都市計画税が高い
・修理、交換、塗装にお金がかかる
・水道光熱費がこれまでよりも増えた
といったことです。
住宅ローンについては、
・給料やボーナスが減った
・一時的に大きな支出があった
・金利の上昇(変動金利の場合)
などで、一気に返済が大変になるリスクがあります。
また、税金として「固定資産税+都市計画税」を、毎年10〜12万円くらい払い続けなければいけません。
さらに、どんな家でも時間とともに劣化するため、修繕費を用意しなければいけませんし、家の大きさや設備によっては、水道光熱費が増える場合もあります。
4.家族構成・生活の変化
4つ目の後悔は「家族構成・生活の変化」です。
具体的には、
・子供が増えて部屋が狭くなった
・子供が独立後の部屋を使わない
・高齢の親と同居することになった
・転勤や転職で職場が変わった
・在宅ワークで働く時間が増えた
・副業/起業で家が仕事場になった
といったことです。
子供については、作るか作らないか、何人作るかと事前に決めても「授かりもの」でもあるので、100%予想どおりにはいきません。
また、マイホーム購入後に、自分や配偶者の親と同居の話が持ち上がることもありえます。
さらに、家づくりで忘れがちなのは、仕事です。
特に最近では、
・働き方改革や働き方の多様化
・コロナ等による生活様式の変化
などによって、仕事のやり方がいきなり変わる可能性があります。
5.家の購入タイミング
5つ目の後悔は「家の購入タイミング」です。
具体的には、
・家を早く買いすぎてしまった
・土地や家を高値で購入してしまった
・さらに良い物件が後で見つかった
・市場動向や金利的にベストでなかった
・お得な制度や補助金が使えなかった
・もっと貯金してから買えばよかった
といったことです。
家の購入は、不動産の価格や金利の変動、物件の数、税金や補助金など、投資的な要素もあるため、タイミングを気にする人も多いでしょう。
ただし、これらはプロでも予測するのが大変です。
一方で、
・貯金(自己資金)が不足の状態で購入した
・そのため、ローン割合が多く返済が大変
というのは、予測できたはずの失敗です。
もちろん「家を買ってはいけない年齢」というのはないですが、20代でマイホーム購入というのは、自己資金が不足するリスクがあるため要注意です。
6.ハウスメーカー選び
6つ目の後悔は「ハウスメーカー選び」です。
具体的には、
・要望どおりの家にならなかった
・大幅に予算オーバーしてしまった
・施工ミスや欠陥住宅になった
といったことです。
家を建てるのはハウスメーカーなどの業者であり、地元の工務店や設計事務所なども含めると、何百何千という業者が存在します。
中には優良な業者もいますが、残念ながらそうでない業者も少なくありません。
なので、他のことをどんなに気をつけても、業者選びに失敗すれば全てが失敗してしまいます。
7.中古物件・中古住宅の購入
7つ目の後悔は「中古物件・中古住宅の購入」です。
具体的には、
・安さ/価格のみを重視して買ってしまった
・設備などの修理や交換にお金がかかる
・想像より老朽化していた/劣化が早い
・リフォームやリノベーションに限界がある
といったことです。
中古物件の購入は、マイホームの「賢い買い方」や「裏技」と考える人がいます。
しかし、安いのには安いなりの理由があります。
例えば、
・リフォーム費用を含めると新築と変わらない
・耐震性や断熱性などの修繕は構造的に限界
といったことです。
後になって「普通に家を建てるほうが良かった…」と後悔することも少なくありません。
8.家は買わないほうが賢い?
8つ目の後悔は「家は買わないほうが賢い?」です。
これはどういうことかというと、
・家は絶対買うな
・家は買わない方が正解
・家を買う時代は終わった
といったネット情報や有名人の発言などを気にして、マイホームの購入を激しく後悔するということです。
「持ち家」VS「賃貸」の話はいつの時代もあり、それぞれにメリット・デメリットがあるのですが、持ち家のデメリットばかりを気にしてしまうわけです。
家を建てる(買う)ときの注意点・気をつけること
家を建てる(買う)ときの注意点は、下記の8つです。
・1.土地は様々な角度でチェックする
・2.間取りや設備は生活を想像する
・3.資金計画は十分余裕をもたせる
・4.家族や生活の変化を想定する
・5.購入タイミングの基準を作る
・6.信頼できそうな業者を選ぶ
・7.中古住宅のリスクを考慮する
・8.持ち家と賃貸の優劣を考えない
これらについて、1つずつ説明します。
1.土地は様々な角度でチェックする
1つ目の注意点は「土地は様々な角度でチェックする」ことです。
候補の土地が見つかった際は、地図やネットを使って、
・スーパー/銀行/病院等は近いか?
・通勤や通学に不便でないか?
などの利便性をまずチェックします。
次に、実際に現場を訪れて、
・街並みや周辺環境で気になる点はないか?
・騒音、振動、悪臭などは問題ないか?
といったことを自分自身で確かめましょう。
できれば、曜日や時間帯、天気が異なるときに、何回かに分けて行ってみます。
さらに、住民トラブルや災害リスクなど、目に見えないことについては、
・不動産屋やハウスメーカーに聞く
・ハザードマップを見る、役所に聞く
・地域の住民に聞いてみる(可能ならば)
など、できる限りの情報を集めて調べましょう。
2.間取りや設備は生活を想像する
2つ目の注意点は「間取りや設備は生活を想像する」ことです。
間取り図を見たり、住宅設備を考える際は、
・外出/帰宅、家事、来客の動線はどうか?
・それぞれの部屋は具体的にどう使うのか?
・平日/休日や季節によって変化はないか?
・そのスペースや設備は本当に必要か?
・視線/音/臭い/採光/通風は問題ないか?
・収納やコンセントの数、位置はOKか?
・掃除やメンテが大変でないか?
といったことをチェックします。
自分や家族がそこで暮らした場合の具体的なイメージを、いろんな角度から想像してみましょう。
少々面倒ですが、やればやるほど、住んでからの後悔を減らすことができます。
3.資金計画は十分余裕をもたせる
3つ目の注意点は「資金計画は十分余裕をもたせる」ことです。
予算や住宅ローンを考える際には、
・月々の返済は無理のない金額か?
・税金の支払いも含まれているか?
・将来の修繕費は別に用意できるか?
をチェックするようにします。
また、変動金利にすぐに飛びつかず、将来的に金利が上昇するリスクも考えて、固定金利も検討してみましょう。
さらに、
・給料やボーナスが減った
・一時的に大きな支出があった
という場合でも、対応できる貯金があるかどうかも確認すると、なお良いです。
4.家族や生活の変化を想定する
4つ目の注意点は「家族や生活の変化を想定する」ことです。
とは言っても、
・子供:1人だけほしい→双子or三つ子になるかも
・親:同居を考えている→介護施設に入るかも
・仕事:在宅ワーク?→ずっと出社するかも
という感じで、想定は100%ではありません。
ただ、想定が外れたとしても柔軟に対応できるように、
・壁を作らず間仕切りで仕切れる
・部屋の用途や設備を限定しすぎない
・手すり等をつけられる下地を入れておく
などの工夫をしておくことは可能です。
5.購入タイミングの基準を作る
5つ目の注意点は「購入タイミングの基準を作る」ことです。
具体的には、
・夫婦が○○歳になってから
・子供が○○に入ってから
・貯金が○○万円になってから
・金利○○%のローンがあったら
・総額○○万円の物件が見つかったら
など、自分達の中に「購入の基準」を作るようにしましょう。
そうすれば、社会情勢や不動産市場の変化にあたふたせずに済みます。
上記の中でも、特に重要なのは「貯金」であり、
自己資金を出しても、生活予備資金が残るくらいの貯金ができた
というタイミングです。
6.信頼できそうな業者を選ぶ
6つ目の注意点は「信頼できそうな業者を選ぶ」ことです。
特に、新築の注文住宅を建てる場合は「極意」とも言えます。
個人的な業者選びのポイントとしては、
・見積書は一式ではなく明細になっているか?
・設計契約と工事請負契約を分けてもらえるか?
・外部の専門家に書類や工事のチェックを頼んでも良いか?
の3つです。
この3つ全てをクリアしている業者は多くありません。
逆に、3つ全てをクリアしている業者は優良業者の可能性が高いです。
7.中古住宅のリスクを考慮する
7つ目の注意点は「中古住宅のリスクを考慮する」ことです。
具体的には、
・安い物件にすぐに飛びつかない
・修理等にお金がかかることを覚悟する
・耐震性や断熱性などの修繕は構造的に限界
ということに気をつけましょう。
物件自体は安くても、リフォーム費用を含めると新築とほぼ変わらないという場合もあります。
また、築年数が古すぎると構造的に耐震性が弱く、補強に限界がある可能性もあります。
不安な場合は、「ホームインスペクション」など、第三者の専門家に調査をお願いするのもありです。
8.持ち家と賃貸の優劣を考えない
8つ目の注意点は「持ち家と賃貸の優劣を考えない」ことです。
「持ち家」VS「賃貸」の話でよく出てくるのが、
持ち家はローンを払い終わったら土地と建物が自分のものになるが、賃貸は家賃を払い続けても自分のものにならない
というやつです。
しかし、ローンを払い終える数十年後には、
・建物の価値はほぼゼロになっている
・住み続けるにも修繕費がかかる
という状態になっており、売れるのは土地くらいです。
そして、この土地の値段は、極端に言えば「自己資金(頭金)」にほぼ相当すると考えられます。
つまり、自己資金(頭金)を、
・持ち家の人:土地として持っていた
・賃貸の人:預金として持っていた
かの違いでしかなく、持ち家と賃貸に資産的な優劣はありません。
もちろん、バブル景気の時のように不動産価格が上がる可能性もあるため、一概には言えませんが。